システム運用とは?主な仕事内容6つから求められるスキルまで徹底解説!


システム運用とは?
システム運用とはシステムを安定的に稼働させるためにネットワークやサーバーなどを監視し、トラブルが発生しないように運用を行う仕事です。
システム運用に携わるエンジニアは、日々トラブルが発生していないかチェックを行ったり、トラブルが発生した場合の対策を検討したりしています。
また、トラブルを発生させずに利用するためのマニュアル作成を行うこともシステム運用の仕事です。
システム保守との違い
システム運用の仕事はトラブルを発生させないことですが、システム保守はトラブル発生時に対応を行うことが仕事です。そのため、システム運用の仕事はルーティンワークが基本となりますが、システム保守は発生したトラブルに応じて対処を講じる必要があります。
また、場合によっては1人でシステム運用とシステム保守両方の業務を行う場合もあります。
システム運用の平均年収
システム運用を行うエンジニアの平均年収は416万円程度だと言われています。システム運用の仕事は前述のとおりルーティンワークが基本となっており、特別なスキルはあまり要求されません。そのため、エンジニア職の中では年収の水準はあまり高くはないと言えるでしょう。
システム運用の主な仕事内容6つ
システム運用は日々ネットワークやサーバーなどが問題なく稼働できているかどうかを監視し、トラブルを防ぐ仕事です。それでは、具体的にどのような内容の業務を行っているのでしょうか。
ここではシステム運用の主な仕事内容6つをご紹介しますので、どのような仕事があるのか参考にしてみてください。
1:システムの監視
システム運用の仕事には、システムが正常に動いているかどうかを監視するシステムの監視業務があります。具体的には、システムの稼働ログやリソースの使用量などをチェックしたり、トラブルが発生した場合にはその記録を残したりします。
システムの監視がシステム管理の主な業務となるため、基本的には毎日同じ仕事を行うことになるでしょう。
2:ネットワークの監視
システム運用の仕事には、ネットワークが正常に稼働していることを監視するネットワークの監視があります。そのため、システム運用にはネットワーク機器の知識や扱うスキルが求められます。
また、ネットワークに障害が発生していたり、サーバーダウンが発生したりした場合には、システム運用はそれをいち早く発見し、再起動や復旧などの適切な作業を行わなければなりません。
3:セキュリティの監視
システム運用の仕事には、コンピュータウィルスや不正アクセスなどを監視するセキュリティの監視があります。インターネットに接続されているシステムは外部から攻撃を受けるリスクが伴います。
そのため、システム運用はセキュリティ監視システムなどを導入してウィルス検知を行い、実際にウィルスが検出された場合には除去を行わなければなりません。
4:データのバックアップおよび管理
システム運用の仕事には、定期的なデータのバックアップや管理業務があります。システムにトラブルが発生した場合には、データを復旧することが必要です。
そのため、システム運用は必要に応じてすぐにデータ復旧ができるように、データのバックアップを取り、バックアップの管理を行います。
5:手順書の作成
システム運用の仕事には、システムを円滑に運用するための運用手順書の作成業務があります。はじめてシステム運用を行う人でもどのように運用すればいいのかわかるように、システムに応じた運用手順書を用意する必要がしましょう。
そのため、システム運用はトラブルを発生させずにシステムを円滑に運用、利用するためのマニュアルを作成します。
6:運用の改善
システム運用の仕事には、システムの現在の運用方法を改善していく運用の改善業務があります。システム運用業務では、現在の運用方法を見直し、必要に応じて改善していきます。
そういったシステムの運用方法の改善も、システム運用が日々行う仕事の1つです。
システム運用で求められるスキル5つ
システム運用の仕事を効率よく行うにはさまざまなスキルも必要になります。
それでは、システム運用の業務を行う場合、どのようなスキルが求められるのでしょうか。ここではシステム運用で求められるスキル5つをご紹介しますので、参考にしてみてください。
1:システムやネットワークに関する知識
システム運用の仕事ではシステムやネットワークなどの知識が求められます。システム運用はシステムやネットワークが問題なく稼働していることを監視することが主な仕事です。
そのため、担当しているシステムや利用しているネットワークについて十分な知識を持っておく必要があるでしょう。
2:コミュニケーション能力
システム運用の仕事ではコミュニケーション能力が求められます。トラブルが発生しないようにシステム運用を行うには、さまざまな現場の人や同じチームの人とコミュニケーションを取り、密な連携を取りながら仕事を行う必要があります。
そのため、システム運用には高いコミュニケーションが必要になるでしょう。
3:観察力
システム運用の仕事では観察力が求められます。システムを利用する人はエンジニアだけとは限りません。
そのため、専門的な知識がない社員が利用しても問題がないかどうか、トラブルが発生しそうなポイントがないかどうかなど全体を見て観察し、トラブルの発生を未然に防ぐ観察力が必要とされます。
4:分析力
