リモートワークエンジニアって?採用するメリット・デメリットについて解説
そもそもリモートワークエンジニアとは?
近年では、自然災害やコロナの影響からリモートワークを取り入れる企業が多くなっています。新しい働き方であるリモートワークは、企業と社員、両方にメリットのある就業形態です。
特にリモートワークに向いているIT業界では、リモートワークエンジニアの採用に積極的な企業が多く存在します。
そこで、この記事では、リモートワークエンジニアを採用したい企業の人事担当者に向けて、リモートワークエンジニアのメリット・デメリットを紹介します。
リモートワークエンジニアとは、企業のオフィスに出社することなく、自宅やカフェなどで仕事をするエンジニアのことです。
日本において、リモートワークエンジニアとは、IT関連のエンジニアを指し、Webエンジニア、プログラマーなどの業務をリモートでする人といえます。
エンジニアの種類によってリモートワークの向き不向きがある?
リモートワークは、固定の場所で仕事を行わなくてよい性質上、業務によって向き不向きがあります。ITエンジニアやプログラマーなど、パソコン1台で成果物を出せるデスクワークがメインのエンジニアは、リモートワークに向いているといえるでしょう。
しかし、決められた場所で業務を行う必要のあるエンジニアは、リモートワークに不向きです。たとえば、業務に特殊な機械を必要とする製造業や、発電所のエンジニアなどはリモートワークに向いていません。
リモートワークエンジニアを採用する4つのメリット
近年では、働き方改革などにより、リモートワークはメリットがある働き方として注目されています。一方で、企業はリモートワークエンジニアを採用することで、どのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、企業がリモートワークで得られる主なメリットを解説します。
1:業務の生産性向上に繋がる
リモートワークによって、業務の生産性が向上する理由に、業務に集中できる環境で働けることや、業務以外でのストレスが少ないことがあげられます。
リモートワークでも、顧客や同僚との連絡で作業を中断することはあるでしょう。しかし、企業のオフィスで働く場合と比べて、電話の対応や同僚との打ち合わせなどで業務を中断することなく仕事に集中できます。
また、人間関係や通勤のストレスがないことも、業務の生産性向上に繋がっています。
2:コスト削減の実現
リモートワークエンジニアを採用することは、企業のコスト削減に繋がります。たとえば、社員の交通費は大幅な削減が可能です。
また、社員の出社人数が減ることで、従来のオフィスより小さいスペースでの業務が可能になり、事務所費用や光熱費などのコストを削減できるでしょう。
3:緊急時でも安定した事業継続が可能である
企業は自然災害などの緊急時でも、事業を継続する必要があります。リモートワークエンジニアを採用することにより、自然災害などでオフィスへの出勤ができない場合でも、安定して事業を続けることが可能です。
近年では、東日本大震災やコロナウィルスの蔓延をきっかけにリモートワークエンジニアを採用した企業は、非常時でも安定した事業の継続ができています。
4:優秀な人材を採用できる
オフィスに出社することなく業務が可能であるリモートワークは、海外や日本全国から社員を採用できます。そのため、いままで就業形態により採用できなかった優秀な人材を企業は採用できます。
ただ、IT業界ではエンジニアが不足しているため、企業は人材を集めづらいのが現状です。しかし、リモートワークで働きたいと考えるエンジニアは多く、リモートワークを採用する企業に人材が集まる傾向にあります。
そのため、リモートワークを採用する企業は、優秀な人材の確保がしやすくなります。
リモートワークエンジニアを採用する4つのデメリット
リモートワークエンジニアを採用することで、得られるメリットは数多くありますが、課題もあるのが現状です。主に、リモートワークを導入する費用や社員の管理体制、セキュリティ、事務的な作業が増えることなどが課題といえます。
新しい働き方であるリモートワークは、まだしっかりとした形が決まっていないため、企業が模索しながら対応していくことが求められるでしょう。ここでは、具体的にリモートワークのデメリットを解説していきます。
1:導入時にコストが掛かる
リモートワークエンジニアを採用する企業は、リモートワークのできる環境を整える必要があります。
具体的には、勤怠管理システムやセキュリティ対策、リモートワークを管理することです。企業の規模により初期投資の費用は違いますが、はじめてリモートワークエンジニアを採用する企業は、それなりのコストがかかるでしょう。
2:勤怠管理を徹底する必要がある
社員がオフィスに出社しないリモートワークでは、企業は勤怠管理を徹底することが必要です。特に業務の進捗状況や、在籍確認などは定期的に連絡を取らなければなりません。
しかし、労働時間や残業時間を完全に把握することは難しく、社員の自主管理に頼る必要があるのも事実です。このような問題点を改善するには、企業が新しいシステムやツールを導入し、リモートワークに合った勤怠管理をすることが重要になります。
3:セキュリティ管理などリスクが大きい
カフェや自宅で業務するリモートワークは、オフィスでの業務に比べて、セキュリティの管理が徹底できないため、データの流出などのリスクが大きくなります。そのため、企業はハッキングや、情報漏洩を防ぐための対策をしなければなりません。
また、パソコンやタブレットの置き忘れ、盗難などのリスクも考えられるので、社員のセキュリティ対策を徹底させることも大切です。
4:経費の処理が面倒である
リモートワークは、会社の経費にするか、社員が負担するのか曖昧な費用が多く、経費の処理に手間がかかるデメリットがあります。
