リファラル採用とは?注目される7つのメリットと導入しやすい企業
リファラル採用とは?
リファラル採用とは採用方法の一つで、「縁故採用」「人脈採用」とも呼ばれ、自社の既存社員から人材の紹介や推薦によって人材採用を行います。
リファラル採用の特徴は、少子高齢化などの影響で、人口減少による人手不足が深刻化している背景の中、市場で人材獲得競争をせずに人材の確保ができる事です。
信頼できる既存社員の紹介によって、人材を集め雇用する側や雇用される側それぞれにメリットがあります。
リファラルの意味
リファラル採用の「リファラル」は、英語で「referral」と書き、紹介・推薦という意味を持ち、人を通じた行為を表現するときによく使用されています。
欧米では社員採用で重要な手法の一つとされ、日本でもこの採用手法が広まりつつあります。
自社の経営者や幹部社員・優秀な社員・外部の専門家など、人を通じ採用活動を行い、コストをかけられない中小企業やベンチャー企業などで多く取り入れられています。
リファラル採用の目的
リファラル採用の目的は、転職市場での獲得競争を避けながら優秀な人材を集め、応募者の素質と自社が求める人材の特徴がマッチングした人物を採用することです。
採用活動を人材紹介会社や求人サイトなどに依存することなく、企業が既存社員や企業とのつながりを利用して資質の高い人材の確保、マッチングの精度向上を実現することが大きな目的です。
7つのメリットがあるリファラル採用とは?
リファラル採用の仕組みは、様々なビジネスシーンで導入され始め、企業のニーズにマッチする人材を集めやすいことが大きなメリットです。
今後、企業の生存競争にも大きな影響力を与える人材確保は、将来の企業の成長戦略には不可欠です。ここで、リファラル採用が注目される理由・背景などを「リファラル採用の7つのメリット」として詳しく説明していきましょう。
リファラル採用のメリット1:採用コストを抑制できる
リファラル採用では、リクナビ、マイナビなどの求人媒体を使った採用活動を行う場合と違って、採用コストがほとんどかかりません。
人材を紹介してくれた社員に対して紹介報酬のインセンティブを支払うとしても、求人媒体への掲載料や人材紹介会社への手数料などに比較すれば、これらの費用が大幅に抑えられます。
そして、インセンティブは積極的に採用活動に参加してくれる社員に対してとても効果的です。
リファラル採用のメリット2:社員の定着率が上がる
リファラル採用では、すでに応募者は企業理念や社風、業務の内容、福利厚生、職場の雰囲気といった就労環境などの情報を得て、社員と似た価値観を持っている可能性が高いことが期待できます。
そのため入社後のミスマッチを防ぐことができ、定着度合いが高くなり早期退職も少なくなるので、職場定着率が向上します。
その理由は、既に社内に友人がいることが安心感を生む点も影響しているのでしょう。
リファラル採用のメリット3:採用プロセスの簡略化
採用競争の激化に伴い、人材雇用するさまざまな手段として、採用イベント説明会や面接の手間などは大幅に時間を必要とし、複雑化しているのが現状です。
その中でも、リファラル採用を活用することは、人材雇用する手段の短縮ができ、採用プロセスを簡略化し、社員が負担を感じずに紹介できるメリットがあります。
リファラル採用では、紹介を受ける側の意欲も上がり、さらに採用担当者の業務軽減にもつながり効率化をはかることができます。
リファラル採用のメリット4:転職市場の獲得競争が避けられる
転職市場で人材を採用するため獲得競争が激化している中、リファラル採用では、獲得競争を避けながら潜在的な転職意識のある優秀な人材に直接コンタクトできるメリットがあります。
紹介してくれるスタッフとうまく連携を取り、自社の企業文化や価値観に合った人材を見つけ、獲得競争を回避しながらの人材獲得が可能になります。
また、転職市場に多額の費用を使うことなく人材獲得ができる事も大きなメリットでしょう。
リファラル採用のメリット5:既存社員にも好影響が与えられる
自分の紹介した人物が採用に至るまで、紹介者となる社員自身に経営的視点が自然と育成され、仕事の意識向上が期待できます。
リファラル採用では、自社の社員が会社に応募者を紹介する上で、必要な人材について考えたり、職場環境や組織の置かれている状況・将来などを改めて見直したりする事ができます。
また、自分の役割について向き合う機会が増える事で資質の向上に繋がります。
リファラル採用のメリット6:質のいい人材を採用できる
企業にとって高い採用コストを支払っていても、早期退職や、理想とする活躍が望めないといったリスクは多くの企業が持つ悩みの一つです。
しかし、リファラル採用では、社員からの紹介で採用した人材は自社が求めている人材像を理解しているため、質のいい人材を採用することができます。
採用に関わるリスクやコストが大幅に軽減されるため、企業にとってとても望ましい採用手法です。
リファラル採用のメリット7:転職にあまり興味のない潜在層にアプローチできる
直接的な転職活動を行っておらず、潜在意識の中で少し転職を視野に入れている人材にも直接声を掛けアプローチできる事が、リファラル採用の強みです。
転職活動を行ってはいないが転職を何となく考えているという潜在層に、社員が入社を勧める事は、大きな転職のきっかけになります。
また、他社と競合することなく人材を採用できる事も、企業にとってはメリットとなります。
3つのデメリットがあるリファラル採用とは?
