優秀なエンジニアを採用するポイント10個!特徴や育成のコツも解説
優秀なエンジニアの特徴とは?
ITのニーズは今後需要が伸びていくと予想されており、経済産業省によると2030年には約79万人のIT人材が不足するとの試算が発表されています。
現在でもIT技術者の人材不足が問題となっていますが、その中でも優秀なエンジニアを獲得していくのが企業の悩みでもあるでしょう。
優秀なエンジニアを採用するためには、優秀なエンジニアの特徴を知っておく必要があります。はじめに、優秀なエンジニアの特徴について紹介するので、人事の方は参考にしてみてください。
出典:IT人材需給に関する調査|経済産業省
参照:https://www.meti.go.jp/policy/it_policy/jinzai/houkokusyo.pdf
1:専門的なスキルを持っている
優秀なエンジニアの特徴として1つ目は、専門的なスキルを持っていることです。専門的なスキルというのは、ITに関する最新の知識やプログラミングの知識などです。
今現在扱っている専門的なIT知識を持っていること、そして今後流行っていく知識に関しても情報収集を自分で行える人材が優秀なエンジニアといえるでしょう。
また、エンジニアはプログラムを組む作業があるため、プログラムに関する知識も必要です。プログラムをすらすら書けない場合や、書いたプログラムがエラーばかりでは、業務に支障が出てきてしまいます。
2:コミュニケーション能力が高い
優秀なエンジニアの特徴として2つ目は、コミュニケーション能力が高いことです。エンジニアというとパソコンと向き合って仕事をしているイメージを持つ方もいるでしょう。
しかし、プロジェクトがスタートすれば、クライアントや作業メンバーと話し合う場面は非常に多く、交流する機会は少なくありません。
コミュニケーションが乏しい場合、クライアントが希望していることが何かも見えにくく、作業メンバーとの連携もおぼつきません。
コミュニケーション能力の有無で、開発進行がスムーズにいくかいかないかが左右される可能性が高まります。
3:問題解決能力が高い
優秀なエンジニアの特徴として3つ目は、問題解決能力が高いことです。問題解決能力とは、名前のとおり問題を解決できる能力のことを指しますが、問題自体の把握能力や調査する力も含まれます。
エラーなどのトラブルが起きたとき、すぐに問題に対して適切な解決策を立てられるかが優秀なエンジニアかどうかの分かれ目になるでしょう。
4:柔軟な考え方ができる
優秀なエンジニアの特徴として4つ目は、柔軟な考え方ができることです。そもそも柔軟な考え方ができないと、意見の食い違いが生まれた場面で衝突します。開発ではクライアントの要望によって、仕様変更が加わることも少なくありません。
また、IT業界のプロジェクトの優先順位は、プロジェクト進行中に変わってくることもあり、その際にも柔軟性がないとついていけません。
マニュアル通りの仕事しかできない人よりも、柔軟に対応できる人のほうが求められます。また、エラーが起きた時も柔軟な考え方ができなければ、問題解決にも時間がかかるでしょう。
5:時間管理・タスク管理が優秀である
優秀なエンジニアの特徴として5つ目は、時間管理・タスク管理が優秀であることです。優秀なエンジニアは「この作業にどの程度の時間がかかるか」ということをあらかじめ把握してから作業に入り、やるべき仕事を優先づけして、尚且つ仕事の効率化を図ろうとします。
プロジェクトでは納期が決まっていて、時間をかければかけるほど、作業が後ろ倒しになっていきます。必要な工数計算や、効率化を考えていけないエンジニアは、残業ばかり増えていくでしょう。
優秀なエンジニアは、どういった戦略で作業に手をつけるかを意識しているため、納期までにきちんと作業を仕上げることが可能になります。クライアントからの信頼も厚い存在になるでしょう。
優秀なエンジニアを採用するポイント10個
次は、どのような対策を取れば、優秀なエンジニア採用につながるのか見ていきましょう。優秀なエンジニアは引く手あまたなので、採用では自社の魅力をきちんと伝えられるかが重要になります。
1:柔軟な働き方ができる勤務体制を整える
柔軟な働き方ができる勤務体制を整えることは、優秀なエンジニア採用において重要です。例えば、リモートワークOKな企業と、毎日出勤しなければならない企業の場合、多くのエンジニアはリモートワークOKな企業を選ぶでしょう。
会社の規則だからといって、不必要に勤務時間を縛る会社は時代に合っていない古い会社だと捉えられてしまいます。新型コロナウイルスが流行した背景もあり、作業する場所を選ばない仕事体制をとれる企業が、今後も求められていくでしょう。
