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入門者にもわかりやすいZabbixの特徴4つ|インストール方法をご紹介

その他 更新日:2023.02.22
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入門者にもわかりやすいZabbixの特徴4つ|インストール方法をご紹介

Zabbixとは?

 

Zabbixは「ザビックス」と読みます。Zabbixはサーバなどのさまざまな機器やサービス、システム、アプリケーション、ネットワークの状態を集中監視するソフトウェアです。</mark

入門者にもわかりやすいZabbixの特徴4つ

 

入門者にもわかりやすいようにZabbixの特徴を4つ紹介していきます。実際にインストールをして利用を始める前に特徴をおさえておきましょう。

特徴1:監視ソフトウェア

Zabbixは世界中で使用されている監視ソフトウェアです。ネットワークに繋がるさまざまな機器を監視することができます。また、監視対象の障害を検知した場合はメールで通知したり、Webインターフェースに表示されます。Zabbixという言葉だけでは難しそうに見えますが、「サーバを監視するソフトウェア」と言えば、入門者にもわかりやすいでしょう。

特徴2:企業が開発している

 

ZabbixはZabbix LLCという企業が開発しています。Zabbix LLCの本社はラトビアのリガにあります。また、日本にはZabbix JapanというZabbix社の子会社があります。東京に本社を置き、ZabbixユーザーやZabbixパートナーを支援しており、サポートやトレーニング、コンサルティング、パートナープログラムなどのZabbix社の公式サービスを提供しています。

特徴3:全て無料で利用できる

 

ZabbixはGNU General Public License(GPL)v2ライセンスで配布されており、すべての機能を無料で利用できます。多機能な監視ソフトウェアを無料で利用できるのはありがたいです。無料であるため試しやすく、入門しやすいソフトウェアです。

特徴4:監視項目を自作できる

 

Zabbixの監視項目は決められたものだけでなく、自作したシェルスクリプトやプログラムを実行することで、Zabbixの外部チェックと内部チェックの機能を使用して、監視対象のサーバを監視できます。外部チェックはZabbixサーバが実行する監視項目です。内部チェックはZabbixエージェントが実行する監視項目なので、監視対象にZabbixエージェントをインストールする必要があります。監視項目を自作することは入門者にとっては難しいです。入門したら、まずは既定の監視項目を試すとよいです。

入門者にもわかりやすいZabbixをインストールする手順5つ

 

Zabbixをインストールする手順を5つに分けて紹介していきます。それぞれの手順を詳しく紹介しているので、特に初心者の方は参考にしてください。

手順1:必要なプログラムをインストールする

Zabbix入門者は、とりあえず細かい事は考えずに次の手順でインストールしてみてください。Zabbix5(Zabbix Server、Zabbix Agent、Zabbix Web)をCentOS8にインストールします。リポジトリを追加します。# rpm -Uvh https://repo.zabbix.com/zabbix/5.0/rhel/8/x86_64/zabbix-release-5.0-1.el8.noarch.rpmZabbixサーバをインストールします。# dnf install -y zabbix-server-mysql zabbix-web-mysql zabbix-agent zabbix-apache-confタイムゾーンを設定します。# vi /etc/php-fpm.d/zabbix.conf <編集>; php_value[date.timezone] = Europe/Rigaphp_value[date.timezone] = Asia/tokyoMariaDBをインストールします。# dnf install -y mariadb-server mariadb

手順2:データベースを起動する

MariaDBを起動します。また、OSを起動した時にMariaDBが自動的に起動するための設定をします。# systemctl enable –now mariadb

手順3:パスワードを設定する

MariaDBのパスワードを設定します。# mysql_secure_installationrootパスワードは無いのでEnterを押します。Enter current password for root (enter for none):rootパスワードを設定するので、Enterを押します。Set root password? [Y/n]rootパスワードを入力します。New password:rootパスワードをもう一度、入力します。Re-enter new password:Enterを押します。Remove anonymous users? [Y/n]Enterを押します。Disallow root login remotely? [Y/n]Enterを押します。Remove test database and access to it? [Y/n]Enterを押します。Reload privilege tables now? [Y/n]

手順4:Apacheの起動を設定する

Apacheを起動します。また、OSを起動した時にApacheを自動的に起動するための設定をします。# systemctl enable –now httpd.service

手順5:Webインターフェースを設定する

Zabbix(Zabbix Server、Zabbix Agent)を起動します。# systemctl restart zabbix-server zabbix-agentOSが起動した時にZabbix(Zabbix Server、Zabbix Agent)が自動的に起動するための設定をします。# sudo systemctl enable zabbix-server zabbix-agentブラウザでhttp://【Zabbix ServerのIPアドレス】/zabbix/にアクセスします。画面に従って進めていきます。DB情報は以下を入力します。Database name:zabbixdbUser:zabbixuserPassword:passwordZabbix server detailsは変更せず、Next stepをクリックします。Finishボタンをクリックすれば、Webインターフェースの設定は完了です。

