Oracleの資格を解説!2020年1月リリースの新資格体系について


Oracleの資格とは
ORACLE MASTERは、Oracle Databaseの管理スキルを証明するための資格試験で、日本オラクル株式会社によって提供されています。
1997年の開始以降、何度か更新されてる資格試験ですが、2020年1月以降より新たなORACLE MASTERの資格体系が導入されることがニュースとなりました。
Oracleの資格を取得していることは、DB管理者として働くうえで確実にメリットとなるので、おすすめです。
資格のグレード
ORACLE MASTERのDBA資格は、難易度に応じて4種類のグレードがあり、基礎から上級までBronze、Silver、Gold、Platinumといったランクに分かれます。
Bronze DBAはDBの基礎知識、Silver DBAはDBの運用管理スキルとSQLの基礎知識、Gold DBAは新機能を含めたより専門的な知識が問われます。
新資格体系でのPlatinum DBAの詳細は、現時点で未定です。公式の発表をお待ち下さい。
Oracleの資格の基礎知識5つ
ここまで、Oracleの資格の概略についてお話ししましたが、Oracleの資格には知っておきたい5つの基礎知識があることをご存じでしょうか。
ここからは、ORACLE社のDBソフトウェアは国内約半数のシェアを占めること、Oracle資格は26万人ものエンジニアに選ばれた資格であること、試験の申し込み方法、受験料、OTNのトレーニングについて、それぞれご紹介していきます。
Oracleの資格の基礎知識1:ORACLE社のDBソフトウェアは国内約半数のシェア
ORACLE社のDBソフトウェアは、初めてこの世にリリースされて以来40年以上が経過しました。その間たゆまぬ進化を続け、C、Java、Pythonなど数多くの開発言語でAPIをサポートし、エンジニアが開発しやすい環境を整えています。
40年以上という歴史の重みと、時代に合わせて常に進化し続けてきた技術力がIT業界からの支持を受け、国内約半数のシェアを占めるという結果につながっているのでしょう。
Oracleの資格の基礎知識2:26万人を超えるエンジニアが選択した資格
先に述べた通り、ORACLE社のDBソフトウェアのシェアは大きく、Oracleの資格を有していることはDBエンジニアとして活躍できる場を広げるだろうということは想像に難くないでしょう。
Oracleの資格は、DBの知識・技術レベルに応じた4つのグレードがあり、自分のスキルレベルを客観的に証明しやすくなっているのも魅力の1つです。
シェアの大きさと洗練された資格体系こそ、多くのエンジニアがOracleの資格を選ぶ理由でしょう。
Oracleの資格の基礎知識3:試験の申し込み方法
Oracleの資格試験は、受けたい資格によって電話かWebでの申し込みになります。
現行でのORACLE MASTER Platinum実技試験を受ける場合、Oracle Universityコールセンターに電話での問い合わせが必要です。
その他のOracle認定資格試験は、ピアソンVUE社への申し込みになります。その際、Oracle.comとピアソンVUE、両方のアカウントが必要です。
Oracleの資格の基礎知識4:受験料
Bronze、Silver、GoldのDBAは、Oracle Universityが発行する「受験チケット」で支払いができます。価格は245ドル、有効期限は6か月です。
現行でのORACLE MASTER Platinum実技試験は、銀行振込、Learning Credits、クレジットカードいずれかの支払いで、12c OCMは261,800円です。
受けたい資格によってかかる費用と支払い方法が異なるので、要注意です。
Oracleの資格の基礎知識5:OTNのトレーニング
OTNとはOracle Technology Networkの頭文字をとったもので、ORACLE社が提供する様々な技術リソースです。OTNのトレーニングは、その技術リソースの1つです。
Oracleテクノロジーについて体系的に学べる研修コースが多く用意されているだけではなく、ORACLE MASTER資格試験準備のためのセミナーも受講できます。基本的に有料ですが、無料で利用できる教材もあります。
Oracleの資格取得のメリット2つ
Oracleの資格はBronze、Silver、Gold、Platinumの4つのグレードに分かれており、各グレードの資格を持つこと自体、自分がそのロールにふさわしい実力を有している証明書となり得ます。
ここでは、Oracleの資格取得のメリットである「体系的なスキルの習得」と「新しいタスクへの挑戦」について、ご紹介していきます。
資格取得のメリット1:体系的なスキルの習得
自分のスキルに合わせて、Oracle資格試験の勉強を継続的にすることで、基礎から高度な知識まで無駄なく体系的に身につくでしょう。
各グレードの試験範囲を勉強することで、DBの基礎知識、基本的なSQLや運用管理の知識に続いて、セキュリティや性能管理などの高度な知識の習得まで、もれなく身につけることが可能です。
資格取得のメリット2:新しいタスクへの挑戦
