現場に必要なスキルを持つエンジニアを採用する方法|面接のポイントも解説
ITエンジニアの採用が難しい理由5選
年々人手が必要とされているITエンジニア業界では、人手不足が深刻だと言われています。仕事がなかなか見つからないという声も多く聞かれる今の日本でもその状況は変わらないようです。
ITエンジニアの採用が難しい理由にはどんなものがあるのでしょうか。
その理由を順番に見ていき、採用を確保するための方法について考えていきましょう。
1:売り手市場なので高待遇の企業に人材が流れる
エンジニアは、求人数よりも希望者の方が少ない、いわゆる売り手市場の状態が続いているため、仕事を探しているエンジニアは、より待遇の良い所を選ぶことができる状況が続いています。
そのため、待遇が悪いと、好待遇のところにスキルの高い人材が集中してしまうので、募集をかけても一向に応募が来ない状況が続いてしまいます。
他の会社の待遇をチェックして、待遇面で差が出ないようにする必要があります。
2:エンジニアの人材が不足している
ITなどのエンジニア人材の不足は、今でも問題視されているのですが、年を追うごとにますます深刻になると言われています。
経済産業省による調査では、2030年に約79万人の需要に対する供給不足が生じるとされています。
その理由として、人工知能(AI)などにより高度な物の整備が一般社会で進み、仕事量が増えていく中、きつい仕事のイメージのあるそれを作り上げるエンジニアは増えないため、人手不足がますます深刻になることが挙げられます。
出典:<参考1>IT 人材需給の試算結果|経済産業省情報技術利用促進課
参照:https://www.meti.go.jp/policy/it_policy/jinzai/gaiyou.pdf
3:条件が合わない
エントリーしてきてくれたエンジニアが求める条件と自分の会社の採用条件に開きがあるために、会社側が内定を出してもエントリーした人が承諾しないケースも考えられます。
ITエンジニアの売り手市場は続くと予想されているのですが、会社の上層部はエンジニアの確保の厳しさを理解していない傾向があったり、待遇を良くすることに前向きでなかったりします。
条件が合わない限りなかなかスキルの高いエンジニアを確保するのは難しいので、まずは会社全体で採用条件を総合的に見直す必要があります。
4:ビジネススキルと技術的スキルの両方を持っている人が少ない
エンジニアは一人で地道に行う作業も多いため、エンジニアとしての能力は高いけれど、人とコミュニケーションを取るのが苦手というタイプの人が多く存在します。
会社でエンジニアとして働く際、周りの人たちと連携を上手くとって効率よく進めるために、ビジネススキルが欠かせないものとなります。しかし、そのビジネススキルとエンジニアとしての技術的スキルを持っている人が少ないという問題点があります。
そこで、エンジニアとしてのスキルがある人にはどの程度ビジネススキルが必要か基準を設ける、あるいはビジネススキルの高い人は今後のポテンシャルを考えてやってみてもらうなど柔軟な判断を採用においてできる面が必要とも言えます。
5:現場が求める人材を人事担当者が理解していない
採用の担当者は人事部の人が担当することが多く、エンジニアの経験はない場合がほとんどです。
そのため、現場が求める人材の詳細がわからないまま採用してしまい、採用担当者が選んだ人材と現場が欲しい人材とのミスマッチが発生してしまうことがあります。
現場では実務経験を持つ人材が必要とされるため、日常的なコミュニケーションスキルは重要視しないことも多いです。
エンジニアを募集する方法4選
エンジニアが不足している企業では、少しでもスキルの高い優秀な人材を確保することが必要です。
優秀なエンジニアを採用したいと思っていてもなかなか効果が上がるものではないので、どのようにエンジニアを募集すれば良いのか、具体的に4つの方法を順番に見ていきます。
1:人材紹介会社を利用する
自分の会社に合った人材を獲得する方法としては、人材派遣会社に求めている人材を紹介してもらうことがおすすめです。
派遣会社は独自にスキルチェックテストを行ってくれる場合もあり、来てくれる人材のスキルを可視化しやすい点があります。
2:ハローワークを利用する
コロナ禍の中で失業者が増え、ハローワークは常に混んでいる状態が続いています。
