CTCテクノロジー株式会社様
地方の人材不足はエンジニア派遣で乗り越える。広島・岡山出身で長く働ける人材を1週間未満でご提案
エンジニアに対する営業の確かなフォロー体制で、前向きな業務への取り組みが可能に
伊藤忠テクノソリューションズ(略称CTC)のグループ会社として、顧客に販売した機器の保守・メンテナンスを担当しているCTCテクノロジー株式会社。未経験でも時間をかけてしっかりエンジニアを育成するスキームと、正社員も派遣社員も分け隔てなく、チームの一員として教育する文化を持ち合わせています。
CTCテクノロジーの中でも、中国地方5県を担当する広島サービス課では、「広島サービスセンター」と「岡山サービスセンター」の2拠点を擁しています。地方拠点とあって、顧客との距離が近く、コミュニケーションを重視しているのが特色。その一方で、顧客は地元出身のエンジニアを歓迎する向きが強く、地方拠点ならではの深刻な人材不足という課題も避けられません。
そんなCTCの広島サービスセンターで、中四国・九州サービス部部長の荒河氏、広島サービス課課長の洋谷氏、西日本サービス本部の本部長代行を務める尾形氏の3名にお話を伺いました。
プロフィール
尾形 賢二
CTCテクノロジー株式会社
本部長代行
兼 西日本サービス第1部
部長
荒河 優
CTCテクノロジー株式会社
西日本サービス本部
中四国・九州サービス部
部長
洋谷 聡一
CTCテクノロジー株式会社
中四国・九州サービス部
広島サービス課
課長
※2023年7月1日以前に掲載されている事例は、「株式会社オープンアップITエンジニア」への社名変更前の「株式会社夢テクノロジー」の顧客事例であり、記事上該当社名が記載されています。
お客さまとより親密な関係を築けるのが地方拠点の利点
――普段はどのような業務をされているのでしょうか。皆さまの役割も交えて、教えてください。
荒河氏(以下、敬称略):CTCテクノロジー株式会社は、伊藤忠テクノソリューションズ(以下、CTC)の100%子会社で、CTCが販売した機器の保守・メンテナンスが主な生業です。
広島サービスセンターは、中四国・九州サービス部というところに属しており、岡山以西から沖縄までのお客さまを対象に、メンテナンスを担当しております。私は、中四国・九州サービス部の部長を務めております。
洋谷氏(以下、敬称略):私は、広島サービス課の課長を務めております。広島サービス課は、中国地方5県を担当しており、オフィスとしては広島サービスセンターと岡山サービスセンターがあります。計18名の体制で、お客さまに販売した機器の保守・メンテナンスを担当しております。
尾形氏(以下、敬称略):私は西日本サービス本部の本部長代行をしており、西日本・関西以西のフィールドのエンジニアを統括しているマネージャーです。その中に荒河と洋谷が所属している中四国・九州サービス部があり、私はそこに加え、関西を見ている形になります。
――広島サービス課には、どのような特色がありますか。
洋谷:地方ということもあって、お客さまとの距離がすごく近いのが特色です。お客さまと直接会ってお話したり、案件の会話をしたりというところがあり、ヒューマンスキルを求められるというような特色があります。
地方では、それができて当然で、お客さまに近い担当がいるというのが大きなポイントです。
荒河:私どもの生業は、ハードの補修です。故障したら修理するのがミッションですので、現地に伺う必要があります。
そのときに、お客さまと直接、折衝やご挨拶などいろんなコミュニケーションがあるので、そういったところのコミュニケーション能力は非常に重要視しています。
労働者がそもそもいない?地方が抱える深刻な課題
――今回、エンジニアが必要になった背景について教えてください。
荒河:この度、岡山の人材を増強しようということになりました。岡山で1名、派遣社員の方を迎え入れたいということで進めていたのですが、なかなか地方の人材というのは見つからないものです。
インフラエンジニア自体は珍しくありませんが、我々のような保守・メンテナンスを生業にしているエンジニアは結構ニッチで、なかなかいません。
尾形:カスタマーエンジニアは、SEとはレイヤーが異なります。手を動かしてプログラミングや開発をするだけでなく、現場に行って物理的に部品を交換するなど、いろいろな複合的な作業があるので、なかなか少ないという事情があります。
