開発エンジニアの仕事内容11選|必要なスキル・資格についても解説


開発エンジニアとは
開発エンジニアとは、工学系の分野で専門的な技術を持ち、新しい機械やシステム、サービスなどを開発するクリエイティブな職業です。開発エンジニアが携わる業務内容や業種は多岐にわたり、一言で開発エンジニアと言ってもさまざまなスキルを持ち、さまざまな分野で働いています。ただし、IT技術が進んだ昨今では、開発エンジニアと言うと、IT専門の知識やスキルを備えた「ITエンジニア」を指すことが多いでしょう。
世代別開発エンジニアの平均年収
開発エンジニアの平均年収は、20代で280万円、30代で420万円、40代で540万円と、一般的なサラリーマンに比べて高い年収を稼いでいると言えます。総じて年収が高めで需要も多いエンジニアですが、仕事が激務になりがちではあります。ワークライフバランスを重要視する若者が増えている昨今の風潮の中、エンジニア不足が深刻化しつつあるため、今後は優秀なエンジニアの育成が課題となるでしょう。
開発エンジニアの転職求人数は豊富
IT業界の求人倍率は、他の業種と比較すると数倍となっており、開発エンジニアの転職求人数は豊富と言えます。理由としては、IT技術は専門性が高く代替性が低いため、転職市場において重宝されるケースが多い傾向にあるようです。昨今のコロナ禍による外出自粛期間中にECサイトにおける購買活動が拡大したことで、サイト再構築などに関わるシステム開発のニーズが増大しており、開発エンジニアは今の社会情勢の中においても多くの企業に求められている人材と言えるでしょう。
出典:転職求人倍率レポート(2021年2月)|doda
参照:https://doda.jp/guide/kyujin_bairitsu/
開発エンジニアには文系でも就職できる?
実際に大手企業にもエンジニアとして働く文系出身者はいます。ただし、理系出身者でも開発エンジニアとして働くのはきついため、文系出身者はより多くの努力と忍耐が必要でしょう。しかし、プログラマーなどが不足している状況で、その人の出身が理系か文系かにこだわる人はほとんどいないでしょう。それ以上に、入社後の実践の場で評価されることになるため、まずはある程度の知識と技術力を持つことに注力しましょう。
開発エンジニアの仕事内容11選
開発エンジニアは、自動車や船、航空機、産業用機器、家庭用の電化製品、アプリケーションやWebサービスなど、ほとんどすべての製品・サービスに対してかかわっています。開発エンジニアは、それらを設計・開発し、シミュレーションと調整を繰り返し、製品を開発していきます。業界が異なっても、その流れは同じでしょう。今回は、その中でも、IT技術の開発エンジニアについて、その仕事内容を見ていきましょう。
1:システムエンジニア
システムエンジニアとは、コンピューターシステムの開発における提案、設計、開発、検証に携わる技術者です。クライアントの要望をヒアリングして、システム案を提案し、システムを構築していきます。時には、クライアントに交渉をし、プログラマーやテスターとのやり取りも必要なため、コミュニケーション能力も求められる職種です。また、文書を作成することも多いため、文章力や論理的思考も欠かせません。
2:プログラマー
プログラマーとは、システムエンジニアが作った設計書を基にプログラミングをして、機能を実装していく仕事です。プログラミングの過程で仕様書に不備や不具合があれば、それを見つけてプログラマーが指摘します。プログラマーが身につけると良いスキルは、基本情報技術者試験、応用情報技術者試験、よく使われるプログラミング言語の資格(Javaプログラミング能力認定試験やPHP技術者認定初級試験など)です。
3:組み込み系エンジニア
組み込みエンジニアは、家電や自動車、産業用機器などの動作を制御するソフトウェアの設計・開発をする技術者です。通常のITシステムは、運用後も不具合が発生することを前提として、検証と改善を繰り返しますが、家電製品や自動車、産業機器はそれができないため、売り出す前にさまざまな状況を想定してプログラミングを行わなければいけないという苦労があります。
4:フロントエンドエンジニア
フロントエンドエンジニアは、ユーザーと直接やり取りを行う「フロントエンド」を担当する技術者です。 Webデザイナーが用意したデザインを基に、HTML、CSS、JavaScript、PHPの設計や実装を行います。さらにWordPressなどのCMS構築やカスタマイズもフロントエンドエンジニアが担当する業務に含まれます。
5:サーバーサイドエンジニア
サーバーサイドエンジニアとは、サーバー上におけるプログラム開発やデータ処理を行う仕事です。インターネット利用者たちがWebサイトを操作することで送られてくるデータを管理する場所を作成し、メンテナンスやバージョンアップへの対応を担当する業務です。
6:アプリケーションエンジニア
