AWSとHerokuの4つの違い|Herokuの6つの機能・特徴も紹介
IT・技術関連
更新日:2024.09.05


そもそもAWSとHerokuってなに?
AWSやHerokuはクラウド上でシステム開発などができるクラウドサービスです。
AWSもHerokuもアプリケーションの構築や運用、スケールなどに活用できるクラウドプラットフォームとなっており、一般的にPaaSと呼ばれているものです。
AWSやHeroku以外にもAzureやGCPなどもPaaSサービスとなっており、これらを活用することで低コストかつスピーディな開発が可能となります。
AWS Elastic Beanstalkとは
AWS Elastic BeanstalkとはAWSのアプリケーションを迅速にデプロイし、簡単に管理できるようにするサービスです。 AWS Elastic Beanstalkを利用することで、エンジニアはアプリをアップロードするだけで自動的に容量をプロビジョニングやオートスケーリング、負荷分散、さらにアプリケーションのモニタリングまで行います。PaaSとは
PaaSとはインターネットを介してプログラムの実行環境を提供するクラウドサービスです。 PaaSは「Platform as a Service」を略した言葉で、アプリケーションを稼働させるために必要なデータベースなどの実行環境が利用できるものです。 PaaSを利用することでユーザーはプログラムのみを用意すればよくなるため、インフラを構築する手間を省いて開発作業を行うことができるようになります。AWSとHerokuの4つの違い

AWSとHerokuの違い1:対応しているプログラミング言語が異なる
AWSとHerokuでは対応しているプログラミング言語に違いがあります。 HerokuではRuby、Java、Node.js、PHP、Python、Go、Scala、Clojureという8つの言語に対応しています。 一方、AWSの場合はJava、JavaScript、.net、Python、Ruby、Go、C#、C++、PHPなどに対応しています。AWSとHerokuの違い2:値段設定が異なる
AWSとHerokuでは値段設定に違いがあります。 HerokuはFree、Hobby、Standard、Performanceというプランがあり、基本機能は無料で利用できます。 一方、AWSの場合は無期限無料での利用や12カ月の無料、トライアルという無料枠があり、有料の場合も従量制料金やリザーブドキャパシティ料金、ボリュームディスカウントなどのサービスごとに違った料金形態になっています。AWSとHerokuの違い3:AWSは使用方法で支払い方法も変わる
AWSは使用方法によって料金の支払い方法が異なります。 前述のとおり、AWSは提供しているサービスによって従量制料金、リザーブドキャパシティ料金、ボリュームディスカウントという異なった支払方法が採用されます。 そのため、使い方によっては無駄なコストを発生させずにサービスを利用することができます。ただし実際にどのくらいの料金がかかるのかわかりにくいため、無料期間でコストを推測するのがおすすめです。AWSとHerokuの違い4:機能の量が異なる
AWSとHerokuでは利用できる機能の量に違いがあります。 Herokuが提供する機能はシンプルで、プラットフォームやデータベース、アプリケーションが利用できるEnterpriseなど基本的に必要な機能のみを提供しています。 一方、AWSの場合は175種類以上の膨大な数のサービスを提供しており、多くの選択肢の中から必要なサービスを利用することができます。AWSで利用できるプログラミング言語7つ

AWSで利用できるプログラミング言語1:C#
C#とはマイクロソフトが開発したプログラミング言語です。 C言語とJavaの特徴を持ったオブジェクト指向の言語で、C系の言語ではありますが、C++のようにCからの純粋に進化した言語というわけではありません。 文法としてはJavaに似ており、マイクロソフトのさまざまなツールで開発がサポートされているなど、Windowsとの相性が良いという特徴があります。AWSで利用できるプログラミング言語2:C++
C++とはC言語を進化させたプログラミング言語です。 C言語の機能を拡張したオブジェクト指向の言語となっているため、C言語でできることは同様に可能で、他にも多重継承やテンプレートなどのさまざまな機能が追加されています。 また、C++はプログラムの実行速度が速いことから、大規模業務システムやアプリケーション、OS、IoTなどの開発に活用できます。AWSで利用できるプログラミング言語3:Go
GoとはGoogleが開発したプログラミング言語です。 C言語をルーツとする新しい言語で、もともとはGoogleが社内開発用に作った言語です。非常にシンプルかつ高速な処理が実現できるため、大規模システム開発に向いています。 また、文法がシンプルで不要な機能を削ぎ落していることから、エンジニアのスキルに関係なく誰が読んでもわかりやすいプログラムが書けるという特徴があります。AWSで利用できるプログラミング言語4:Java
Javaとは世界的に人気が高いプログラミング言語です。 世界的なシェアを持ち日本での求人数も豊富なJavaは、汎用性が高くWindowsやMacなどのOSに依存しないのが大きな特徴です。 また、デスクトップアプリからスマホアプリ、ゲームなどさまざまな開発に活用できることから、エンジニアとして働きたいならJavaを習得しておくのがおすすめです。AWSで利用できるプログラミング言語5:Ruby
Rubyとは日本人が開発したプログラミング言語です。 エンジニアが楽しくプログラミングができることをコンセプトにした言語で、文法がわかりやすく習得難易度も低めなので初心者におすすめです。 また、エンジニアの開発をサポートする便利な「Ruby on Rails」というフレームワークが用意されており、少しのコーディングだけで効率的な開発作業が行えます。AWSで利用できるプログラミング言語6:PHP
PHPとはWebサービスの開発に特化したプログラミング言語です。 Webサイトの構築に活用されているCMSであるWordPressの構築にも欠かせない言語で、Webサイトを開発するのであればPHPが最適です。 ただし文法の自由度が高いことから、誤ったコードでも動作してしまうケースがあります。そのため、Web関係の開発以外に採用されることはありません。AWSで利用できるプログラミング言語7:Python
PythonとはAI開発に活用されているプログラミング言語です。 近年ではAIや機械学習、データ分析などの分野で注目されている言語で、機械学習専門のライブラリなども用意されています。 また、文法もシンプルで読みやすい言語になっていますが、実際にPythonでAIなどの開発を行いたい場合は統計や数学などの知識も必要となります。Herokuの6つの機能・特徴