たとえば、カフェやコワーキングスペースの費用や、外出での通信費などです。すべての費用の取り決めが難しいケースでは、リモートワークでかかる費用に対して一律に手当を出すなどの対策が必要でしょう。
リモートワークエンジニアに求めるべきスキル4つ
リモートワークエンジニアに求められるスキルは、技術面だけでなく人間的な資質も重要です。企業に出社しないリモートワークエンジニアは、監視の目がなく、自分を律せられる能力が必要になるからです。
リモートワークには、技術的なスキルのほかに、社会人としてのスキルが必要といえます。
1:自己管理力
オフィスで働くことに比べて、リモートワークは職務態度やスケジュール管理を把握しづらい働き方です。ですから企業は、スケジュール管理や業務への取り組みをエンジニアに任せることになります。そのため、リモートワークエンジニアには高い自己管理力が必要になります。
エンジニアの仕事の成果や普段の連絡でのやりとりから、企業はエンジニアの自己管理能力を見極める必要があるでしょう。
2:高いモチベーション
リモートワークは自由度が高いため、仕事へのモチベーションが低いと成果がよくない傾向があり、エンジニアは業務に対しての高いモチベーションが求められます。
そのため、企業はリモートワークエンジニアを採用する際には、その人の業務に対してのモチベーションを見定めることが大切です。業務に対してやりがいや興味を感じられるならば、モチベーションは高くなるでしょう。エンジニアと業務のマッチングが重要です。
3:コミュニケーション力
一人で仕事するリモートワークエンジニアは、リモートの環境から同僚や上司と情報を共有しなければなりません。具体的なリモートワークのコミュニケーションは、オンラインミーティングやチャットツールなどが基本です。
このようなコミュニケーションツールを使っての情報のやりとりは、直接コミュニケーションするより伝わりづらく、また理解力も必要です。そのため、オフィスで直接情報を伝達する社員よりも、リモートワークエンジニアにはコミュニケーション力が求められます。
4:技術面のスキル
オフィスで働くエンジニアの場合、働きながらスキルを磨く機会があります。しかし、 完全リモートワークのようなエンジニアは、誰かにスキルを教わる機会が少ないため、ある程度のスキルが必要です。
たとえば、WebエンジニアはJavaScriptやPHPなどのプログラミング言語は必須になります。
優秀な人材の確保が難しい企業では、エンジニアの研修の場を設けるなど、企業がエンジニアのスキルを伸ばせる環境作りが必要です。
リモートワークエンジニアを採用する上で必要な準備3つ
リモートワークエンジニアを採用しようと考えている企業は、リモートワークを円滑にするための準備が必要になります。主な準備は、就業形態の見直しや、リモートワークで必要なツールの導入、リモートワークで脆弱になりやすいセキュリティを強化することです。
1:就業形態を工夫する
リモートワークの就業形態は、ほとんどオフィスに出社することなく業務を行うフルリモートワーク、オフィスでの業務とリモートワークが同じくらいなどスタイルはさまざまです。
エンジニアの求めている就業形態は人それぞれであるため、就業形態を柔軟にすることでエンジニアに働きやすい環境を提供できます。
2:自社に合うツールの導入
リモートワークで必要なツールは、チャットツールやスケジュールを管理するツール、勤怠管理システムなどです。さまざまなツールのなかで自社の業務形態に合ったツールを選ぶことで、業務の効率化ができるでしょう。
たとえば、頻繁にコミュニケーションを必要とする企業では、Web会議システム、ビデオチャットサービスが必要になります。このようなツールを活用することで、仕事が円滑に進みリモートワークのメリットを得られるでしょう。
3:セキュリティ面が優れたデバイスの採用
リモートワークの大きな課題であるセキュリティの強化は、リモートワークエンジニアを採用する前にしておく必要があります。
たとえば、セキュリティの優れたパソコンを導入するなどの対策が可能です。カフェなどで業務を行うエンジニアは、パソコンを覗き見られるショルダーハッキングによって情報が漏洩する可能性があります。
そのようなハッキングを防ぐために、パソコンの前にいる人以外は画面を見ることができないパソコンを取り入れている企業もあります。
リモートワークエンジニアの採用を検討しよう
企業に出社しないリモートワークは、ニーズの高い働き方であり、企業にとっても優秀な人材が確保でき、生産性が向上するなど数多くのメリットがあります。自然災害の多い現在では、リモートワークが主流な働き方になる可能性もあるでしょう。
また、リモートワークエンジニアを採用する際に重要なことは、社員のパフォーマンスを発揮できる環境を作ることです。そのような環境を作ることで、リモートワークはより価値のある働き方になるでしょう。
この記事の監修者・著者
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ITエンジニア派遣サービス事業を行っています。AWSやSalesforceなど専門領域に特化したITエンジニアが3,000名以上在籍し、常時100名以上のITエンジニアの即日派遣が可能です。
・2021年:AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞
・2022年3月:人材サービス型 AWSパートナー認定
・AWS認定資格保有者数1257名(2023年7月3日現在)
・Salesforce認定コンサルティングパートナー
・Salesforce認定資格者295名在籍(2023年7月3日現在)
・LPIC+CCNA 認定資格者:472 名(2022年4月1日時点)
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