AWS(Amazon Web Services)のDNSとは?DNSの設定方法やメリットを紹介!
IT・技術関連
更新日:2024.09.05


AWSのDNSとは?
AWSのDNSとはインターネットを利用する際になくてはならないシステムのひとつで、Webサイトへのアクセスにおいて重要な役割を担っています。
本記事ではAWS DNSについて、特にDNSをメインに紹介していきます。はじめに、AWSが提供するDNSサービス「Amazon Route53」について解説していきます。
AWSについて
AWS(Amazon Web Services)とは、Amazonが提供するクラウドコンピューティングサービスのことです。 Webサイトの運用やデータのバックアップ、業務アプリケーションの利用など様々な機能が活用できます。AWSでは幅広いサービスを提供していて、目的に合わせて多様な支援を受けられます。DNSについて
DNS(Domain Name System)とは、インターネット上でドメイン名とIPアドレスを対応付けて管理するシステムのことです。 ドメイン名とIPアドレスというのはインターネット上の住所のようなもので、ドメイン名が「東京都○○区○○町○丁目」のように地名で表される表記で、IPアドレスは「35.XXXXXXX 139.XXXXXXX」のように緯度経度で位置を座標表現しているようなイメージです。 例えばAWSでWebサイトを公開する際にIPアドレスを取得しますが、このIPアドレスは「10.XXX.XXX.XXX」のように数字の組み合わせで表現されています。このままでは覚えにくく何のWebサイトなのか全く分かりません。 そこで「domain△△△.com」のようにドメイン名を取得してIPアドレスに対応付けることで、公開したWebサイトのURLは「https://10.XXX.XXX.XXX」ではなく、「https://www.domain△△△.com」のように普段よく目にする形で置き換えられます。 このようにDNSを用いることで、覚えにくい数字の組み合わせであるIPアドレスではなく、ローマ字を使って意味がわかりやすいドメイン名で、インターネット上のコンテンツにアクセスが可能になります。Amazon Route 53 について
Amazon Route 53とは、AWSが提供するDNSサービスです。Amazon Route 53は可用性が高く、AWS の他の機能やサービスと併用しやすいように設計されていて、信頼性の高いDNSサービスです。ドメイン名について

ドメイン名の取得方法について
自分独自のドメイン名を取得するには、ドメイン名の登録代行業者に依頼する方法が一般的です。取得したいドメイン名を申請し、登録できるドメイン名であるか審査されます。 また取得したドメイン名を利用するためには、サーバーが必要になります。ドメイン名の登録代行業者がサーバーを貸し出している場合もあるので、ドメイン名の申請に合わせてサーバーの利用までサポートを受けられます。 上記の方法が一般的ではありますが、ここからはAmazonが提供するDNSサービス「Amazon Route 53」を使用した方法を解説していきます。DNSの設定方法

① Elastic IPアドレスを取得する
Elastic IPアドレスとは、AWSで使用できる固定された静的IPアドレスです。こちらがドメイン名に紐付けるために必要な情報になります。 AWSのEC2コンソール画面からElastic IPのページへ移動します。そこで新しいIPアドレスを割り当て、Elastic IPアドレスを取得します。 Elastic IPアドレスを取得できたら、Webブラウザに取得したElastic IPアドレスを入力しアクセスできることを確認しましょう。② ドメイン名の登録
AWSのRoute 53 コンソール画面を開きます。ドメイン名の登録画面が表示されるので、ドメイン名の入力欄に登録したいドメイン名を入力します。ドメイン名を入力後、チェックボタンを押します。 ドメイン名の選択画面が表示されるので、「.com」や「.net」など使用したいドメイン名を選択し、使用可能かどうかをチェックしましょう。 使用可能であれば画面下部の続行ボタンをクリックし、ドメイン名の使用者の詳細情報の入力画面に進みます。必要な情報を入力しドメイン名の登録を完了させましょう。③ DNSの設定
最後に②で登録したドメイン名が①で取得したElastic IPアドレスを指定するように設定します。Route 53 コンソールから、ホストゾーン画面を開きます。次にホストゾーン画面にて②で作成したドメイン名をクリックします。 「レコードセットの作成」ボタンをクリックし、画面右側の名前欄に「www」を入力します。次に①で取得したElastic IPアドレスを値欄に入力し、作成ボタンをクリックします。 ホストゾーン画面にて、ドメイン名とElastic IPアドレスの紐付けが設定されていることを確認します。 最後にWebブラウザにて、登録したドメイン名を入力しWebサイトにアクセスできることを確認しましょう。DNSのメリット