Herokuの機能・特徴1:無料で運用する事が可能である
Herokuは基本的な機能は無料で運用可能です。 Herokuは会員登録をすれば無料のFreeプランが利用でき、さらにほぼすべての機能が利用できます。また、無料のプランでは5人まで使用可能です。 一部機能に制限があり、データベースは1万行までとなりますが、個人でアプリケーション開発をするだけであれば十分使用できるでしょう。Herokuの機能・特徴2:高機能が簡単に使える
Herokuは高機能なサービスが簡単に利用できます。 Herokuにはスマートコンテナ「dyno」が搭載されており、完全マネージドでアプリケーションの調整や管理を行ってくれます。そのため、開発者は複雑な設定などを自分で行わなくても開発作業だけに集中することができます。Herokuの機能・特徴3:幅広いプログラミング言語に対応している
Herokuは対応しているプログラミング言語が豊富です。 前述のとおり、HerokuはRuby、Java、Node.js、PHP、Python、Go、Scala、Clojureという8つの言語に対応しています。 特にAWSでは利用できないNode.js、Scala、Clojureにも対応している点は、それらの言語を使って開発をしている人にはメリットだと言えるでしょう。Herokuの機能・特徴4:データサービスが備わっている
Herokuにはデータサービスが搭載されています。 Herokuはアプリケーションのデプロイや実行などに必要な各種の統合データサービスを備えているため、データ駆動型アプリケーションの構築も可能です。 また、Herokuのデータサービスは安全かつ最適化されており、本番用のアプリケーションにも対応できます。Herokuの機能・特徴5:GitHubとの連携が可能である
HerokuはGitHubと連携することができます。 HerokuではFTPは使用できませんが、GitHubのリポジトリと連携することで簡単にプログラムをサーバーへアップロードすることができます。 Herokuにアップロードしたいプログラムをリボジトリに追加し、GitHubと連携するとリポジトリの検索フォームが表示されるようになります。Herokuの機能・特徴6:ビルドシステムの拡張・カスタム要素のサポートが可能
Herokuではビルドシステムを拡張し、プログラミング言語やカスタム要素をサポートできます。 Heroku buildpackを利用すれば、Herokuのビルドシステムの拡張も可能です。また、拡張することで好きな言語やカスタム要素のサポートや、特殊なバイナリパッケージのランタイムでの使用も可能になります。AWSを利用する時に生じる3つの問題

AWSを利用する時に生じる問題1:サービス改善・機能追加など要求の増加
AWSを利用する場合、サービス改善や機能追加など要求が増えるケースがあります。 AWSへ移行することでオンプレミスからデータを移行した場合、まったくそのまま移行できるというわけではありません。AWSのデービスでは構築できないものがあったり、運用を変えなければいけないものもあります。 さらに、新しいシステム運用に手いっぱいになるうえに、サービス改善などの要求が増えてしまう可能性もあります。AWSを利用する時に生じる問題2:インフラ専門の人員の不足
AWSを利用する場合、インフラ専門の人員が不足するケースがあります。 AWSに限らずクラウドプラットフォーム全般に言えることではありますが、クラウドサービスを利用する場合はインフラの知識が必要になります。特にAWSは非常に多くのサービスを提供できることから、専門的な知識が必要です。 そのため、AWSを導入してもインフラ周りの人員が足りず、使いこなせなくなることがあります。AWSを利用する時に生じる問題3:インフラのアップデートに時間が掛かる
AWSを導入することで、インフラのアップデートに時間がかかるようになる可能性があります。 AWSへ移行するとインフラに掛かるコストを削減することができますが、一方でアップデートを行う際に時間がかかるようになるケースもあります。そのため、サービスの運用に支障を来す可能性もあります。AWSとHerokuのサービスを比較して合う方を利用しよう

この記事の監修者・著者

- AWSパートナー/Salesforce認定コンサルティングパートナー 認定企業
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ITエンジニア派遣サービス事業を行っています。AWSやSalesforceなど専門領域に特化したITエンジニアが4,715名在籍し、常時100名以上のITエンジニアの即日派遣が可能です。
・2021年:AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞
・2022年3月:人材サービス型 AWSパートナー認定
・AWS認定資格保有者数1,154名(2024年6月現在)
・Salesforce認定コンサルティングパートナー
・Salesforce認定資格者276名在籍(2024年5月現在)
・LPIC+CCNA 認定資格者:472 名(2024年6月時点)
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