AWS CLIをupdateする方法は?AWS CLIの概要からインストール方法まで
AWSとは?
AWSとは、Amazon Web Serviceの略で、Amazonが提供しているクラウドコンピューティングサービスのことです。クラウドコンピューティングサービスとは、サーバーや、データベースなどのITインフラをインターネットを通じて、提供するサービスです。
AWSは、世界各地のデータセンターから豊富なサービスを提供し、クラウドサービス市場では、既に高いシェア率を持っています。
2021年3月には、日本で2番目となる大阪リージョンが開設されました。日本の企業はよりAWSを導入しやすくなります。また、AWSエンジニアの需要や重要性もより高くなるでしょう。
AWS CLIとは?
AWS CLIとは、Command Line Interfaceの略で、AWSにアクセスし、AWSサービスを管理できるオープンソースツールです。
AWS CLIは、シェルを使用して、AWSのサービスとやり取りできるツールです。シェルとは、GUIではなく、キーボード入力のみでコンピュータに命令するCUIのコマンドラインシェルのことです。
AWS CLIの利用方法は、3パターンあります。1つは、LinuxやmacOSでの「Linuxシェル」や、2つ目は、WindowsのPowerShellやコマンドプロンプトを使った「Windowsコマンドライン」、3つ目は、「リモート」でAmazon EC2インスタンスからコマンド実行する方法です。
AWS CLIを使いこなせれば、AWSマネジメントコンソール上と同様に、アプリケーションなどを実装するコマンドを実行できたり、GUIで行う操作の自動化までできてしまいます。
AWS CLIをインストールする方法は?(Windows)
Windowsの場合は、MSIを使用してAWS CLIをインストールします。MSIとは、Microsoft Windows Installerの略でソフトウェアをインストールするためにパッケージ化されたファイル形式の1つです。
今回のAWS CLIインストールの前提では、Windowsで、64ビットバージョンのWindows XPまたは、それ以降のものであり、管理者権限があることを条件としています。
AWS公式サイトに記載されている、AWS CLI MSIインストーラのダウンロードURLをクリックして、最新バージョンのAWS CLIインストーラをダウンロードします。
ダウンロードしたMSIを実行し、指示に従って画面を進めます。デフォルトでは、「C:\Program Files\Amazon\AWSCLIV2」にインストールされます。最後に「Finish」をクリックするとAWS CLIのインストールが完了します。
AWS CLIのバージョン確認方法は?
AWS CLIのバージョンを確認するために、シェルで「aws –version」コマンドを実行します。現在、AWS CLIには、バージョン2とバージョン1の2つのバージョンがあります。
AWS CLIは、定期的にupdateされています。バージョンのupdate履歴は、GitHubに公開されている情報を参照してください。インストールしたAWS CLIを使ってバージョンを確認してみましょう。
例えば、シェルで「aws –version」を実行し、「aws-cli/2.1.29 Python/3.8.8 Windows/10 exe/AMD64 prompt/off」と表示された場合は、インストールされたAWS CLIのバージョンは、「2.1.29」ということです。
AWS CLI バージョン1からバージョン2になって変更されたことは?
AWS CLIバージョン2では、バージョン1と比べ、インストーラが改良され、新しい設定オプション(AWSシングルサインオン(SSO)、認証情報をインポートする「aws configure import」コマンドなど)や対話型機能の追加、他にも様々な新機能があります。
AWS CLIバージョン2は、AWS CLIバージョン1とほとんど下位互換性がありますが、一部、下位互換性のない変更があります。バージョン2での複数ある変更の中でも、AWS CLIバージョン1と、AWS CLIバージョン2の大きな違いがあります。
その大きな違いの1つは、AWS CLIバージョン2では、Pythonバージョンに依存しなくなったため、Pythonバージョンを注意する必要がなったことが挙げられます。
AWS CLIはプログラム言語のPython構文で書かれているため、AWS CLIバージョン1では、Pythonバージョンに依存しています。
AWS CLIのupdate方法は?
AWS CLIバージョン1とバージョン2でシステム要件が異なるため、update方法もAWS CLIバージョン1とバージョン2異なります。
今回は、引き続きWindowsにおけるAWS CLIのupdate方法を紹介します。AWSが公開しているGitHubで、AWS CLIのupdate情報を確認した上で行いましょう。
AWS CLIバージョン1をupdateする
AWS CLIバージョン1のupdateは、MSIインストーラを使う方法と、Pythonのパッケージマネージャーであるpipを使用する方法の2つあります。ここでは、MSIインストーラを使用したAWS CLIバージョン1のupdateを紹介します。
AWS CLIバージョン1では、MSIインストーラ(64ビット)とMSIインストーラ(32ビット)の2つが用意されていますが、AWS公式サイトでは両方含んだ設定ファイルが公開されています。自動的に対応したビットでインストールされるようになっています。
ダウンロードしたMSIインストーラを実行すると、64ビットは「C:\Program Files\Amazon\AWSCLI」へ、32ビットは、「C:\Program Files (x86)\Amazon\AWSCLI」にインストールされます。インストールが終われば、AWS CLIバージョン1のupdate完了です。
AWS CLIバージョン2をupdateする
AWS CLIバージョン2のupdateは、MSIインストーラを使用する方法です。AWS CLIバージョン1とほぼ同様の操作ですが、違いがありますので、少し注意が必要です。
まず、32ビットは対応していません。64ビットのWindows XP以降が前提条件です。また、既にAWS CLIバージョン1をインストールしている場合は、AWS CLIバージョン1をアンインストールすることが推奨されます。
以上の注意点を確認した上で、最新バージョンのAWS CLIのMSIインストーラをダウンロードします。ここからはAWS CLIの最新バージョンインストール方法と同じ操作です。
「C:\Program Files\Amazon\AWSCLIV2」にインストールされれば、AWS CLIバージョン2のupdate完了です。
AWS CLIを使ってAWSサービスにアクセスしてみよう!
AWS CLIを使って、さまざまなAWSサービスにアクセスして操作してみましょう。AWSサービスを管理するためのAWS CLIコマンドリストは、AWS公式サイトにあるリファレンスガイドを参照してください。
例えば、AWS CLIを使って、Amazon EC2にアクセスし、インスタンスの起動やキーペアの作成、削除などができますし、Amazon DynamoDBにアクセスし、テーブルを作成したり、Amazon S3にアクセスし、データのコピーや同期などができます。
また、AWS CLIを使いこなし、GUI操作でできる操作を自動化させれば、より効率的なAWS運用を目指せます。まずは、この記事を参考にAWS CLIをインストール、またはupdateして、AWS CLIからAWSへアクセスしてみてはいかがでしょうか。
この記事の監修者・著者
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ITエンジニア派遣サービス事業を行っています。AWSやSalesforceなど専門領域に特化したITエンジニアが4,715名在籍し、常時100名以上のITエンジニアの即日派遣が可能です。
・2021年:AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞
・2022年3月:人材サービス型 AWSパートナー認定
・AWS認定資格保有者数1,154名(2024年6月現在)
・Salesforce認定コンサルティングパートナー
・Salesforce認定資格者276名在籍(2024年5月現在)
・LPIC+CCNA 認定資格者:472 名(2024年6月時点)
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