システム運用の仕事では分析力が求められます。システム運用でトラブルが発生した場合、何が原因でトラブルが発生したのかを分析する必要があります。
そのためには、システムに不具合があったのか人為的なミスによるものなのかなど、状況を整理して分析する分析力が求められるでしょう。
5:新しい技術や情報に対する探究心
システム運用の仕事では新しい技術や情報を収集する探求心が求められます。システム運用はシステムにトラブルが発生しないように決まった監視を行うだけでなく、コスト削減や効率化などを行っていくことも仕事の1つです。
そのため、常に新しい技術や知識などをキャッチアップできる好奇心や探究心を持つことが大切です。
システム運用の仕事をする上で役立つ資格4選
システム運用を担うエンジニアになるために必要な資格はありませんが、資格を取得することで一定以上の知識やスキルを保有していることを客観的に証明することができます。また、実務にも役立つ知識を身につけることができるため、資格を取得するのがおすすめです。
ここでは最後にシステム運用の仕事をする上で役立つ資格4選をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
1:基本情報技術者
基本情報技術者は、ITエンジニアを目指す上で取得しておきたい国家資格です。IPAが実施している情報処理技術者試験の1区分で、スキルレベルは2に相当します。
しかし出題範囲は幅広く、コンピュータシステムやシステム開発と運用、ネットワーク、データべース、セキュリティ、さらに経営まで問われます。そのため、取得することでIT知識を網羅することができる資格です。
出典:情報処理技術者試験・情報処理安全確保支援士試験|IPA情報処理推進機構
参考:https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/fe.html
2:ネットワークスペシャリスト
ネットワークスペシャリストは、ネットワークシステムを構築、維持するために必要な知識やスキルを認定する国家資格です。IPAが実施している情報処理技術者試験の1区分で、高度情報処理技術者試験に含まれるスキルレベル4相当の資格となります。
試験には記述式の問題もあるため、実務経験のみでは合格は難しいでしょう。しかし合格することで、ネットワークの構築、管理・運用、保守をすべて実施することができ、人に指導できるレベルであることを証明できます。
出典:情報処理技術者試験・情報処理安全確保支援士試験|IPA情報処理推進機構
参考:https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/nw.html
3:ITサービスマネージャ試験
ITサービスマネージャ試験は、ITサービスを安定的に提供するために必要な知識やスキルを認定する国家資格です。IPAが実施している情報処理技術者試験の1区分で、スキルレベルは4相当となるため高度情報処理技術者試験に含まれています。
また、上流工程に携わるSEの中でも主に業務システムの運用管理責任者を対象とした試験で、リスク管理やコスト管理が重視される試験となっています。
出典:情報処理技術者試験・情報処理安全確保支援士試験|IPA情報処理推進機構
参考:https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/sm.html
4:CCNA
CCNAは、大手ネットワーク機器製造販売会社「シスコシステムズ」が認定しているシスコ技術者認定の1つです。ネットワーク系のベンダー資格として人気がある資格で、シスコ技術者認定の5段階のレベルのうち、CCNAはアソシエイトレベルの資格となっています。
CCNAはネットワーク技術に関する世界共通基準の資格となっているため、取得することでネットワークエンジニアに必要なスキルを保有していることを証明できます。
システム運用の仕事内容について知ろう
システム運用の仕事にはコミュニケーション能力や探究心などが必要とされます。
ぜひ本記事でご紹介したシステム運用の主な仕事内容やシステム運用で求められるスキル、システム運用の仕事をする上で役立つ資格などを参考に、システム運用の仕事について理解を深めてみてはいかがでしょうか。
この記事の監修者・著者

- AWSパートナー/Salesforce認定コンサルティングパートナー 認定企業
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ITエンジニア派遣サービス事業を行っています。AWSやSalesforceなど専門領域に特化したITエンジニアが4,715名在籍し、常時100名以上のITエンジニアの即日派遣が可能です。
・2021年:AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞
・2022年3月:人材サービス型 AWSパートナー認定
・AWS認定資格保有者数1,154名(2024年6月現在)
・Salesforce認定コンサルティングパートナー
・Salesforce認定資格者276名在籍(2024年5月現在)
・LPIC+CCNA 認定資格者:472 名(2024年6月時点)
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