海外と日本のエンジニアの平均年収の違いとは?労働環境の差も解説
海外のエンジニアの平均年収とは?
海外のエンジニアは、日本のエンジニアと比べて優遇されていることが多いです。これから日本、アメリカ、イギリスの3ヶ国を比較していきます。
海外エンジニアの平均年収は、日本が約400万円であるのに対し、アメリカが約1000万円、イギリスが約750万円と言われています。
特にアメリカの平均年収は群を抜いており、その年収違いは日本と比較した場合だけではなく、イギリスと比べても大変高額だと言えるでしょう。
日本と海外でエンジニアの年収違いがある理由
「この仕事は給与が高い」という問いに対しての回答結果も示されています。
まず、肯定的回答が多かった米国では半数以上の51.2%が「よくあてはまる」と回答しており、「どちらかというとあてはまる」と合わせると、88.8%が給与の高さを感じていることがわかりました。
次に肯定的回答が多かったインドでは「よくあてはまる」が47.4%、「どちらかというとあてはまる」が36.4%となり、83.8%が給与に満足しています。
一方、日本では「よくあてはまる」が4.0%、「どちらかというとあてはまる」が30.8%となっており、給与が安いと考えている人材が65.2%にも上ることがわかります。
この結果を見ると、IT人材の平均レベルが高い米国、インドの80%以上が給与は高いと回答しており、人材レベルの高さと給与水準の高さに相関関係があると考えられます。
その背景には、レベルの高い人材が多いことがIT関連の職種や業種の競争意識につながり、給与水準を高めている可能性もあるのではと推測されています。
海外でエンジニアとして働く場合のポイント6選
海外は、日本と比べて待遇が良いところが多いため、海外で仕事がしたいと考えている方も多いでしょう。それでは、実際に海外で働く場合に押さえておきたいポイントはどのようなものがあるのでしょうか。
年収違いだけでなく、さまざまなメリットや注意すべき点も含めて、6つに分けて紹介します。
1:休暇が取りやすい
まず海外のエンジニア業界は、日本と比べて休暇を取ることのハードルが低めです。
日本の企業では、有給休暇は体調を崩した時などの緊急時に使うことが一般的になっていることが多いですが、多くの国では違います。
海外のエンジニアの多くは、有給休暇はバケーションに使うものであるという認識があり、体調不良の際は別途の休暇を与えられるべきであると考えているようです。
2:優秀なエンジニアと共に仕事できる
海外で働くことのメリットとして、優秀なエンジニアと共に仕事ができることが挙げられます。
エンジニアに対する待遇が良い国は、それだけ業界のレベルも高く、優秀な人材が豊富に揃っています。
日本のエンジニアも、能力の高い人はより良い環境を求めて海外へ行くことも多く、様々な刺激を受けながら成長することが期待できるでしょう。
3:高収入を目指しやすい
海外でエンジニアとして働いた場合、年収の違いにより国内にいるよりも高収入を目指しやすいのは大きな利点です。
海外におけるエンジニアの地位は日本と比べてかなり高く、そこから生じる年収の違いにより、海外の方が日本と比べて多額の収入を得やすくなっています。
また、エンジニアの地位が高い海外では、IT業界に力を入れており、最新技術を学べるため自身のスキルアップも望めるでしょう。
4:残業が少ない
日本の労働環境は、納期を重要視しているところが多く、残業や休日出勤をしてでも納期に間に合わせるという方向に行きがちです。しかし、海外では残業などをすることで品質が低下することの方を問題視しており、納期を調整する形で対応する傾向にあります。
また、日本では他の社員が残業していると帰りづらいという空気が生じやすいですが、海外ではそのようなことはなく、自分の仕事が終われば帰る人がほとんどです。
5:現地の言語を取得しなければならない
海外でエンジニアとして働きたい場合、問題となるのが言語の壁です。まず、基本的な条件として英語を使えることは必須となります。それに加えて、現地の言語も話せるようになっておいた方が、社内のメンバーとコミュニケーションが取りやすくなり、仕事をスムーズに行うことができます。海外で働く場合、語学力は必須と言えるでしょう。
6:実力が必要となる
海外のエンジニア業界は、地位が保証されており、年収の違いが大きい代わりに、全体的なレベルも高めです。その上、特にアメリカなどの実力主義社会では、能力の低い人材はすぐに解雇されてしまうこともあります。ただ待遇が良いだけではなく、それ相応の活躍が求められていることは、理解しておきましょう。
日本でエンジニアとして働く場合のポイント5選
ここまで海外でエンジニアとして働くことについて、年収の違いを含めたメリットと注意点を押さえてきましたが、日本で働く場合は、どういったことをポイントとして認識すればよいのでしょうか。これから、日本でエンジニアとして働く場合のポイント5選を紹介していきます。
1:人材育成の制度が整っている
日本のエンジニア業界は、長期就業を前提としており、その分人材教育は手厚く行われます。
マニュアル化された作業内容や工程のノウハウをもとに、充実した研修やOJTなどを受けられることが、日本のIT企業が持つ長所と言えるでしょう。
2:雇用体制が安定している
エンジニア業界に限らず、日本の企業は長期雇用がメインであり、よほどのことがない限りは、従業員が解雇されません。海外の企業と比べて、安定した雇用体制の中で働き続けられる安心感を得ることができるという点において、日本企業は大きなメリットを持っていると言えます。
