経産省が発表したIT人材育成の状況と動向1:エンジニアを含むITサービス市場の動向について
■人材育成の動向シリーズ
経済産業省は「IT人材育成の状況等について」でITサービス市場の変化やIT人材需要の変化などを発表しました。
ここではエンジニアを含んだITサービス市場の変化を中心に紹介します。
ITサービス市場の変化
ITサービス市場は、マイナンバー制度などのシステム構築や金融機関などの大型投資案件などが堅調に推移しています。
みずほ銀行が発表した「みずほ産業調査(2018)」によると、2017年度の国内情報サービスの市場は前年度比1.5%増の11.3兆円。中長期的にはクラウド化などの影響で成長が鈍化するものの、2023年度には12.4兆円(年率+1.5%)にまで成長すると予測されています。
※出典: みずほ銀行「みずほ産業調査Vol.60」
ITサービス需要構造の変化
前述のとおり、ITサービス市場の需要構造は変化しつつあります。クラウド活用が進展しているため情報システムの開発需要は減少しているものの、クラウド関連業務が増えつつあるのです。
現在第2のプラットフォームと呼ばれる従来型の情報システム開発需要が減少しています。その一方で、第3のプラットフォームと呼ばれる、クラウド、モビリティ、ビックデータ、アナリティクス、IoT/AIに関わるIT投資の伸びが予想されています。
2030年まで中長期でIT市場を見ると、従来型のITサービスは2020年以降減少するといわれています。
それに比べ、第3のプラットフォームは大幅に増加していき、2020年代後半になるとITサービス市場の大半を占めると考えられています。
加えてIT産業の構造も変化しているのが特徴です。低コスト化や需要変動へ対応するため重層下請構造が拡大、オープン化も進展しているとされています。
また、中小規模のIT関連企業は増え、開発内容も多様化しています。
さらにソフトウェアによるサービスを提供している企業が台頭し、従来型のITを活用する企業とITを提供する企業に分かれつつあります。
今後は第3のプラットフォームに関するIT投資市場が進展する一方、旧来のSIビジネスは減少することが予想されています。
IT業界の人材不足は増加していく
近年、世の中の需要に対してIT人材は圧倒的に不足しています。ITサービス需要構造が変化するとともに、人材と企業の技術のアンマッチが起こることも理由のひとつとされています。
そもそもエンジニア自体の母数が不足しているため、希望しているエンジニアをなかなか採用できない現実があります。
それは今後さらに拡大し、直接雇用を考えていたとしてもなかなか人材が見つからないことも考えられます。
そのため一度エンジニアを採用したなら、どう育成するかも今後の課題といえるでしょう。
■人材育成の動向シリーズ
この記事の監修者・著者
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・2021年:AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞
・2022年3月:人材サービス型 AWSパートナー認定
・AWS認定資格保有者数1257名(2023年7月3日現在)
・Salesforce認定コンサルティングパートナー
・Salesforce認定資格者295名在籍(2023年7月3日現在)
・LPIC+CCNA 認定資格者:472 名(2022年4月1日時点)
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