新しいタスクへ挑戦するチャンスを得られることも、Oracle資格取得の魅力です。
初心者が未経験のタスクへ参画することは、経験者と比較すると難しいものでしょう。しかし、資格の取得で社内での評価が高まれば、参画できるプロジェクトの幅を広げて新しい挑戦につなげられます。
できる仕事の種類を増やすことで、確実に自身のキャリアアップとなるでしょう。
2020年1月リリースの新資格体系の制度5つ
ここまでは、Oracleの資格の基礎知識5つについて、お話ししてきました。ここからは、新資格体系の制度5つについて、ご紹介していきます。
これまでの制度と比べて、新体系で改正されている点を知り、Oracleの資格試験に備えましょう。
お話しする内容は、Oracleの資格が挑戦しやすくなったこと、Bronze、Silver、Gold DBAの試験範囲、旧資格保有者の新資格への移行条件についてです。
Oracleの新資格体系1:挑戦しやすくなった
Oracleの新資格体系は、受験のための前提条件の緩和や、必要な試験数を減らすといった変更を加えたことで、以前よりも挑戦しやすくなりました。
具体的には、Silver DBAの取得に必要だったBronze DBAの取得が、新体系では必要なくなりました。また、Gold DBAの要履修コースをなくし、必要な試験数を4試験から2試験へと減らしたことで、受験生の負担が軽減されています。
Oracleの新資格体系2:Bronze DBAの試験範囲
Bronze DBAではDBの基礎知識が問われるので、試験範囲も基本的な内容に重点が置かれています。
出題範囲は、Oracleデータベース管理の概要、Oracleデータベースのインストールおよびデータベースの作成、データベース記憶域構造の管理、Oracle Network環境の構成、スキーマ・オブジェクトの管理、ユーザーおよびセキュリティの管理などです。
Oracleの新資格体系3:Silver DBAの試験範囲
Silver DBAではDB の運用管理とSQL の基礎知識が問われ、Bronze DBAより問題の難易度が高くなります。
出題範囲は、Oracle Databaseアーキテクチャの理解、データベース・インスタンスの管理、ストレージの管理、データの移動、Oracle Net Servicesの設定、UNDOの管理、SET演算子の使用、変換関数および条件式の使用、スキーマ・オブジェクトの管理などです。
Oracleの新資格体系4:Gold DBAの試験範囲
Gold DBAは、さらに高度なDB運用スキルの有無を問う資格で、受験にはSilver DBA 2019の取得が前提条件となります。
出題範囲は、CDBと通常のPDBの作成、アプリケーションPDBの管理、バックアップと複製、リカバリとフラッシュバック、リカバリの実行、リストアとリカバリの概念、フラッシュバック・テクノロジの使用、SQL文のチューニングなどです。
Oracleの新資格体系5:新資格体系移行パス
試験の受け直しで、旧資格が新資格に再認定されます。
Oracle 9i 以前と10g/11g/12c Bronze資格は、「Oracle Database Administration I」合格で ORACLE MASTER Silver DBA 2019となります。
10g/11g/12c のSilverとGold資格は、「Oracle Database Administration II」合格で ORACLE MASTER Gold DBA 2019に再認定されます。
Oracleの資格を取得しよう
Oracleの資格はIT業界での認知度が高く、資格体系が整備されていることから、資格取得のための学習を通して自身のエンジニアとしてのスキルアップが可能です。
Oracleの資格を取得していることでスキルの客観的な証明となり、社内で評価されることで年収のアップにつながったり、転職する際のアピール材料としても活用できたりするでしょう。
エンジニアとして活躍できるチャンスをさらに広げるため、Oracleの資格取得を目指してみませんか。
この記事の監修者・著者

- AWSパートナー/Salesforce認定コンサルティングパートナー 認定企業
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ITエンジニア派遣サービス事業を行っています。AWSやSalesforceなど専門領域に特化したITエンジニアが4,715名在籍し、常時100名以上のITエンジニアの即日派遣が可能です。
・2021年:AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞
・2022年3月:人材サービス型 AWSパートナー認定
・AWS認定資格保有者数1,154名(2024年6月現在)
・Salesforce認定コンサルティングパートナー
・Salesforce認定資格者276名在籍(2024年5月現在)
・LPIC+CCNA 認定資格者:472 名(2024年6月時点)
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