覚えやすい
Webサイトにアクセスする際に、IPアドレスという覚えにくい番号ではなく、人間にとって理解しやすく覚えやすい文字列として扱えます。 さらにドメイン名を見ることで、そのWebサイトがどのようなサービスを提供しているのか、どの企業に属しているのかなどが、ある程度分かるようになります。IPアドレスを変更しても設定を変えるだけ
サーバーを変更するなどIPアドレスを変更することがあったとしても、DNSの設定を変更するだけで同じドメイン名で同じWebサイトにアクセスすることが可能です。 クライアント側はドメイン名でアクセスするためIPアドレスの変更が発生したとしても、今までと同じドメイン名で同じWebサイトにアクセスできるということです。DNSの注意点

ドメイン名の費用が発生する
ドメイン名を使用するには費用が発生します。どのようなドメイン名を使用するか(.comや.netなど)によって料金は変化します。またAmazon Route 53で登録するか登録代行業者に依頼するかによっても変わってきます。 事前に料金について確認してからドメイン名の登録方法を決めましょう。ドメイン名の変更は要注意
Webサイトを運用していく中で、リニューアルやサーバーの変更などを機に新しいドメイン名に切り替えたいと思うことがあるかもしれません。 しかしドメイン名の変更にはリスクが伴いますので要注意です。詳しくは以下で説明します。Webサイトの評価がリセットされてしまう
検索エンジンによるWebサイトの評価はドメイン名に紐付けられているため、ドメイン名を変更すると今までの実績が失われてしまいます。 そこでドメイン名の変更に伴うリスクを極力回避できる方法「リダイレクト処理」について簡単に紹介します。リダイレクト処理とは、旧Webサイトから新Webサイトへの誘導や転送、Webサイトの評価を引き継ぐ方法です。 詳しい解説や設定方法は割愛しますが、興味のある方やドメイン名の変更を検討される方は調べてみて下さい。検索順位の低下
検索エンジンでは一般的に長い期間運用されているドメイン名の評価が高く、検索結果の上位に表示されます。 しかし、ドメイン名を変更することでWebサイト自体の運用が長くても評価はリセットされてしまうため、検索結果は下位に表示されてしまいます。アクセスの低下
このように検索順位の低下により、新Webサイトのアクセス数が減ってしまう可能性があります。 また新ドメイン名のWebサイトのリンクが十分でなく、旧ドメイン名のWebサイトのURLのリンクが他のWebサイトなどでそのまま残っていれば、新ドメイン名のWebサイトへのアクセス数は少なくなってしまいます。まとめ

この記事の監修者・著者

- AWSパートナー/Salesforce認定コンサルティングパートナー 認定企業
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ITエンジニア派遣サービス事業を行っています。AWSやSalesforceなど専門領域に特化したITエンジニアが4,715名在籍し、常時100名以上のITエンジニアの即日派遣が可能です。
・2021年:AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞
・2022年3月:人材サービス型 AWSパートナー認定
・AWS認定資格保有者数1,154名(2024年6月現在)
・Salesforce認定コンサルティングパートナー
・Salesforce認定資格者276名在籍(2024年5月現在)
・LPIC+CCNA 認定資格者:472 名(2024年6月時点)
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