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従業員のストレスマネジメントとは|方法5つとメリット3つ・実施例をご紹介

その他 更新日:2022.10.05
エンジニア採用
従業員のストレスマネジメントとは|方法5つとメリット3つ・実施例をご紹介

従業員のストレスマネジメントとは

 

「出社するのが苦痛で、毎日朝が来るたびに憂鬱な気持ちになる」「職場の労働環境が悪くて、心も体も強いストレスを感じている」というビジネスパーソンも多いはずです。

従来、従業員が仕事で感じるストレスは従業員自身で対処する必要がありましたが、近年では会社が従業員のためにストレスマネジメントと呼ばれるストレスへの適切な対処法や防止策を講じるようになってきています。

従業員スマネジメントの義務化

最近では従業員のストレスマネジメントに関する公的な講習会が開催されるようになっていますが、その主な要因として、企業による従業員のストレスマネジメントが義務化されたことが挙げられます。

2015年に「改正労働安全衛生法に基づくストレスチェック制度」が施行され、従業員が50人以上いる企業は、従業員のために専門家によるストレスチェックを実施することが義務化されました。

ストレスが生じる原因

 

厚生労働省の調査によると、仕事が原因で強いストレスを感じているビジネスパーソンは全体の5割にも上ります。

従業員によってストレスを感じる原因はさまざまであり、たとえば長時間労働や残業の強制などの劣悪な職場環境や、職場でのハラスメントや人間関係のトラブルといった例が挙げられるでしょう。

また、仕事のストレスによって心身の健康を損ねてしまう従業員も少なくありません。

従業員に対するストレスマネジメントの方法

 

仕事が原因で日常的に強いストレスを感じている従業員は、休職や退職を余儀なくされる場合や、取り返しがつかないほど心の健康を損ねてしまうこともしばしばであり、社会問題としても広く認識されるようになっています。

では、企業は具体的にどのようにして従業員のストレスの防止や軽減に努めるべきなのでしょう。ここからは、従業員に対して企業が行うべきストレスマネジメントの方法について解説していきます。

1:集団分析し職場環境の改善

厚生労働省の指針によると、50人以上の従業員を有する企業は、ストレスチェックのための調査票を部署などの集団ごとに分析し、どの集団がどのようなストレスを感じているのかを把握した上で、適切に職場環境を改善する必要があります。

集団ごとに分析をするのは、部署などの集団によって仕事内容や労働環境が異なるからです。

2:上司やチーム間でのコミュニケーション

従業員と一口に言っても、上司がいる従業員もいれば、多くの部下をもつ従業員もいます。職場でストレスマネジメントを適切に行うためには、他の従業員に対して指導や管理を行える立場の上司の協力と理解が不可欠です。

ストレスマネジメントの調査結果は、個人情報に十分に配慮しながら上司や管理職のチームの間で共有し、適切なコミュニケーションを行うことで職場の環境を改善するための具体的な方策を考え、実施していきます。

3:従業員のための福利厚生を整える

企業が従業員のストレスマネジメントを着実に実施するためには、福利厚生を整えることも不可欠です。

たとえば、仕事によるストレスを防止するために、外部からカウンセラーなどを招聘して相談しやすい環境を整備する場合や、社内に運動施設などを作ることで従業員が主体的にストレスを発散できるように取り組んでいる企業もあります。

4:ストレスマネジメント研修の実施

 

企業が従業員のためのストレスマネジメントを行うことは大切ですが、従業員たちの間でも「よりよい職場環境を実現せねばならない」という意識を浸透させることも不可欠です。

部下の指導を行う管理職は、どうすれば従業員がストレスを感じずに快適に仕事ができるのか、上司として具体的に何をすべきかを研修によって学びます。

その他の従業員も、ストレスへの適切な対処法を学ぶべく研修を受けることになるでしょう。

5:従業員の残業理由や疲労度の管理

長時間労働や残業が常態化している職場では、従業員が常に強いストレスにさらされることになるため、企業は従業員のストレスマネジメントの一環として、劣悪な労働環境を是正しなければなりません。

そのためには、集団ごとに平均労働時間を調査したり、残業をしない「ノー残業デー」を設けたりして、職場全体で従業員の心身の健康を守る取り組みを行うことが必要です。

ストレスマネジメントのメリット

 