Zabbixの主な監視方法3つ

 

Zabbixの主な監視方法を3つ紹介していきます。ソフトウェアのインストールをするかどうか、エージェントを利用するかなど、方法によって異なるので、目的にあったものを選びましょう。

方法1:監視対象にソフトウェアをインストールする

Zabbixで監視対象のリソースやハードウェアデバイス、メモリ、プロセッサの統計などを監視するには、監視対象のサーバにZabbix Agent(ザビックス・エージェント)をインストールします。Zabbix AgentはLinux、IBM AIX、FreeBSD、NetBSD、OpenBSD、HP-UX、Mac OS X、Solaris、Windowsで動作するので、さまざまなOSがインストールされているサーバを監視することができます。入門者にとって、監視対象にZabbix Agentをインストールした方がよいのか、インストールしなくてよいのか判断が難しいかもしれません。迷った入門者は、とりあえずZabbix Agentをインストールするとよいでしょう。

方法2:監視対象にソフトウェアをインストールしない

ZabbixはZabbix Agentがインストールされていない監視対象も監視できます。しかし、監視できるのはpingやポート監視という単純な監視(シンプルチェック)に限られます。また、Zabbixサーバがシェルスクリプトまたはバイナリを実行する外部チェックでも監視できます。入門者はまず、シンプルチェックの監視項目を試すとよいでしょう。

方法3:SNMPエージェントを利用する

SNMPを利用して監視することができます。SNMPエージェントによる監視はZabbixエージェントのインストールは不要でZabbixサーバがSNMPエージェントを利用してデータを取得します。

SNMPエージェントとは

インターネットのネットワーク管理プロトコルであるSNMPを使用して、機器を監視するためのエージェントです。SNMPエージェントはマネージャーとの間でMIB(管理情報)を交換し、TCP/IPネットワークを管理します。

入門者におすすめの公式トレーニングプログラム2つ

 

これから入門者におすすめの公式トレーニングプログラムを2つ紹介していきます。公式トレーニングプログラムでは基本的な使い方を学ぶことができます。Zabbixの導入を検討している場合は利用してみてもよいでしょう。

Zabbix入門

Zabbixの入門者は、公式トレーニングプログラムの入門編を受講するとよいです。Zabbixにはさまざまな公式トレーニングプログラムがありますが、入門者向けのコースは「Zabbix入門トレーニング」です。Zabbix入門トレーニングでは、Zabbixの基本的な使い方を学ぶことができます。Zabbixの公式サイトには、「Zabbixをはじめて利用する方」と記載されており、Zabbixに入門したい方向けのコースであることがわかります。また、Zabbixの導入を検討している方の中にも入門者が含まれます。

Zabbix API

 

Zabbix APIを使いこなしたい方は、公式トレーニングプログラムのZabbix APIトレーニングを受講するとよいです。Zabbix APIトレーニングでは、Zabbxi社が作成したライブラリを利用して実際に動作するアプリケーションを作成し、Zabbix APIの利用方法を学ぶことができます。ただし、Zabbix APIトレーニングは入門者がすぐに受講できるコースではありません。Zabbix認定スペシャリストコース修了証明書(または同等の知識)が必要で、入門者はまず、Zabbix入門、Zabbix認定ユーザー、Zabbix認定スペシャリストの順に受講する必要があるようです。

Zabbix入門を学んで活用してみよう!

 

Zabbixに入門したい場合はとりあえず、サーバにZabbixをインストールしてみましょう。インストールしたら少し触ってみるとよいでしょう。この記事で紹介した「Zabbix入門」というコースを受講してもよいかもしれません。Zabbixの基本的な操作を学べば、たいていの監視項目には対応できます。Zabbixは世界中で使用されており、現在もバージョンアップされているので、これからも使い続けることが予想されます。

この記事の監修者・著者

株式会社オープンアップITエンジニア
株式会社オープンアップITエンジニアAWSパートナー/Salesforce認定コンサルティングパートナー 認定企業
ITエンジニア派遣サービス事業を行っています。AWSやSalesforceなど専門領域に特化したITエンジニアが3,000名以上在籍し、常時100名以上のITエンジニアの即日派遣が可能です。

・2021年:AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞
・2022年3月:人材サービス型 AWSパートナー認定
・AWS認定資格保有者数1257名(2023年7月3日現在)
・Salesforce認定コンサルティングパートナー
・Salesforce認定資格者295名在籍(2023年7月3日現在)
・LPIC+CCNA 認定資格者:472 名(2022年4月1日時点)
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