Salesforce IDとはなにか?2種類のIDの違いなどについて解説します!
IT・技術関連
更新日:2024.09.05


Salesforce IDとはなにか
Salesforce内のすべてのレコードには固有のIDが付与されています。このIDは全世界すべてのSalesforce組織で固有のIDとなっており、原則重複することはありません。また、その値が一度付与されると、レコードが削除されて復元された場合も含めて変わることはありません。
このIDですが、15文字と18文字の2種類のものが存在します。機能や外部連携の方法等によっては15文字のIDではうまく機能しないものがあり、よくこの違いが原因となりシステム上、または運用上対処しなければならない課題が発生することがあります。
それぞれのIDがどのように異なるのかを認識しておくことで、実際に設定を行う際にうまくいかない時の解決手段として役立ちます。
15文字と18文字のIDの違いについて

Salesforce IDの取得・確認方法について
15文字と18文字のIDの違いによる注意事項

注意事項の詳細
例えばLightningコンポーネントやVisualforce開発において15文字のIDではうまく動作せずに18文字のIDでしか正常動作しないものがあったりします。開発時に正常にレコードの情報が取得できない等のトラブルがある場合、このID15/ID18の違いによる機能差異を考慮してみてください。 また、データローダでエクスポートする際には、レコードIDは18文字でエクスポートされるのに対して、レポートのエクスポート機能を使ってレコードIDをエクスポートする際は15文字でエクスポートされます。 これにより例えばSalesforceからデータエクスポート後、EXCEL上の関数を使ってレコードIDをキーにしたデータ同士の突合作業を行う際など、正常にデータ整理が行えないことがあるので特に注意が必要です。 さらには外部システムによっては大文字小文字の区別がつけられず、例えば前述の000000000000Abc と000000000000aBCを同一のレコードと認識してしまうといったケースもあり、Salesforceだけでなく外部システムでの要件も考慮に入れる必要があります。15 文字の ID を 18 文字 のID へ変換する方法

Salesforce Classic の場合:
1. 「設定」>「カスタマイズ」>(オブジェクト名)>「項目」 へアクセスしてください。 – カスタムオブジェクトの場合: 「設定」>「作成」>「オブジェクト」>オブジェクト名を選択してください。 2. 「カスタム項目&リレーション」 関連リストで、「新規」 をクリックしてください。 3. 「数式」ラジオボタンをクリックしてください。 4. 「数式の戻り値のデータ型」 として、「テキスト」ラジオボタンをクリックしてください。 5. 数式エディタへ次の数式を入力してください。 CASESAFEID(Id) ※ID15の値を取得したい時には数式エディタにIdと入力することで、15文字のレコードIDを表示する数式項目を作成することができます。 6. 「項目レベルセキュリティの設定」 を行い、ページレイアウトへ(から)の追加/削除を行ってください。 7. 「保存」 をクリックしてください。 8. 保存後、レコードにアクセスするとレコードのページレイアウト上に、該当のIDが表示されることが確認できます。Lightning Experience の場合:
1. 「設定」 > 「オブジェクトマネージャ」 > (オブジェクト名) > 「項目とリレーション」 を選択します。 2. 「新規」 をクリックしてください。 3. 「数式」 のラジオボタンをクリックしてください。 4. 「数式の戻り値のデータ型」 として、「テキスト」 ラジオボタンをクリックしてください。 5. 数式エディタへ次の数式を入力してください。 CASESAFEID(Id) ※ID15の値を取得したい時には数式エディタにIdと入力することで、15文字のレコードIDを表示する数式項目を作成することができます。 6. 「項目レベルセキュリティの設定」 を行い、ページレイアウトへ (から) の追加 / 削除を行ってください。 7. 「保存」 をクリックしてください。 8. 保存後、レコードにアクセスするとレコードのページレイアウト上に、該当のIDが表示されることが確認できます。 実際にシステム連携を取る際にこれら作成したカスタム項目を参照させるようにすることで、正しい値を参照することが可能になります。IDの文字数の問題で連携が正常に動作しない場合、このカスタム数式項目による解決を試してみてください。Salesforce ID15/18文字の違いを正しく理解しましょう

この記事の監修者・著者

- AWSパートナー/Salesforce認定コンサルティングパートナー 認定企業
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ITエンジニア派遣サービス事業を行っています。AWSやSalesforceなど専門領域に特化したITエンジニアが4,715名在籍し、常時100名以上のITエンジニアの即日派遣が可能です。
・2021年:AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞
・2022年3月:人材サービス型 AWSパートナー認定
・AWS認定資格保有者数1,154名(2024年6月現在)
・Salesforce認定コンサルティングパートナー
・Salesforce認定資格者276名在籍(2024年5月現在)
・LPIC+CCNA 認定資格者:472 名(2024年6月時点)
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