アプリケーションエンジニアは、ITシステムに含まれるアプリケーションを作成する仕事を行う技術者です。アプリケーションは業務系アプリ、Webアプリ、スマホアプリと複数の種類が存在し、それらのシステム設計、プログラム開発、動作テストなどを担当します。さらに開発したアプリケーションの運用・保守も業務の中に含まれます。
7:インフラエンジニア
インフラエンジニアは、IT業界に関わるインフラストラクチャの設計、構築、運用を行う技術者です。メンテナンスや保守も仕事の中に含まれます。サーバーやネットワークなど、物理機器の構築も、インフラエンジニアが担当する業務です。
8:ネットワークエンジニア
ネットワークエンジニアとは、コンピュータ同士をつなげるために必要となるネットワークシステムの構築や運用などを行う仕事です。クライアントの需要に合わせてネットワークを構築し、立ち上げた後も必要に応じて手を加えながら運用を助けます。
9:マークアップエンジニア
マークアップエンジニアは、HTMLやCSSなどのマークアップ言語を使い、文章のレイアウトや装飾を行う技術者です。文中にマークアップ言語を入れることにより、タイトルや見出しなどを設定し、Webサイトの制作に携わる業務を担当します。
10:データベースエンジニア
データベースエンジニアとは、データベースを開発、管理、運用する仕事です。データベースシステムに対する知識が必要となる他、構築するデータベースの内容について、クライアントと打ち合わせをすることもデータベースエンジニアの業務に含まれるため、コミュニケーションスキルも身につけておく必要があります。
11:IoTエンジニア
IoTエンジニアは、「Internet of Things」を開発する技術者です。「Internet of Things」は家電などの機器を遠隔で操作する、遠い位置にある工場の設備や農業機械の状態を確認するなどの機能が使えるインターネットシステムを指します。顧客の使用状況に合わせて、適したサービスを設計、開発することが、IoTエンジニアが行う仕事です。
開発エンジニアの仕事がきついと言われる理由
激務であると言われる開発エンジニアは、習得する技術やスキルが多く、仕事内容も多岐にわたるため、決して楽な仕事ではないでしょう。また、日々進化する技術に対応して、貪欲に技術と知識を習得していかなければならないことや、納期や突発的な不具合対応などに追われてスケジュールが過密になれば、当然きついと感じるでしょう。しかし、その分やりがいも大きい仕事と言えるでしょう。
開発エンジニアに必要なスキル・資格
開発エンジニアに必要な人間性は、進歩や変化が早い技術に関する情報収集をしたいという向学心を持ち続けることでしょう。また、長時間の作業をいとわない根気や相手との折衝で本質をつかむ分析力、文書を正しく理解する読解力や文章作成能力なども重要です。それでは、開発エンジニアに必要なスキルを見ていきましょう。
1:プログラミングスキル
プログラミングスキルは、IT開発エンジニアの基本的なスキルであり、必ず習得しておかなければなりません。現場の即戦力として働くためには、使用する可能性が高いプログラミング言語の知識は確実に必要です。資格がなくてもプログラマーにはなれますが、基本情報技術者試験、Javaプログラミング能力認定試験、PHP技術者認定初級試験、C言語プログラミング能力認定試験などの取得も視野に入れて、勉強すると良いでしょう。
基本情報技術者試験
この試験に合格すれば、エンジニアの基礎となる能力を有していることが証明できます。エンジニアに求められるスキルや知識を幅広く問われるため、開発エンジニアとして仕事を行うために、優先して受けるべき試験と言えるでしょう。
出典:情報処理技術者試験・情報処理安全確保支援士試験|IPA
参照: https://www.jitec.ipa.go.jp/
Javaプログラミング能力認定試験
Javaはプログラミング言語のひとつであり、基本的な知識を持ち、これを用いたプログラムを作成する能力が問われる試験です。試験に合格し、資格を得ることで、自らの開発エンジニアとしての技術レベルを企業にアピールできます。
出典:C言語プログラミング能力認定試験・Java™プログラミング能力認定試験|サーティファイ情報処理能力認定委員会
参照: https://www.sikaku.gr.jp/js/cpjv/
PHP技術者認定初級試験
PHPはプログラミング言語のひとつであり、この試験はPHPに関わるスキルを企業にアピールするための資格を得る唯一の手段です。開発エンジニアの中でも技量の差が開きやすい傾向にあるPHP技術者の中で、資格を持っていることは自らが高い能力を持っていることの証明となります。
出典: PHP7初級試験|PHP技術者認定機構
参照: https://www.phpexam.jp/summary/novice7/
C言語プログラミング能力認定試験
C言語プログラミング能力認定試験は、プログラミング言語のひとつであるC言語を用いた応用プログラムを作る能力が問われる試験です。 C言語はシステムの根幹を担うことが多い重要なプログラミング言語ですが、習得難易度が高く、使いこなせる開発エンジニアは少なめです。そのため、この資格を持っているだけで、開発エンジニアとしての能力をアピールできます。