安定した仕事を求めている人もハローワークには増えていますので、ハローワークに求人を出すことも以前よりも効果が高くなってきています。
ハローワークで仕事を探している方は、長く続けられる仕事を探しているので、意欲や底力のある人材が見つかる可能性もあります。
3:求人媒体を利用する
このコロナ禍において、非正規雇用の労働者が仕事を失っています。そのため、非正規の立場の弱さを再認識して、手に職をつけたいと考えている人も増えています。
そこで、コンビニや駅またはWebサイトなど、多くの人が気軽に目に止め、手にしてくれるような求人媒体に、安定した職につけるという内容の求人広告を載せる事も効果があるでしょう。
成功報酬金課金の場合
成功報酬課金の場合は、応募が来た、あるいは面接まで進んだ、さらに採用に至ったということに対して支払いが生じるタイプの求人広告です。
広告を出したけれど、まったく反響がなかったという場合は全くお金がかからないというメリットと、お金が発生する場合においてはほぼ人材を確保できる段階にあるので、支払うことに納得がいくという点もあります。
掲載広告型課金の場合
掲載広告課金とは、求人広告を掲載してもらうこと自体に料金が発生する形の求人広告のことをいいます。
大手サイトの多くはこの掲載型課金を取っているので、集客力はかなり高いことがほとんどなのですが、仮に反響がなかったとしてもそれなりの費用が掛かってしまうという場合もあるのでリスクは伴います。
大手に掲載してもらうことで、反響が大きく予想以上の人材を確保できた場合は成功報酬型より割安に良い人材を確保できる可能性があります。
4:縁故採用をする
スキルの高いエンジニアを採用するにあたって、意外と盲点なのが、信頼のおける人の紹介による縁故採用です。
縁故採用の場合は余分な調査もいらず、間に会社などが入らないことで採用の費用も抑えることができるというような良い面があります。
まずは信頼のおける社員や親戚に自分の会社に興味がありそうな良い人がいないか、聞いてみると良いでしょう。
優秀なエンジニアが働きやすい会社の条件4選
求人数に対して応募者の方が少ない売り手市場が続いていて、離職率も高いITエンジニアの世界では、どのようなことが改善されるのが望ましいのでしょうか。
優秀なエンジニアが育ち、働きやすく、悪い印象が改善されて人手不足が解消していくためにも、エンジニアにとって望ましい会社の特徴について4つ見ていきます。
1:残業が少ない
スキルの高いエンジニアを採用するには、残業の少ない環境が整備されていることも重要です。
エンジニアは、納期前にとにかく昼夜を問わず仕事をするイメージや残業が長いイメージがあり、そのことが初心者のエンジニアにとっては気がかりになっていることも多いでしょう。
そのため、無理なスケジュールで仕事を受けない、十分な人員を確保するなどの工夫をして残業が少ない環境を整えましょう。
2:リモートワークで働ける
コロナ禍において終息の見込みがなかなか立たず、政府も在宅勤務を推奨していることもあり、今後もテレワークの活用は続いていくことになるでしょう。
求職者がサイトなどで求人情報を見る際には、リモートワークが可能かどうかもチェックされる項目の一つとなってきています。
そのため、スキルの高い人を採用して、勤務を継続してスキルアップしてもらうためには、リモートワークで働ける環境を整備したうえで、状況に合わせて改善していくようなシステムを作っていく事も必要です。
3:副業ができる
世の中や経済の先行きが不透明なこともあり、自分の得てきたスキルの種類をもとに本業の他に副業をするという人が増えてきています。
これからは副業の種類もますます増えていくでしょうから、副業を禁止とするのではなく、副業を持つことを推進し、副業ができるような勤務時間で人を配置していく方が将来的にも人材を確保できる可能性が高くなります。
4:フレックス制度がある
時間が不規則になりがちなエンジニアには、勤務時間を都合に合わせて変えることができるフレックス制度があると、納期のあとの睡眠不足など解消できるでしょう。
フレックス制度は、前述の副業を持つ場合にもありがたい制度なので、今後さらに必要性が高まっていく事も考えられます。
フレックス制度導入にはそれほど費用はかからないので、検討してみてはいかがでしょうか。
参照:フレックス制度とは|厚生労働省
出典:https://www.mhlw.go.jp/content/000476042.pdf