2:技術職の評価制度を確立する
優秀なエンジニアを採用するポイントとして、技術職の評価制度を確立することも大切です。日本企業は、技術を正当に評価してくれないという認識がエンジニアの中ではあります。
技術職の評価制度をエンジニア側が納得できるような内容を作ることが、優秀なエンジニアの採用成功につながるでしょう。
3:現場のエンジニアの意見を参考にする
現場のエンジニアの意見を参考にすることも、優秀なエンジニアを採用するポイントです。それは、現場の求めている技術をもった人材でなければ、採用のミスマッチが発生してしまうためです。
人事側と現場エンジニアの意見交換を行い、採用方針にお互い納得した上で、採用すべきターゲット像を考えていきましょう。
4:外国籍のエンジニアを採用できる体制を整える
国内のエンジニア不足が問題であるならば、外国籍のエンジニアを採用できる体制を整える方向を視野に入れていきましょう。少子高齢化の日本では、IT人材だけではなく、どの産業でも労働人口自体の減少が懸念されています。
外国籍のエンジニアは英語など日本語以外でのやりとりが必要になってしまうため、できればさけたいと考える企業もあるでしょう。しかし、今後を見据えていく上では避けられない現実です。
できるだけ早いうちに外国籍のエンジニアが在籍できる体制を用意していくことが、将来的に優秀なエンジニア獲得に関わっていくでしょう。
5:エンジニア向けのミートアップに参加する
ミートアップとは、ある共通する分野に関してインターネット上で告知があり、参加者が集まるイベントを指します。共通のテーマやジャンルについてフリートークが行われるため、気になることをすぐに聞ける利点があるでしょう。
エンジニア向けのミートアップに参加することは、優秀なエンジニアが転職時、どのような点を重視しているか知る上で有効です。何を求めて転職するのか、傾向がつかめれば採用にも生かすことが可能でしょう。
6:エンジニア採用に強い人材紹介会社に相談してみる
エンジニアの採用に難航した場合、エンジニア採用に強い人材紹介会社に相談してみましょう。人材紹介会社であれば、いつでも優秀なエンジニアに声をかけられる母集団を持っています。候補者の中から、希望に沿ったエンジニアを探してくれるでしょう。
7:転職サイトや転職エージェントを閲覧する
エンジニア目線に立ってみる上で、転職サイトや転職エージェントを閲覧するのも採用成功のポイントです。今どういった採用条件が主流なのか、他の企業が自社の魅力として大々的に訴えていることはなにかなどが見えてきます。
どういったところで、自社の採用では優秀なエンジニアが応募に来ないのかも見えてくるでしょう。まずは、転職を考えているエンジニアの気持ちで転職ワードを入れて検索してみることをおすすめします。
8:エンジニアに関する知識を身につける
人事もエンジニアに関する知識を身につけることが大切です。求人票を作る際、もちろん現場の声をよく聞いて作成すれば良いのですが、聞いた話をそのまま条件として書いても内容が理解できていなければ、採用のミスマッチは起こります。
面接でも、エンジニアの話が理解できないことが多く、採用した人材が現場で望んだ人材ではない、というケースも出てきてしまうでしょう。「自分が技術屋ではない」とはじめから判断し、技術系の内容を避けている人事の方は、考えを改めましょう。
9:技術面に理解のあるマネジメント層を配置する
優秀なエンジニアを採用するポイントとして、技術面に理解のあるマネジメント層を配置しましょう。優秀なエンジニアは、技術力に理解がない相手と仕事をすることを好みません。理由としては、基本的に技術的な話が通じにくいため、適切な評価がされない印象を受けるためです。
優秀なエンジニアを採用していくためには、マネジメント層も、最低限の知識を身につけていることは望ましいでしょう。多少なりとも、現場での技術経験があると好感を持たれやすいです。
10:企業の方針や魅力・将来性をアピールする
企業の方針や魅力・将来性をアピールすることも、優秀なエンジニアを集めるために必要です。「この企業で働きたい」とエンジニアが感じるには、企業の魅力や将来性が伝わらなければ始まりません。
たとえ入社してくれても、将来性が開けていない企業の場合、次の転職への足掛けとして判断されることが多いでしょう。
優秀なエンジニアを育てるために企業ができること4つ
最後に、優秀なエンジニアを育てるために企業ができること4つについて紹介していきます。企業としては優秀なエンジニアの採用も大切ですが、今いる社員を大切に育成していく体制を整えることも、企業が成長していくためには重要です。