出典:C言語プログラミング能力認定試験・Java™プログラミング能力認定試験|サーティファイ情報処理能力認定委員会
参照: https://www.sikaku.gr.jp/js/cpjv/
2:システム開発能力
開発エンジニアにとって必要なのは、システム開発の一通りの流れ(要件定義・設計・実装・検証・運用・保守)を見通し、進めていく推進力です。これを見誤ると舵取りを失敗することになり、大きな損失を出しかねません。そして、フェーズ毎に必要な技術やスキルが異なるうえ、どの案件も同じように進むとは限りません。そのため、しっかりとした知識や技術を習得し、そのうえで多くの経験を積んで学んでいくしかありません。
3:マネジメント能力
マネジメントする能力は、「システム開発能力」と共通する部分がありますが、それよりさらにコミュニケーション能力や分析・判断能力が問われます。クライアントの求めるミッションを定められた納期までに確実に達成するため、プロジェクトにかかわっている人たちの動きと進捗状況に気を配り、マネジメントする必要があります。責任が増すほど、マネジメント能力が問われる場面が増えていくでしょう。
4:コミュニケーション能力
開発エンジニアは、システムを作成する際にクライアントと打ち合わせを行い、相手のニーズに合ったシステムの設計を行う必要があります。その過程で適切な話し合いを進めるために、開発エンジニアにとってコミュニケーション能力は必須でしょう。
5:粘り強さ・忍耐力
開発エンジニアは、システムを構築していく過程で、何度も失敗を繰り返しながら作業を行う必要があります。膨大な試行回数を重ね、最適解にたどり着くための粘り強さと忍耐力は、開発エンジニアに求められる資質のひとつと言えます。
6:分析力・理解力
開発エンジニアに求められる能力の中に、分析力と理解力があります。膨大な試行回数の中でプログラムを完成させるための最適解を導き出すためには、失敗の原因を分析し、次に行うべきことを理解する必要があります。さらにクライアントと打ち合わせをする際に、相手のニーズをシステム設計に反映させるためには、顧客が求めているものを正確に分析し、理解する必要があります。分析力と理解力は、開発エンジニアが仕事を行うために必須の能力と言えます。
開発エンジニアに未経験から転職するポイント
開発エンジニアは、マネジメント能力、コミュニケーション能力、変更への対応力などが必要です。転職時は、独学やサポートを受けて2~3つのプログラム言語を憶え、プログラムを作ってアピールするとともに、人間力の高さをアピールしてみましょう。中途採用の場合は、前職の強みを活かすのもよい手でしょう。中小企業のWeb系プログラマーなどは不足しているため、ピンポイントで狙いましょう。
ポートフォリオの作成
開発エンジニアとして転職するためには、自らの価値をアピールするポートフォリオを用意するか否かで、他の転職希望者と大きく差をつけることができます。面接を受けるためにポートフォリオが必須となる企業も存在します。未経験者の場合、自らが開発エンジニアとして何ができるかについて書くだけでも、ポートフォリオは作成することが可能です。
複数のプログラミング言語の習得
開発エンジニアとして仕事をするために必要となる知識が、プログラミング言語です。プログラミング言語は、一種類のみではなく、複数の種類を習得しておくべきです。プログラミング言語は、それぞれがシステム開発において違う役目を担っており、複数のプログラミング言語を知識として取得することで、開発エンジニアとしてさまざまな視点からシステム開発の最適解を導き出せるようになるのです。
転職に有利な開発エンジニアを目指そう
開発エンジニアに転職する際に企業に求められる要素は、即戦力として働ける人材であることです。自らの価値をアピールするために、適した資格やスキルを身につけ、転職に有利な開発エンジニアを目指しましょう。
この記事の監修者・著者

- AWSパートナー/Salesforce認定コンサルティングパートナー 認定企業
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ITエンジニア派遣サービス事業を行っています。AWSやSalesforceなど専門領域に特化したITエンジニアが4,715名在籍し、常時100名以上のITエンジニアの即日派遣が可能です。
・2021年:AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞
・2022年3月:人材サービス型 AWSパートナー認定
・AWS認定資格保有者数1,154名(2024年6月現在)
・Salesforce認定コンサルティングパートナー
・Salesforce認定資格者276名在籍(2024年5月現在)
・LPIC+CCNA 認定資格者:472 名(2024年6月時点)
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