現場に必要なスキルを持つエンジニアを採用する方法5選
採用するのが年々厳しくなっているITエンジニアですが、そのような状況下だからこそ、やっと採用できた人材は、現場に必要なスキルをきちんと持った人であってほしいと関係者は思っているでしょう。
現場に必要なスキルを兼ね備えたエンジニアを採用するには、どのようなステップを踏んでいけば良いのか、その方法について順番に解説していきます。
1:どのようなエンジニアを採用したいのか明確にする
ITエンジニアというと多岐にわたったことができる人だとあまり詳しくない人は思い込んでしまいがちなのですが、エンジニアにも開発が得意、保守が得意、運用が得意などとそれぞれ得意分野があります。
エンジニアを採用するにあたっては、どのような業務を請け負ってくれる人材が欲しいのかきちんと現場の声を聴き、採用担当者がそれに合った人材をきちんと確保することが必要です。
必要な技術力や経験
現場で必要な人材の詳細を明確に出してもらうことで、採用する人に必要な技術力や経験の明確な基準を設けることができます。
採用においては、スキルチェックシートなどでそれを満たしているか確認したうえで、きちんと専門知識や経験もあるかどうかを確かめる必要があります。
人物像
現場の人間に新しい人材に必要なスキルを確認するときに、現場の雰囲気をよく確認しておくと良いでしょう。
働いてもらうにあたり、スキルや経験が合っていることと共に大切なのが、職場の雰囲気になじんでお互いに気持ちよく働けるかどうかということです。
そのため、どのような人物像が望ましいのか、スキルと共にきちんと明確にイメージしておくと、会社に合った人を採用することができます。
未経験者の場合
新卒の採用、あるいは異業種からの転職をする人の場合、エンジニアとしての経験がない未経験の人であることもあります。
またエンジニアと言っても仕事の分野が分かれていて、得意分野も人によって違うので、採用募集の分野は未経験であるという場合も多く発生します。
人手不足のエンジニア業界では、人材を育てていく事も問題解決のためには大切なことです。
そのため、やる気と学ぶ力のある未経験者を見つけて採用し、育成していく事も採用において一つの方法であると心に留めておく必要があります。
ベテランの場合
ベテランのエンジニアを採用する場合はその応募者がどのようなスキルを持っていて、どのような仕事をしてきたのかきちんと確認する必要があります。
折角の経験やスキルが活かされないと、そのことがストレスとなり辞めてしまう可能性が高くなってしまいます。
2:現場のエンジニアに協力をしてもらう
現場の求める人材像と採用担当者の意識する人材像との間のミスマッチを解消するためは、エンジニアに協力を求めるとよいでしょう。
採用にあたっては、現場のエンジニアや管理職に同席してもらい、意見を出してもらって採用の参考にしましょう。
書類選考や面接
エンジニアの採用では、書類にも今までの経歴が書かれていて、面接でも専門知識を確認するような質問をすることが必須となってきます。
そのため、専門的なことをきちんと確認して現場に合う人材を採用するためにも、書類選考・面接の両方に現場の人に同行してもらうことが望ましいでしょう。
3:スキルをチェックする
ITエンジニアの採用に当たっては、エンジニアの今の時点においてのスキルをチェックすることは必須です。
その大切なスキルチェックをどのように行えば良いのか、その方法についていくつか具体的に確認していきましょう。
ワークサンプル
応募者の今までの成果物を提出してもらうことで、実際にどのくらいのものを作り上げることができるのか、そのレベルをはかることができます。
サンプルがいくつかある場合は、できるだけ多く提出してもらうと良いでしょう。
Webテスト
エンジニアのスキルをあらかじめはかるものとしてWebで受けられるWebテストというものがあります。
いくつか種類があり、得意不得意もあるので、2つ以上のものをあらかじめ受けてもらい、ランクがどこに位置していたかを報告してもらうと良いでしょう。
コロナ禍でも自宅で受けられるので安全ですし、応募者も自分のレベルを客観的に見ることができるメリットがあります。
ホワイトボードを使ったコードテスト
こちらでホワイトボードを用意して、面接官の前でその場で提示されたコードをレビューしてもらうのもスキルチェックには有効です。
