IT業界のプロデューサーとディレクターの特徴とは?必要な11の経験スキル
IT業界におけるプロデューサーとディレクターとは?
IT業界においても、プロデューサーやディレクターと呼ばれる役割の人たちが存在します。
一般に、「ITプロデューサー」は何か目的を達成させるために企画し、その企画を滞りなく進める役割を担い、「ITディレクター」はその企画を遂行するためのwebサイトやアプリケーションなどの制作物を生み出す役割を持ちます。
IT業界には広く様々な分野があるため、一概に決まった事柄を担うわけではありませんが、職業や役割を認識しておいた方が自分がしたいことを決める際の指針になるでしょう。
IT業界のプロデューサー・ディレクターに必要な11のスキル経験
ITプロデューサーやITディレクターは、幅広く仕事をカバーする必要があるため、シチュエーションに応じた様々なスキルを求められることが多くなります。
ここでは、広いIT知識を駆使することで様々な要求に応えられるように、ITプロデューサーやITディレクターとして身につけておきたいスキルを紹介していきます。
1:コミュニケーション能力
現代では、ITプロデューサー・ディレクターに限らず、コミュニケーション能力は社会人としての必須スキルになっています。
その中でも、ITプロデューサーやディレクターとしてのコミュニケーション能力には、クライアントの要望を正確に聞き取り、その内容をプログラマーをはじめとした制作チームに的確に指示することまでが含まれます。
そのため、IT業界ではとりわけコミュニケーションスキルが重要と言えるでしょう。
2:ITプロジェクトでのリーダー経験
プロデューサーやディレクターとして働くためには、ITプロジェクトでのリーダー経験は持っておいた方が良いでしょう。
クライアントの提示条件に対して不備はないか考え、プロジェクトの進行に遅れが生じていないか、ビジネスモデルは正しくできているかなど、多角的な視野で責任を持ってプロジェクトを導く必要があります。
そのため、常に最善の道を選びながら、安心して作業を進められる環境を作るようなリーダースキルが必要になります。
3:ネットワーク・ハードウェア等プロジェクトに関係する技術知識
ITを用いた企画をするならば、技術知識も身につけておきましょう。技術知識を持っていれば、目的を実現するための具体的な手段を思いつけると同時に、プロジェクトを始められるようになります。
また、プログラマーに作業を依頼する際にも、具体的な指示や修正などが可能になり、円滑な作業を行えるようになるでしょう。
4:クライアント企業の業務知識
クライアント先との円滑な交渉のために、クライアント企業の業務知識を身につけておくと良いでしょう。
クライアントにヒアリングして目的に応じたサービス展開を考えていくことになりますが、その際にクライアント企業の業務内容に即した提案をするためには、事前に業務知識を手に入れておく必要があります。
全ての業種を網羅するのは難しいですが、クライアント先になった際に、特徴などを事前に押さえられるようにしておくのは必須です。
5:提案・交渉力
コミュニケーション能力と少し似ていますが、プロデューサーやディレクターは提案力や交渉力を磨いておいた方が良いでしょう。
目的に合ったサービスを、どのように展開して実現するか明確に話せたり、時には依頼主の依頼内容を吟味して目的の方向修正などを行ったりする必要があります。
目的を実現するために、どのような意図をもって企画を行うか伝えることで、競合他社との比較材料となり、より円滑に進行できるようになるでしょう。
6:契約・関連法規などビジネスマネジメントの知識
プロデューサーやディレクターは、提示した企画がサービスなどで実際に運用されることも考慮しなければならないため、ビジネスマネジメントの知識も求められます。
ただ制作物を作るだけでなく、そこからの運用の仕方や利益の生み出し方まで考えて企画する必要があるため、法に触れていないか、どれだけの利益を挙げられているかを確認することは非常に重要です。
7:プレゼン能力
相互に納得できる交渉をするためには、プレゼン能力も必要です。
様々な角度から考慮し、自社で可能な限りのコストや納期を提示しながら、クライアントの要望に最大限応えられるようにプレゼンすると、より効果の高い交渉ができるようになるでしょう。
8:PHP・HTML・JavaScriptなどWeb関連の言語知識
ハードウェア関連の知識と同様、web関連の言語知識も持っておくに越したことはないでしょう。
言語知識を持っていれば、制作に関する詳細な打ち合わせや、目的に合わせたプログラマーへの具体的な指示ができるようになります。
実際にプログラムを書くわけではありませんが、適している言語や特徴などを理解しておき、円滑に企画を進められるようにしましょう。
9:配色・素材やUI/UXの知識
プロデューサーやディレクターはサイト制作などを請け負うこともあるため、配色を始めとしたUI/UXの知識を持っておけば役に立ちます。
また、UI/UXの知識はプレゼン資料作りにも役立つため、企画の浸透しやすさにもつながります。そのため、UI/UXの周辺知識を持っておいて損はしないでしょう。
10:Webサイト・アプリの企画開発に携わった経験
ITプロデューサーやディレクターとして活躍するためには、多くの場合、自らの経験が頼りになります。
そのため、webサイトやアプリの企画開発の経験の有無が、プロデューサーやディレクターの能力に大きく関係してきます。
ITプロデューサーやディレクターとして今後活躍していくための下積みとして、多くの経験を積んでいきましょう。
11:要件定義・コンセプト立案などの経験
ITプロデューサーやディレクターとして企画提案をするためには、要件定義などの経験を持っておくとよいでしょう。
クライアントの意向に沿った企画提案をする際には、目的やそのサービスのターゲット層、コストなどの事前準備をしっかりとする必要があります。
この観点から、要件定義のコツなどは事前に経験として積んでおいた方が良いといえます。