3:海外と同様の労働体制で働ける可能性もある
労働環境についても、必ずしも海外と比べて悪いとは限らず、年収の違いがあるとは限りません。日本においても、不足している人材を確保するために、働き方改革が行われています。就職する企業をしっかりと選ぶことにより、海外と同様の雇用体制で働くことができる可能性もあります。
4:収入が海外に比べて低い
日本のエンジニアは、海外と比べて年収違いが大きく、収入がかなり低めです。海外と比較すると、給与に対する満足度も日本はあまり芳しくありません。その原因としては、日本のエンジニアは労働時間が長く、働きと報酬が見合っていないと感じる人が多いことが挙げられます。
加えて日本企業は年功序列であることが多いため、入社年数が経たなければ実績をあげても給料が増えないという現実に直面することがしばしばあるでしょう。
5:労働環境が整っていない
日本のIT企業は、海外と比較すると長時間の残業が多く、労働環境が劣悪であると言われています。日本は、長時間の残業をしてでも仕事を終わらせるべきだという考えが強く、特に仕事の量が多いIT業界は夜遅くまで働くケースが多くなります。
有給休暇も取りづらい傾向にあり、プライベートが確保できないことが、日本のIT企業の課題としてしばしば問題視されています。
エンジニアで年収を増やす為の5つのポイント
ここまで海外と日本のエンジニア業界を、年収違いを中心としたメリットと注意点の双方から比較してきました。それではエンジニアが収入を増やすためには、どのようなことに留意する必要があるのでしょうか。5つのポイントに分けて紹介していきます。
1:年収の高い職場・海外への転職を視野に入れる
年収を増やすためにはまず、適した職場を選ぶことが重要となります。年収の相場を事前に調べた上で、自分に適した職場へ転職することは大切です。また、海外の企業に転職すれば、好待遇を受けやすく、さらに海外は実力主義の職場も多いため、自分の能力を正当に評価してもらえる機会にも恵まれます。
2:営業スキルを高める
営業スキルを身につけたエンジニアに対する需要は高まっており、年収を増やすためには必要な能力と言えます。営業スキルを高めることで、クライアントのニーズを認識し、信頼を得ることができやすくなるため、様々な仕事を請け負えるようになります。
さらに顧客との打ち合わせなどをスムーズに行うことができるようになり、自らの作業量を考えた提案も行いやすくなるため、無茶な依頼を受けるリスクも減らせるでしょう。
3:開発スキル・マネジメントスキルを高める
開発スキル・マネジメントスキルを高めることも、エンジニアにとって大切です。組織をまとめる立場として活動することにより、自らの技術によってシステム開発のパフォーマンスを向上させられるようになり、さらに自らのスキルアップにも繋がります。
技術力を持っているエンジニアがマネジメントを行うようになれば、スキルや経験を活かすことにより、現場の声を素早く反映し、組織の意思決定も早められるため、効率の大幅な上昇も期待できます。
4:フリーランスへの転職を視野に入れる
人間関係や時間に縛られることなく、自らの実力で年収を増やすならば、フリーランスに転職することも手段の一つです。企業に属する必要の無いフリーランスのエンジニアであれば、待遇ゆえの年収違いや労働環境に振り回されずに、自らの収入を増やせます。
その分、自分から努力して仕事を手に入れる必要がありますが、自らやりたいことを選び、収入を得ることができるため、やりがいも感じられるでしょう。
5:資格取得を目指す
エンジニアになることに基本的に資格は必要ありませんが、持っていた方が年収違いにおいて有利になること多いです。資格を取ることで、他のエンジニアに差をつけられることや、取得する過程で自らのスキルを上達させるメリットもあります。
海外へのエンジニア転職も検討してみよう
海外におけるエンジニアの地位は、日本と比べて高いですが、その分求められるスキルのレベルも高い傾向にあります。努力に見合うだけのリターンがあるところが海外の特徴と言えるでしょう。
海外で働くということ自体がかけがえのない経験になるという意味でも、転職してみる価値はあります。日本国内であまり良い待遇が受けられず、海外と比べた場合の年収の違いに困っているエンジニアの方は、これを機に海外への転職を検討してみてはいかがでしょうか。
この記事の監修者・著者
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ITエンジニア派遣サービス事業を行っています。AWSやSalesforceなど専門領域に特化したITエンジニアが4,715名在籍し、常時100名以上のITエンジニアの即日派遣が可能です。
・2021年:AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞
・2022年3月:人材サービス型 AWSパートナー認定
・AWS認定資格保有者数1,154名(2024年6月現在)
・Salesforce認定コンサルティングパートナー
・Salesforce認定資格者276名在籍(2024年5月現在)
・LPIC+CCNA 認定資格者:472 名(2024年6月時点)
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