知識が分かるだけでなく、応募者の説明力やプレゼン能力を同時にはかることができます。
4:面談をする
採用においては、双方の仕事内容の理解や勤務条件に誤解がないか面談をすることが大切になります。
採用になってからこんなはずではなかった、こんなことを聞いていないということのないように、お互い気になっていることはあらかじめ確認しておくことが大切です。
自社の事を理解してもらうために説明
売り手市場のエンジニアの採用においては、自社のセールスポイントを応募者に理解してもらうことが入社につながる大切なことになります。
そのため、わかりやすい資料や映像なども駆使して、わかりやすく魅力的に自社を説明できるようになっておく必要があります。
迷っている理由を確認
応募者が他の会社と迷っている、あるいは入社を迷っていることが見受けられた場合、迷っている理由を面談できちんと確認しておく必要があります。
迷いが解消できるようなものである場合は、きちんと不安を取り除いてもらえるような説明をして、入社してもらえる方向にできることが望ましいでしょう。
条件提示
面談においては、実際に勤務した場合の給料、勤務時間、福利厚生などの条件の提示を行います。
双方条件に納得する必要があるので、条件の変更が必要な場合は、この時点で合意できるように話すことが必要となります。
5:面接をする
スキルチェックや面談で合意が得られて、最後はいよいよ面接となります。
エンジニアの採用においては、ビジネススキルよりも他のスキルの方が大切な場合もあるので、前にも出てきたように現場の人にも同席してもらい、総合的に面接の合否の判断をするとよいでしょう。
現場のエンジニアを採用するために必要な質問4選
現場の求めるエンジニアを人事が行う面接で採用するために、面接ではどのようなことを聞くと良いのでしょうか。
会社が求めるエンジニアを採用でき、応募したエンジニア側も入社してからこんなはずではなかったと思わないで済むような、面接で聞くべき質問について4つ順番に見ていきます。
1:過去の実績を聞く
ITエンジニアのスキルを確認するためには、過去の実績に関する質問が行われることが多くあります。
過去の実績を聞くことで、応募者の技術レベルや発想力がいかほどの物かを把握することができるので、必ず確認しましょう。
応募者が個人で作り上げたものを提示してもらう
応募者が個人で作り上げたものがある場合は、そのプログラムやWebサイトなどを提示してもらうことがおすすめです。
最初の段階で提出してもらい、現場の詳しいエンジニアと一緒に動きや内容を確認することで、応募者が入社した場合に、どのような業務をどのようなレベルで行ってもらえるのか予想することができます。
そのことが採用の判断基準にもなり、とてもイメージがしやすいでしょう。
チームの場合は応募者の役割
応募者が個人で作り上げたものがなく、チームで上げた成果があるという場合は、応募者がチームの中で具体的にとった行動を確認します。
応募者の行動は自発性があるか、チームワークが得意かどうかなどを確かめることができます。
エンジニアの仕事は個人プレーとチームプレーの両面があり、チームプレーが得意であることは採用に有利になる点も多いのできちんと確認するようにしましょう。
2:専門知識について聞く
応募してきてくれたエンジニアに技術に関する専門的な質問をして、その場で説明をしてもらうと専門知識の有無や深さを知ることができます。
プログラミングの専門用語や、コードの書き方などの理解度を確認することができます。
採用担当者は人事に携わっていて、特に知識がない場合は、現場のエンジニアに同席してもらい質問してもらうとよいでしょう。
専門用語やコードの書き方
プログラミングの専門用語は素人にはとても難しいものですが、業務に携わっているエンジニアにとっては基本的なものとなります。
そのため、専門用語やコードの書き方をその場で確認することで、聞いていた経歴やスキルに間違いがないか、実際に一緒に働いてもらえるレベルなのかどうか確認することができます。
3:スキルアップの考え方や方法を聞く
エンジニアは多岐にわたる専門知識が必要な仕事なので、日々が勉強であり、スキルアップしていく事が必要な職種です。
そのため、自分のスキルアップについてどのように考えていて、どのようにアップしていくつもりかと確認することで、将来性のあるエンジニアなのかどうかをある程度把握することができます。
今までの勉強方法
