AWS Auto Scalingとは?注意ポイント3つやメリットも紹介
IT・技術関連
更新日:2024.09.05


AWS Auto Scalingとは
AWS Auto Scalingとはアプリケーションサービスの利用をモニタリングし可能な限り容量の増減(スケーリング)を調整するものです。そのためコストを抑えることができます。
AWS Auto ScalingはAWSのEC2インスタンスとスポットフリートやサービス、DynamoDBテーブルとインデックス、Auroraレプリカ、ECSタスクなどリソースのためにスケーリングプランを構築できます。
EC2インスタンスについて
AWS EC2インスタンス(仮想サーバー)は、最適化されたCPU、メモリ、ストレージ、ネットワークキャパシティの組み合わせによって構成されたアプリケーションのリソースです。 AWS EC2 Auto ScalingはAWS EC2フリート(オンデマンドとスポットのインスタンスグループ)の正常性の維持に役立つでしょう。AWS Auto Scalingは、ターゲット追跡スケーリングポリシーのみに対応します。AWS Auto Scalingのメリット3つ

Auto Scalingのメリット1:可用性の維持・向上
Auto Scalingではユーザーがリソース使用率スケーリング設定をします。その設定した範囲で最適なアプリケーションの可用性を維持できます。継続的にモニタリングしてアプリケーションに適したパフォーマンスレベルで動作します。 需要が急に増えた時はサービスの品質を維持するようAuto Scalingが制約していたリソースの容量を自動的に増加したり、余る時は自動的に減らしたりします。動的スケーリング
Auto Scalingの動的スケーリングは、スケーリング設定時にスペックに対するターゲットの追跡とスケーリングポリシーを作成し、使用率の変化にリアルタイムで対応して許容量を調整します。 スケーリングポリシーを設定すると、クラウドサーバー上でコンテナを簡単に動かせる(ECS)サービスが、設定された使用率を維持するように許容量を調整し提供するよう、増加した負荷に応じて別のタスクを追加します。予測スケーリング
予測スケーリングは、機械学習アルゴリズムを使ってトラフィックの変動を予測します。予測スケーリングは各リソースの履歴が分析され翌2日間の負荷を定期的に予測します。 予測によりスケジュールされたスケーリングアクションは、アプリケーションが必要とする前にリソースのキャパシティを準備します。 予測スケーリングは動的にスケーリング機能し予測によって用意されたターゲット値に稼働率を一定にしながら、CPU使用率を確保します。Auto Scalingのメリット2:負荷分散
Auto Scalingのグループで負荷分散機能としてElastic Load Balancingを使用することができます。ロードバランサーをセットアップして取り込み、Auto Scalingグループに登録します。 Auto Scaling グループで使用できる3つのロードバランサー (Classic Load Balancer、Application Load Balancer、Network Load Balancer)があります。Auto Scalingのメリット3:コストの最適化
AWS Auto Scaling自体の使用は無料です。AWS Auto ScalingはAWSのサービスの使用時に、使用率やコストの効率性を最適化する有効な手段となるでしょう。必要なリソースを実際使用している分のみ支払いが発生する仕組みです。 リソースの需要が減ると、コスト最適化の機能は、需要の変動があったアプリケーションで緩衝記憶装置(バッファ)容量の減少に対応できる場合はリソースの削減を行い、AWS環境のコスト最適化に貢献します。AWS Auto Scalingの注意点3つ

Auto Scalingの注意点1:インスタンス消滅時のデータ保護
AWS EC2 Auto Scalingのインスタンス作成時に、容量の設定と需要に応じてトラブルが発生した場合はインスタンスが消滅することがあります。データは消えてしまうためコピーを生成することが不可能になります。 したがって、バックアップデータを作成する設定が必要です。ライフサイクルフック機能を使用することで、インスタンス起動や消滅時にカスタムアクションができます。Amazon RDSはデータを簡単に移行またはレプリケートできます。Auto Scalingの注意点2:インスタンスの状態把握
AWS Auto Scalingは、インスタンスの稼働状態を確認するまで待機する猶予期間を決定します。猶予期間中にヘルスチェックし改善する必要があります。あらかじめ300秒の設定がされていますが、対応に必要な猶予期間を再設定できます。 AWS EC2のステータスチェックはデフォルト機能で、Elastic Load Balancing (ELB)はインスタンスグループごとの健全性ヘルスチェックを有効に設定できます。Auto Scalingの注意点3:急激なアクセス増加への対応
Auto Scalingを利用している間、予想を超える急激なアクセス増の場合は、即対応することが難しいことがあります。 急激なサイトアクセス数の増加が起きることとは、例えばスポーツ観戦の試合の視聴者数が急激に増えたり、スキャンダルの発生によって検索や書き込みなどのデータが集中したりした場合などです。急なアクセス増加に備えるには
AWS Auto Scalingの急なアクセス増加に備える対応策が必要です。AWS Auto Scalingのオートスケールはユーザー数の増加に対してリソースを増やす機能ですが、急激な増加に対して数秒で対応するのは非常に困難です。 そのため高速コンテンツ配信ネットワークサービスのAmazon CloudFrontの導入や、処理上限を設けるAmazon API GatewayなどAWSの他のサービスで対応する必要があります。AWS Auto Scalingを始める手順2ステップ

起動テンプレートの作成
AWS EC2のダッシュボードで起動テンプレートを作成します。起動テンプレートでは、テンプレート名を作成し、Amazonマシンイメージ(AMI)を選択します。 次に用途に合わせたインスタンスタイプの指定をしますが、公式サイトでは32ビットAMIをサポートするt2.micro(無料利用枠)が推奨されています。そしてセキュリティグループを設定し任意で仮想ファイアウォールを設定できます。Auto Scalingグループを作成する
Auto Scalingウィザードを使用してグループ名を指定し、最小容量、最大容量、希望する容量といったグループサイズを設定します。 Auto Scalingグループ用のネットワークを指定します。起動テンプレートでネットワークタイプはVPC、EC2 classic、サブネット、およびアベイラビリティーゾーンを設定できますが、グループ指定されている内容によっては指定できない場合があります。注意点を踏まえてAWS Auto Scalingの導入を検討してみよう

この記事の監修者・著者

- AWSパートナー/Salesforce認定コンサルティングパートナー 認定企業
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ITエンジニア派遣サービス事業を行っています。AWSやSalesforceなど専門領域に特化したITエンジニアが4,715名在籍し、常時100名以上のITエンジニアの即日派遣が可能です。
・2021年:AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞
・2022年3月:人材サービス型 AWSパートナー認定
・AWS認定資格保有者数1,154名(2024年6月現在)
・Salesforce認定コンサルティングパートナー
・Salesforce認定資格者276名在籍(2024年5月現在)
・LPIC+CCNA 認定資格者:472 名(2024年6月時点)
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