1:最新の技術を導入した環境を整える
優秀なエンジニアを育てるために企業ができることとして1つ目は、最新の技術を導入した環境を整えることです。優秀なエンジニアとは、最新技術を含めた高度な技術を習得できる存在をいいます。いつまでも古い技術の現場体制では、技術が停滞しやすい環境になるでしょう。
独学で勉強するのにも限界があるため、時代についていくためにも、現場環境として最新の技術を搭載していく必要があります。社員を成長させることは、企業全体としてのスキル向上につながるでしょう。
2:エンジニアの評価制度を見直す
優秀なエンジニアを育てるために企業ができることとして2つ目は、エンジニアの評価制度を見直すことです。
日本でのエンジニアの評価制度は適切ではないことから、外資系企業に優秀なエンジニアが流れていく傾向があります。適切な評価制度が整っていなければ、優秀なエンジニアとして成長しても、報酬が良い企業に転職してしまうでしょう。
IT業界の変化は早いため、評価制度も時代に合ったものにしていく必要があります。日本ならではの年功序列体制ではなく、能力に見合った評価にしなければ、技術を売りにしているエンジニアとしては働き甲斐もないでしょう。
まずは、自社で求めている人材像を見直し、明確化させ、評価項目の優先度をつけることからスタートさせましょう。
3:スキルアップしていける取り組みを行う
優秀なエンジニアを育てるために企業ができることとして3つ目は、スキルアップしていける取り組みを行うことです。
各エンジニアを自由にさせていると、自主的に技術習得に励む人もいれば、自分でスキルアップをしていかない人も中には出てきてしまうでしょう。企業が率先してスキルアップしていく取り組みを設けることで、全員同じ方向を向きやすくなります。
具体的には、企業がセミナーや勉強会の参加費用を負担して、社内エンジニアを行かせる、または資格取得支援制度を用意する、定期的にスキルアップできているか社内ミーティングで報告し合う、などが良いでしょう。
4:社内コミュニケーションが取りやすい環境を作る
優秀なエンジニアを育てるために企業ができることとして4つ目は、社内コミュニケーションが取りやすい環境を作ることです。コミュニケーションが取りやすいかどうかで、作業チームとして、スムーズな意見交換が可能になり、サポート環境も整います。
優秀なエンジニアの素質を持っていても、先輩エンジニアに質問できなかったり、良い案があってもなかなか意見を言えなかったりする状況では、成長しにくいでしょう。
社内コミュニケーションを整え、風通しの良い環境にすることで、エンジニアたちが連携やサポートしやすい環境になります。
優秀なエンジニアを採用できる体制を整えよう
優秀なエンジニアを採用するポイント10個や優秀なエンジニアの特徴、育成のコツなどについて紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。優秀なエンジニアを採用するためには、優秀なエンジニアの特徴を知らなければ、採用のミスマッチが起こります。
必要なスキルをもっているか、問題解決能力やコミュニケーション能力があるかなど、企業によって必要になってくる要素は異なるので、現場のエンジニアからの話を聞く必要もあるでしょう。
本記事を参考に、エンジニアの採用活動に入る前には必ず、優秀なエンジニアを採用できる体制を万全にしましょう。出来ることから少しずつ変えていくだけでも採用率や採用の質は劇的に上がっていくでしょう。
この記事の監修者・著者
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ITエンジニア派遣サービス事業を行っています。AWSやSalesforceなど専門領域に特化したITエンジニアが3,000名以上在籍し、常時100名以上のITエンジニアの即日派遣が可能です。
・2021年:AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞
・2022年3月:人材サービス型 AWSパートナー認定
・AWS認定資格保有者数1257名(2023年7月3日現在)
・Salesforce認定コンサルティングパートナー
・Salesforce認定資格者295名在籍(2023年7月3日現在)
・LPIC+CCNA 認定資格者:472 名(2022年4月1日時点)
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