――広島や岡山でエンジニアを探すとなると、そもそも人材はいるのでしょうか。
荒河:中四国地方でもビジネスの中心地になるような広島県は、比較的人材は出てきます。今回は少し外れて岡山県だったので、未経験の方も含めて、なかなか出てこないのが実情です。人材の獲得は、ものすごく課題に感じております。
尾形:岡山自体が、労働者の数が非常に少ない県です。関西方面や東京に出てしまう人もいますし、岡山の大学や高専を卒業して、そのまま岡山で働くという人も意外に見つからないときが多いです。大阪などで就職してUターンする人もいないことはないのですが、昔から岡山の人材を探すのは、私の経験上、厳しい感じではあります。
荒河:ITを志している、若い世代の方もいるとは思うのですが……。地方の地方と言いますか、なかなか産業が集中していないようなエリアは、非常に人材獲得が難しい状況が続いており、今後も続いていくのかなというふうに考えています。
営業のスピード感とエンジニアへの研修制度の整備が契約の決め手に
――今回、夢テクノロジーにお声がけいただいた理由を教えてください。
荒河:岡山の人材が必要になった際、いの一番に、以前からお付き合いのある御社にお声がけさせていただきました。3年ほど前、大分で人が必要な時期に、大分に転勤できる人をご提案いただいていて、弊社の色々なパートナー企業の中でも、地方の人を見つけてくる力は御社が一番持っていると思っていたからです。
実際に、お声がけさせていただいたら、すぐにご提案いただいて、迎え入れさせていただく形になりました。
洋谷:私の条件としては、できれば岡山県出身で、かつ岡山で長く働きたいという方だったので、そこに刺さったのが夢テクノロジーさんでした。
パートナー企業など、3社ほどお声がけしましたが、他の会社では、岡山出身の方は出てきませんでした。中国地方出身で「何年かであれば岡山で働いてもいい」という方はいましたが、岡山で長く働きたいという方はいませんでした。
弊社の技術は特殊で、1〜2カ月勉強すればできるようになるものではなく、1人で仕事をしたり、作業に行けたりするようになるまで2〜3年はかかります。一人前になったところで「3年経ったので地元に戻ります」と言われると困ってしまうので、岡山で長く働きたいという方を第一優先に探させていただきました。
――夢テクノロジーと契約を決めた理由を教えてください。
洋谷:私は、広島に来るまで3年間大阪におり、そこで御社の営業担当者と知り合いになって、1〜2名受け入れさせていただきました。実際に受け入れた方は、とても前向きに働いていただけているというのと、配属前に、しっかり基礎の教育を御社で受けられています。
いきなり全てが分かるわけではありませんが、ベースのスキルを身に付けて配属していただけるので、本人もスムーズに入れるような仕組みがあるのが1つ評価しているところです。他社にも教育制度はあるのですが、夢テクノロジーさんには弊社のテクノロジー、スキルに特化したような教育をしていただいているので、そこが良いところだと感じています。
営業担当の方とつながりがあって信頼できるというのと、今回のように声をかけたらすぐに動いていただけるので、そこも高く評価しています。実際に、お声がけした企業の中で最初に人材をご提案いただいたというのも、御社と契約を決めた理由です。
――当社で研修を受けた人材と、他社の人材では、スキルの面で違いを感じますか。
洋谷:一概には言いづらいのですが、ITの単語が通じる、通じないという部分で、違いは結構大きいと思います。
荒河:教育や研修に力を入れているかどうかは、パートナー企業、それぞれによって違います。ただ、エンジニアをしっかり育成してから送り出すというスキームは、御社が一番しっかりされているなと感じます。
尾形:大阪のほうにも御社から何名も来ていただいて、お付き合いさせていただいていますが、やはり育成の取り組みをすごくされているなという印象です。何度か説明も受けたことがありますが、弊社も学ぶところがあるなと思っております。
――当社と他社に相談された際、営業のスピード感の違いはいかがでしたか。