エンジニアは全くの初心者ではない限りは、今までに勉強してきた経験を持っています。そこで、これからのスキルアップ以外にも今まではどのように勉強してきたのかという経歴を確認しましょう。
今までの勉強のプロセスによってどのくらいの成果が現状で出ているのかを確認することで、そのエンジニアの理解度と勉強の効率を確認することができます。
また、勉強の効率はそれほど変わっていくものではないので、そのひとのこれからのスキルアップについても、今までの勉強方法と現状を見ることである程度図ることができます。
4:将来のキャリアプランについて聞く
面接の際には、応募者がエンジニアとして将来的にどのようなキャリアプランを持っているのか聞くことで、自分の会社に合うエンジニアなのかどうか判断することもできます。
企業としは幹部候補を育てたいのですが、応募者は現場でプログラム構築に携わりたいと考えている場合においては仮に入社してもいずれずれが生じてきます。
企業の求めるエンジニア像と本人の希望がミスマッチを起こしていないか、面接で確認しておくことが大切です。
応募者と会社側のミスマッチを防ぐ効果
将来のキャリアプランが一致とまではいかなくても、会社側と応募者で近いことが、お互いに長く続けて望んだキャリアアップをして、よい関係でいられる大切なポイントになります。
応募者と会社でのミスマッチを防ぐためには、最初の段階で応募者のキャリアプランをきちんと確認することが必須となります。
人事担当者がエンジニアを採用する時に気を付ける事5選
人手不足のなか採用を担当する人事の社員は、エンジニアを何とか採用しなくてはならないと大変な思いをしていることでしょう。
大変だとチェックすべきポイントが段々ずれていってしまい、優秀な人材が確保できなくなってしまうことにもなりかねません。
人事の担当者がエンジニアを採用するときに気を付けることについて、4つ順番に見ていきます。
1:採用単価を決める
ITエンジニアは他の職種より採用単価が高い傾向にあります。
ITエンジニアの有効求人倍率は約5倍超えになっているといわれていることもあり、売り手市場で人材が希少であるため採用単価が上がっているのです。
求人媒体への掲載、エージェントへの依頼など採用費用がかかることを念頭におきながらも、際限なくコストが掛かるのを避けるために、採用単価の目安を決めておく必要があります。
採用単価が上昇
ITエンジニアを採用するにあたっての一人当たりのコスト、すなわち採用単価は人材不足が深刻になるにつれて、年々上昇しています。
コストをかける分良い人材を確保して、継続してもらって会社の戦力に育てるような環境を整備することや、コストをかけずに人材を確保する方法についてもきちんと考えていく必要があります。
3か月以内に採用したい場合
優秀な人材が辞めてしまうなどの理由で、3ヶ月後以内に新しい代わりの人材が必要とあれば求人媒体、エージェントなど効果の高い方法を最初からとる必要があります。
そのような方法を取った場合、採用コストは約100万円以上掛かってしまうこともあります。
コストをかけるからにはきちんと必要なスキルや人物像がマッチするように計画的に進め、進捗を確認して、依頼先と連携をきちんととってよりよい人材を確保する努力が必要です。
特殊な環境にいた人の場合
エンジニアの中には、あまり一般的ではない業務を請け負うような特殊な環境にいたという人も存在します。
そのようなエンジニアの場合、募集している経験やスキルとは一致しないということになりますが、その特殊な環境での経験は他のエンジニアが持っていないものであることも事実です。
そのようなエンジニアが応募してきてくれた場合には、現場の専門的な人にその経験がどのようなもので、どのように活きていきそうなのかをきちんと見極めて、優秀な人材を逃してしまわないように注意することが必要です。
マネジメントクラスだった人の場合
今のコロナ禍においては、大きな会社でも人員削減がどんどん進んでいて、中高年の正社員もその対象となってきてしまっています。そのため、転職で応募してくる人には、前職がマネジメントクラスだったという人も珍しくないでしょう。
前職がマネジメントクラスだと、プライドが高く扱いづらいと感じてしまうことも多いのですが、経験値が高いとも考えられます。
そのような人を採用できることはそれほど頻繁に起こることではないので、一緒に働くにあたってお互いのメリットや条件面をきちんと確認して、真摯に採用活動を進めていく事が望ましいでしょう。