プロデューサーとディレクターにおすすめの資格7選
実際のところ、ITプロデューサーやディレクターに必要な資格は存在しません。そのためITプロデューサーやディレクターの力量は、その人自身が持つスキルに大きく左右されます。
そこでここからは、ITプロデューサーやディレクターとして持っておいた方が良い、おすすめの資格を紹介していきます。
1:プロジェクトマネージャー試験
プロジェクトマネージャー試験は情報技術者試験の一つで、システム開発プロジェクトの目標達成のために、責任を持って実行・管理するための力をつける試験です。
ITプロデューサーやディレクターは責任者として動く必要がありますので、プロジェクト進行管理を学んだ証であるプロジェクトマネージャー試験は、勉強するだけでも役に立ちます。
国家試験のため年に一度しか受験できませんが、勉強した実績はもちろん、資格として持っておくと大きな力になるでしょう。
2:ITコーディネータ
ITコーディネータは、経営に役立つIT利活用するための助言や支援を行なえる資格になります。現在は経済産業省の推進資格として挙げられており、様々な分野や業界でこの資格を保有した人が活躍しています。
ITが主流としてビジネスに参入している現代においては、ビジネス経営にITが深く絡み、環境が変化しています。
そのため、ITコーディネータは多角的視点からIT経営を補助できる人材としての資格になり、自らの価値をさらに高めることができます。
3:PMP
PMPとは、Project Management Professionalのことを指し、プロジェクトマネジメントスキルの国際資格として世界で認知される資格です。
日本だけでなく、海外の方と取引を行う際でも、ITプロデューサーやディレクターとして活躍するために非常に役に立つ資格といえるでしょう。
プロジェクトマネジメントのプロを国際的に証明する資格になりますし、非常に高いマネジメントスキルを手に入れられますので、勉強して挑戦してみるのも良いでしょう。
4:ウェブデザイン技能検定
ウェブデザイン技能検定は国家検定の技能制度の一つで、ウェブデザインに関する知識や技能が問われる検定になります。
ウェブデザインスキルを持っておけば、ITプロデューサーやディレクターとしての活躍の幅を狭めることはありません。また、webサイトの運営を頼まれるなどの不測な事態にも対応できるスキルとして重宝します。
webが広く普及している現代において、webサイトなどでの告知が大きくサービスに影響する場合もあるため、学んでおいて役立つスキルに違いないでしょう。
5:ネットマーケティング検定
ネットマーケティング検定は、インターネットの特性を理解した上で、最も効果的なマーケティング手法を選択できるかを問う検定になります。
現代におけるwebサイトは、歴とした経営戦略の一部として活用されており、インターネットマーケティングの価値も上がってきています。
サービスの経営を踏まえた上で企画を練ることで、より実現性の高いサービスが出来上がるようになるため、勉強しておきたい資格の一つになります。
6:Webディレクション試験
webディレクション試験は、プロジェクトを成功させるためのディレクションの指標となる規格や仕様を問われる試験です。
このwebディレクター資格を取得するためには、要件定義やそのための分析、集客立案など、運用までの幅広い知識が求められます。
運用までの実践的なスキルを身につけられますので、自らのスキルアップに最適な勉強になるでしょう。
7:Webリテラシー試験
webリテラシー試験は、webの仕事を構成するデザイナー、ディレクター、プロデューサーの3職種の最重要知識を問う資格試験です。この試験では、「webアソシエイト」と呼ばれる資格が得られます。
ここまで見てきたように、ITプロデューサーやディレクターの仕事は、それぞれの立場の人たちを束ねて指示し、企画を進めていくことです。
様々な立場の人の意見を即座に理解し、反映させていくためにも、webリテラシー試験の勉強をすることで、多角的視野を持てるようになるでしょう。
IT業界のプロデューサー・ディレクターの平均年収
ITプロデューサーやディレクターの平均年収は、請け負う業種にもよりますが、20代で約370万円、30代で約470万円、40代で約560万円と言われています。
ただし上記の平均年収は、ITプロデューサーやディレクターが請け負える仕事内容や業種によって変わります。
そのため、必要とされるスキルや資格などはなるべく身につけ、自らの市場価値を常に高いものにしておくことをおすすめします。
プロデューサーとディレクターの違いを理解した上で転職を目指そう
ITプロデューサーとディレクターは、求められる仕事内容やスキルが若干異なります。
まずはやりたいこと、向いていることなどをしっかりと見つめ直した上で、転職活動を始めていきましょう。
その上で、自分に足りていないスキルを身につけ、プロデューサーやディレクターとして最大限の力を発揮できるように備えていけば、転職活動やその後の仕事もスムーズに進むでしょう。
この記事の監修者・著者
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ITエンジニア派遣サービス事業を行っています。AWSやSalesforceなど専門領域に特化したITエンジニアが4,715名在籍し、常時100名以上のITエンジニアの即日派遣が可能です。
・2021年:AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞
・2022年3月:人材サービス型 AWSパートナー認定
・AWS認定資格保有者数1,154名(2024年6月現在)
・Salesforce認定コンサルティングパートナー
・Salesforce認定資格者276名在籍(2024年5月現在)
・LPIC+CCNA 認定資格者:472 名(2024年6月時点)
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