洋谷:「岡山で長く働きたいという方」「経験・未経験は問わない」というところで探していただいたのですが、御社の営業さんからご提案をいただくまで、1週間も経っていませんでした。その翌週に、「ちょうどいい方がいました」ということで、ご提案いただくような流れでした。
他社では、連絡した週は一切連絡がありませんでした。翌週くらいに「あまりいませんが、広島でなら働いてもいいと言っている方が1〜2名います」というような反応速度だったので、スピードの点でも大きな違いがありました。
営業担当からのフォローで弊社もエンジニアもWin-Winになれる
――弊社から派遣したエンジニアの活躍ぶりはいかがでしょうか。
洋谷:現在、広島で1名、岡山で1名、働いてもらっています。広島で働いている方は、信頼している御社の営業担当が提案してくれた方なので、ある程度はできるんじゃないかという期待がありました。配属して10カ月になるのですが、本当に優秀です。これから2年、3年、とても期待しています。
――弊社の営業担当についてはいかがでしょうか。
洋谷:エンジニアはコミュニケーションが難なくとれる方もいれば、そこまで得意でない方もいます。その中で、御社の営業担当は四半期に1回くらいの頻度で、私のほうに「弊社のエンジニアはどういう状況ですか?」と声をかけていただいています。
「こういう状況だから、こういうところをフォローしてあげてほしい」と言うと、営業担当から直接エンジニアに話をしていただけるなど、フォロー体制もすごくしっかりしている印象です。実際にエンジニアも、そこで悩みが解消されているようです。そのおかげで、業務に前向きに取り組んでいただけていると感じます。
会社によっては、エンジニアを入れた後は放置というか、半年~1年に1回、「どうですか?」「このまま続けますか?」と電話がかかってくるくらいです。営業担当の方には、しっかりフォローしていただくと、エンジニアにとっても、営業にとっても、私たちにとっても、すごく良いことかなと思います。
尾形:私も、洋谷と同じ営業の方とお付き合いさせていただいています。きっかけは飛び込みの電話だったと思うのですが、最初はすぐにお付き合いができず、良いタイミングもありませんでした。ただ、その間も、程よい頻度とタイミングで連絡をいただいていました。何か相談したときは素早いレスポンスをいただけているので、営業の印象でも変わるところがあります。
結局は入っていただけるエンジニアのスキルが一番大事ですが、そこはなかなか見えづらい部分もありますので。営業がそういう立ち位置、スタンスでスピード感を持って対応してくれていると、きっとエンジニアも良い人なのだろうなと思うところがあります。
――広島、岡山という地域で人材を探すにあたって、当社や人材業界に対して期待することを教えてください。
尾形:ITの人材不足というのは、たちまち変わることはないと思います。このITエンジニアのリソースは当面、当社においても不足していくことは間違いありません。だからこそ、御社のようなパートナーと手をつないで、ビジネスを拡大していく必要があるとずっと考えています。
その中で、果たしてどういう人材がいるかというところですが、弊社で育成はしますので、ITに興味があって、やる気がある人材なら、そこまで拘っていないというのが正直なところです。ただ、先が見えないだけに、ITが好きで、状況の変化に柔軟に追従できるような人材をぜひ提案してほしいなと思います。
荒河:弊社は地方拠点を抱えており、顧客のニーズに対して需給のバランスでリソースを最適化していっておりますので、そのバランスに合った人材の供給を引き続きお願いしたいと考えております。
私どもはしっかりエンジニアを育成するので、ITに興味があって、仕事に対する情熱を持った方というのを、ぜひ弊社にご提案いただきたいなというふうに思っております。
洋谷:本当にベストなのは、経験者です。今後については、もちろんインフラをベースにしていくのですが、どんどん上流工程のほうも巻き取っていこうという動きをしています。そこに、「設計をしていました」という経験者が来れば、すぐにでも欲しいというのがありますので、ぜひ経験者を。
荒河:弊社の親会社のCTCで、SEとして派遣されていた方が満了を迎えたタイミングで、弊社にご提案いただけると嬉しいです(笑)。そういうスキームを作っていきたいですね(笑)。
――本日はありがとうございました。