AWSにおける可用性の基礎知識とは? 可用性を高める方法3点を解説!
IT・技術関連
更新日:2024.09.05


AWSとは?
AWSとは、Amazonから提供されているクラウドコンピューティングサービスの事です。正式には、Amazon Web Servicesと言います。
クラウドコンピューティングとは、ユーザーが自前のハードウェアやソフトウェアを持っていなくても、インターネットを介して、コンピューターによるサービスを必要な時に必要な分だけ利用できるサービスです。
それに対し、全てのシステムをユーザーが管理する設備内へと設置して運用する形態を「オンプレミス」と言います。
AWSにおける可用性

可用性とは?

稼働率とは?
稼動率とは、対象となる期間内でシステムが稼動していた時間の割合を示す言葉として使われる言葉です。「システムが稼動していた時間」÷「対象となる期間の長さ」という式で計算されます。 また、対象となる期間の長さはシステムが稼動していた時間と停止していた時間の和と同等なため「システムが稼動していた時間」÷「システムが稼動していた時間 + システムが停止していた時間」という式でも計算することが出来ます。 稼動率の単位には「%」が使われ、システムが稼動していた時間が長ければながいほど、100%に近くなります。なお、稼動率から停止していた時間を割り出したい時には、「対象となる期間の長さ」×「1から稼動率を引いた数字」によって求める事が出来ます。AWSとSLAについて

SLAとは?
SLAとは「service level agreement」の略称で、サービスの利用者と提供者との間にて図られる「サービスの水準に関する合意」を意味する言葉として用いられます。 先ほど説明した稼動率は、クラウドサービスにおけるサービスの水準として用いられる指標であり、クラウド事業者は目標となる稼動率を超えられるよう出来る限りの努力を尽くしています。 SLAには、目標となるサービス水準を期間内に達成する事が出来なかった場合に、サービス利用料の返金や減額などといった、ペナルティに関する規定が含まれる事もあります。 クラウドサービスの利用者は、システムの計画や設計をするにあたり、クラウド事業者がSLAとして提示するサービス水準を、基準の1つとして用いることが出来ます。SLAが引き上げられる背景
前述にもある通り、昨今AWSからWebサイトなどによって、頻繁にSLAがアナウンスされています。 AWSがサービスの水準を引き上げている背景として、オンプレミスによって稼働している既存のシステムをクラウドへ移行していきたいという思惑が各企業にあることが仮説として考えられます。 技術のライフサイクルとしてクラウドコンピューティングは既に成熟期であり、これまでオンプレミスで構築や運用をされていたシステムのクラウドへの移行が国内で今後増加していく未来が予想されます。 移行する先のクラウドを選ぶにあたり、クラウド事業者の提示するサービス水準は非常に重要な判断材料となるので、移行先として選定される確率を上げるためにクラウド事業者は、サービス水準を引き上げていく事が考えられます。可用性を高める方法3点

方法1:負荷の分散
可用性を高める手段として第一に挙げられるのが「冗長化」です。例えば、システムの構成をするための仮想マシンを複数台起動させる事で冗長化を図る事が出来ます。 しかし、バックアップを目的に複数台の仮想マシンを作成した場合、冗長化した仮想マシンはコスト節減の対象となりやすいため、削除されてしまう可能性があります。 よって、いつ仮想マシンが削除されたとしても稼動を正常に続けられるシステムの設計をする必要があります。 直接のアクセスを避けるため、単一のエンドポイントを設けるためロードバランサーを配置し、エンドポイントを経由して冗長化された仮想マシンにアクセスをします。 AWSは、負荷を分散させるELB (Elastic Load Balancing)というサービスを提供しており、ELBの使用により提供されるロードバランサーにおけるドメイン名を、単一のエンドポイントで利用することが出来ます。方法2:死活監視
単一のエンドポイントの設置だけでなく、仮想マシンの稼動状態を常に監視し、異常の生じた仮想マシンを自動で取り除くの仕組みを整える事が望まれます。AWSから提供されている死活監視サービス「Amazon CloudWatch」を利用すると良いでしょう。 ELBの健康チェック機能や、自動スケーリングサービスのAuto Scalingと組み合わせる事によって、異常の確認された仮想マシンを自動で取り除くと共に、正常なインスタンス数を維持する事が出来ます。方法3:マルチAZ構成
クラウド事業者は「リージョン」や「アベイラビリティーゾーン」という単位で分けてデータセンターの管理をしています。 AZやリージョンはそれぞれ、他のAZやリージョンから互いに独立しているため、複数のAZやリージョンを使用する事で、システムの構築や運用をする事により、可用性の向上を実現することが出来ます。 例として、複数の仮想マシンを起動させる場合、複数のAZに渡って仮想マシンを均等に起動させることにより、1つのAZに障害が生じても、他のAZによってカバーすることが出来るため、システム停止を避けることが出来るのです。AWSの可用性を高めよう

この記事の監修者・著者

- AWSパートナー/Salesforce認定コンサルティングパートナー 認定企業
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ITエンジニア派遣サービス事業を行っています。AWSやSalesforceなど専門領域に特化したITエンジニアが4,715名在籍し、常時100名以上のITエンジニアの即日派遣が可能です。
・2021年:AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞
・2022年3月:人材サービス型 AWSパートナー認定
・AWS認定資格保有者数1,154名(2024年6月現在)
・Salesforce認定コンサルティングパートナー
・Salesforce認定資格者276名在籍(2024年5月現在)
・LPIC+CCNA 認定資格者:472 名(2024年6月時点)
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