ここまでに多くのメリットについて詳しく説明をしてきました。
一般的な広告媒体や採用イベント・説明会などの多くの手間やコストに対して、リファラル採用が会社にとっても紹介する社員にとっても多くのメリットがあることや、紹介される人材にとってもメリットがあることを理解していただけたと思います。
しかし、リファラル採用を行う際の注意点もあります。下記の「3つのデメリット」を理解した上で、リファラル採用を上手に活用しましょう。
リファラル採用のデメリット1:人材が偏ってしまう可能性がある
リファラル採用では、社員の個人的つながりを活用して採用活動を行うため、性格や能力、特性が紹介した社員と似通った人材が集まり、偏ってしまう可能性があります。
同じような特性をもった人材が集まっても、円滑な生産性の向上に寄与するとは限らず、企業側は慎重に選択し、自社の状況に合った人材を採用する工夫が必要です。
この様に人材の多様性が望ましく、人材の同質化には注意しましょう。
リファラル採用のデメリット2:公私混同となる場合がある
リファラル採用は縁故採用と混同されることもあり、リファラル採用と縁故採用の認識があいまいな社員は、私的な採用という印象を受け公私混同の目で見られる可能性があります。
縁故採用の場合は、血縁などの関係が採用の理由になりますが、リファラル採用はヘッドハンティングの要素を多く含み、社内で違いを良く理解しておく必要があります。
リファラル採用だからこそ、慎重に考えたいポイントです。
リファラル採用のデメリット3:採用に伴う社員への負担が大きい場合がある
リファラル採用では、採用を持ちかける社員が、求人内容にマッチするか冷静に分析したり、紹介される側に意志があるのか確認したりするなど社員側の時間や経費の負担が増します。
応募者の意志が固まるまでのフォローが必要な事は当たり前の過程ですが、あくまで社員は紹介のみを担当し、採用までの面談の調整は採用担当者が引き受けるなど、紹介活動の仕組みを工夫しましょう。
紹介する社員が連絡などの負担がかかる作業をすることのないよう、心がけましょう。
リファラル採用を導入しやすい企業の2つの特徴とは?
さまざまな企業がリファラル採用を促進し効果的に活用したいと考え、人材確保に有効な採用手段になると認識しています。
採用のミスマッチを起こしにくい仕組みや、採用のコストダウン・社員のエンゲージメント向上・定着率向上にとても役立つ採用方法でしょう。
ここで、下記にて「リファラル採用を導入しやすい企業の2つの特徴」について説明していきます。
導入しやすい企業の特徴1:社員の定着率を上げたい企業
リファラル採用では、定着率を上げる特徴としてどのような事があるのでしょうか。
人を介しての採用手法は、友人から自社の魅力や理念などの説明を受け、興味を持った上で採用になるため、入社後の不安や環境に対してのギャップが少なく、勤務条件などの話し合いもスムーズに進むケースが特徴です。
またリファラル採用は、エンゲージメントや定着率を上げたい企業におすすめの採用手法といえるでしょう。
導入しやすい企業の特徴2:中長期的に採用のコストを抑えたい企業
リファラル採用は、エージェントや求人広告と比較してコストを抑えることができ、人材確保で競合他社とバッティングすることもありません。
またリファラル採用を活用することで、優秀な人材を採用できる上、1人当たりの採用単価を抑制することができるため、採用コストを抑えたい企業にはおすすめの採用手法です。
多少のインセンティブを設けたとしても、エージェントや求人広告よりコストがかからないため、ぜひ導入してみましょう。
リファラル採用をうまく活用しよう!
注目を集めているリファラル採用について、活用するメリットや注意点について解説してきました。
一般的な採用方法と比べて、リファラル採用は、優秀な人材の確保・コストカット・エンゲージメントの向上など、非常に活用意義の高い採用手法といえます。
採用市場が激化している中、自社が求める人材確保のため、リファラル採用を上手に活用してみましょう。
この記事の監修者・著者
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ITエンジニア派遣サービス事業を行っています。AWSやSalesforceなど専門領域に特化したITエンジニアが3,000名以上在籍し、常時100名以上のITエンジニアの即日派遣が可能です。
・2021年:AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞
・2022年3月:人材サービス型 AWSパートナー認定
・AWS認定資格保有者数1257名(2023年7月3日現在)
・Salesforce認定コンサルティングパートナー
・Salesforce認定資格者295名在籍(2023年7月3日現在)
・LPIC+CCNA 認定資格者:472 名(2022年4月1日時点)
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