2:他社の募集条件を確認する
エンジニアが人手不足の売り手市場である採用においては、会社が選んでもらう側にあるので、条件が良い所に人が流れていってしまいます。
そのため人事担当者は、自分の会社に人を集めるためには、常に他社の募集条件を確認して、他社より自分の会社が魅力的であるように改善や工夫をする必要があります。
大きく改善する必要がある場合などは、時間もコストもかかってしまうので、常に状況の変化には敏感であるようにしましょう。
3:応募者に早く連絡をする
会社は応募者に対しては連絡をスピーディーに行うようにしましょう。
スキルの高いエンジニアは、他社からも内定が出るので、最初の応募も含めて、選考段階で他からの内定をもって辞退されてしまう可能性があります。
メッセージの送信、面接日程の調整、内定通知などの応募者への連絡はできる限り早く行うのが鉄則です。他との内定が重なった場合も、採用担当からの連絡が早いと印象が良くなり、入社してくれる可能性が高くなります。
優秀な人は複数の企業に内定
優秀なエンジニアは、どこの会社も欲しい人材のため、複数の企業に内定が出るでしょう。<sそのため、こちらの会社を働く先として選んでもらえるような対応を心がけることが必要です。
自社の福利厚生や心がけている売りとなる特徴をきちんと伝え、一緒に働いてほしいという意思も最終面接の時などにきちんと伝えきるようにすると良いでしょう。
4:内定辞退にならないように工夫をする
スキルの高いエンジニアは、複数の会社から内定をもらったり、自社の内定を取った後も、他の会社から声が掛かかったりということが当たり前のように起こることが想定されます。
そのため、いったん内定を受け取ったとしても辞退されないように工夫する必要があります。
内定から就業初日までの流れをきちんと説明したうえで、その間にも自社とのつながりを感じ続けてもらえるように工夫などをすることが必要です。
内定者の不安を払拭する方法
内定辞退を避けるためには、内定者の不安を払拭する方法を考えて、きちんと実施しておくことが必要です。
内定者は内定した時点では会社に属していないので、内定を得たとしても、会社で働くイメージが持てず、働いた後のことが色々と不安になってしまうことが多くあります。
そこで、内定者の集まりや研修の機会を設けて、社員や同期とのつながりを広げてもらい、会社の雰囲気に慣れてもらうことは、不安を払拭することにつながります。
今のご時世は行えないよりは、リモートでも話す機会を作っていく事が効果的でしょう。
5:計画的な採用方法が大切である
スピードも大切で競争率も高いのが今のエンジニアの採用なので、計画的な採用方法を行える事がとても重要になります。
必要な人材を現場と一緒に具体的に示し、その人材を確保するための手段をきちんと選び、順を追ってきちんと採用活動を進めていくようにしましょう。
自分の会社にとって必要なスキルを持つ優秀なエンジニアを採用しよう
エンジニアの採用についてさまざまな観点から見てきました。
エンジニアの抱える大変な面や、採用側の人手不足への対応、エンジニアのスキルチェックの重要性と現場とのミスマッチなど難しい問題がたくさんあります。
そのような状況だからこそ、自分の会社に合った、スキルを兼ね備えたエンジニアを採用できるように計画的に採用を進めていくようにしましょう。
この記事の監修者・著者
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ITエンジニア派遣サービス事業を行っています。AWSやSalesforceなど専門領域に特化したITエンジニアが3,000名以上在籍し、常時100名以上のITエンジニアの即日派遣が可能です。
・2021年:AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞
・2022年3月:人材サービス型 AWSパートナー認定
・AWS認定資格保有者数1257名(2023年7月3日現在)
・Salesforce認定コンサルティングパートナー
・Salesforce認定資格者295名在籍(2023年7月3日現在)
・LPIC+CCNA 認定資格者:472 名(2022年4月1日時点)
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