現在、従業員へのストレスマネジメントが義務付けられているのは従業員数が50人以上の企業であり、それ以下の企業では「努力義務」となっています。

しかし、たとえ従業員数が少なかったとしても、企業は従業員のために、また自らのためにも積極的にストレスマネジメントを実施すべきだと言えるでしょう。

ここからは、企業が従業員のストレスマネジメントを行うメリットについて解説していきます。

1:従業員の健康

毎日の仕事で強いストレスを受けると、従業員は心身の健康を損ねてしまい、場合によっては休職や退職に追い込まれてしまいます。

また、よりよい労働環境の職場を求めて転職を決意する人も少なくないでしょう。企業がストレスマネジメントを実施すれば従業員の心身の健康を守ることができるうえ、優秀な人材の流出を防ぐこともできるでしょう。

2:労働の質と生産性の向上

 

恒常的にストレスにさらされていると、どんなに優秀な従業員であったとしても、仕事の能率が落ちてしまうでしょう。

企業が率先してストレスマネジメントを行い、働きやすい快適な職場環境を提供すれば、従業員は仕事に全力で取り組めるようになり、労働の質や生産性もアップするはずです。

つまり、ストレスマネジメントの実施は企業に利益をもたらしてくれると言えるでしょう。

3:ハラスメント防止

ハラスメントが横行する職場で長く働きたいと思う従業員は、ほとんどいないでしょう。よりよい職場を求めて退職を申し出る従業員が続出し、仕事が回らなくなったり採用活動のコストが上がってしまったりと多くのデメリットが生じます。

ハラスメントを防止すれば、こうしたデメリットを解消できるでしょう。「優良企業」として良いイメージと評判が浸透し、企業のブランド力がアップするというメリットもあります。

ストレスマネジメントを実施している企業

 

大企業では従業員へのストレスマネジメントが義務化されたとは言え、企業によってその取り組みのレベルはさまざまです。最低限のストレスマネジメントしか行わない企業もあれば、逆に積極的に取り組む企業もあります。

ここからは、ストレスマネジメントを実施している主な企業とその取り組みの内容についてチェックしていきましょう。

株式会社日立ソリューションズ東日本

まずご紹介したいのが、株式会社日立ソリューションズ東日本でのストレスマネジメントです。

従業員が安心して悩みを相談できるように外部のカウンセラーを招聘したり、メンタルヘルスの問題が原因で休職を余儀なくされた社員のために、専門家によるきめ細やかな職場復帰支援を実施したりして、従業員が働きやすい環境づくりを行っています。

ロート製薬株式会社

従業員の健康を大切にして働きやすい環境づくりを行う「健康経営」をモットーにしているロート製薬株式会社では、「オールウェル計画推進室」を社内に起ち上げるなどして、以前から従業員の心身の健康のための取り組みを積極的に行ってきました。

たとえば通勤しやすいようにスニーカーでの通勤を推奨したり、有料ではありますが、休憩時間にリラクゼーションサービスが受けられるようにしたりしています。

SMBC日興証券株式会社

SMBC日興証券株式会社では、従業員を対象に定期的にストレスマネジメント研修を行い、ストレスとどうすれば上手に付き合っていけるのか、問題が起きた時にどのように対処すればよいのかについて学べる機会を提供しています。

また、管理職を対象とした研修も積極的に行い、部下の心と体の健康を守るために行うべきことと、行ってはいけないことを管理職全体で共有する努力も欠かしていません。

ストレスマネジメントで良い環境に

 

今回は従業員のストレスマネジメントについて特集してきました。

最近では、ビジネスパーソンのメンタルヘルスに関する意識が向上してきたとは言え、仕事が原因で心身の健康を損ねてしまう人も後を絶ちません。

従業員のみならず、企業にも多くのメリットをもたらしてくれるストレスマネジメントを通じてよりよい職場環境を実現しましょう。

この記事の監修者・著者

株式会社オープンアップITエンジニア
株式会社オープンアップITエンジニアAWSパートナー/Salesforce認定コンサルティングパートナー 認定企業
ITエンジニア派遣サービス事業を行っています。AWSやSalesforceなど専門領域に特化したITエンジニアが3,000名以上在籍し、常時100名以上のITエンジニアの即日派遣が可能です。

・2021年:AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞
・2022年3月:人材サービス型 AWSパートナー認定
・AWS認定資格保有者数1257名(2023年7月3日現在)
・Salesforce認定コンサルティングパートナー
・Salesforce認定資格者295名在籍(2023年7月3日現在)
・LPIC+CCNA 認定資格者:472 名(2022年4月1日時点)
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