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AWS S3の料金体系4つを解説|節約方法やシミュレーションツールも解説

IT・技術関連 更新日:2024.09.05
エンジニア採用
AWS S3の料金体系4つを解説|節約方法やシミュレーションツールも解説

AWS S3とはどんなサービス?

AWS S3とはインターネット上のストレージサービスのことです。このS3というのは「Simple Storage Service」の略称です。

このサービスを利用すればファイルのバックアップ、ログデータの保存、ホームページとしても使用することができます。

S3は99.999999999%の耐久性を誇っており、保存データが消える可能性はほぼ0です。使用可能容量は無制限で従量課金制を採用しています。

AWS S3の料金体系4つ

AWS S3は従量課金制度を採用していることは前の項目でもご紹介しましたが、ここからその料金体系について4つのことをご紹介します。

保存するストレージ容量、ファイルに対してのアクセス、保存データの取り出し、データ転送や転送に関しての追加機能について説明していきます。

AWS S3の料金体系1:ストレージ

ストレージ容量については保存するオブジェクトのサイズや、当月中に保管した期間の長さが料金に反映される仕組みになっています。

オブジェクトに対してのアクセス頻度によって「S3標準」から「低冗長化ストレージ (RRS)」の7つの「ストレージクラス」に分けられ、各クラスに応じて料金が変更します。

オブジェクト更新時に自動で最新のものにする「バージョニング機能」を使う場合には、全バージョンが課金対象になります。

AWS S3の料金体系2:リクエスト

リクエストについては、リクエスト数に応じて料金が変更します。リクエストとはS3内に保存しているファイルに対してアクセスすることを指しています。

このリクエストにはオブジェクトをコピーする「COPY」やダウンロードをする「GET」などがあり、それぞれ料金が割り当てられています。課金対象にならないリクエストもあり「DELETE」や「CANCEL」などがその対象です。

AWS S3の料金体系3:データ取り出しリクエスト

Amazon Glacier内に保管しているデータ取り出し機能を使うことで料金が変更します。Amazon GlacierはS3と同じストレージサービスですが、頻繁にアクセスしないデータのアーカイブやバックアップに適しています。1GBを月約1円で保存でき、コストを削減できます。

このAmazon Glacierからデータを取り出し方には標準、大容量、迅速の3つの取り出し方があり、それぞれ料金設定が異なります。

AWS S3の料金体系4:データ転送

S3はデータの転送にも料金が発生します。ただし料金が発生するのはS3からAWS以外のサービスや異なるリージョンに送った場合のみで、同一リージョン内でのAWS上への転送には料金は発生しません。

リージョンというのは各地域に設置されたデータセンターのことを指しており、日本であれば東京、アメリカであればオレゴンリージョンアドが設置されています。またデータ送信量の大きい動画などは転送料金が高くなります。

Transfer Accelerationを使用する場合

Transfer Accelerationを使用する場合には追加のデータ転送料が必要になります。Transfer Accelerationとは、世界の主要都市に設置されているコンテンツ配布のためのデータセンター間のファイル転送の高速化、簡略化を行える様にする仕組みです。

「米国、欧州、日本」と「その全ての地域」で地域によって転送料金に違いが生じます。

AWS S3の無料料金枠4つ

実はAWS S3には無料で利用できるサービスの枠があります。AWSを導入しようか迷っている方や試しに使ってみたいという方にはとても嬉しいサービスです。

ストレージ容量、GETリクエスト、PUT・POST・COPYリクエスト数、データ送信量それぞれに無料の枠があります。無料でどれくらい使用できるのかも紹介していきます。導入時の参考にしてみてください。

AWS S3の無料料金枠1:標準ストレージクラスの5GBまで

S3の無料枠であれば標準ストレージクラス5GBまで使用できます。5GBというと1,000万画素の写真が約1,500枚、128kbpsの音楽が約1,000曲、ワードやエクセルなどの10KBほどのファイルであれば約490,000ファイルほど保存することができます。

音楽、写真などのファイルサイズによって多少保存できる容量は変化します。

AWS S3の無料料金枠2:20000GETリクエスト数まで

20,000GETリクエストまで無料で行うことができます。GETリクエストというのは、S3からファイルのダウンロードを行うリクエストのことを指しています。

S3内に保存されているファイルを20,000回分ダウンロードできるわけですから、無料枠で保存した音楽、写真ファイルはすべてダウンロードが可能です。料金に換算すると約0.007USD分のGETリクエストを行えます。

AWS S3の無料料金枠3:2000PUT・COPY・POSTまで

GETリクエストに加えて2,000PUT・COPY・POSTリクエストが無料で行えます。それぞれのリクエストの機能について少しご紹介します。

PUTはファイルの作成または更新するリクエスト、COPYは文字通りファイルのコピー、POSTは新しいオブジェクトの作成ができる機能です。料金に換算すると約0.008USD分のリクエストを行えます。

AWS S3の無料料金枠4:データ送信15GBまで

データ送信は15GBまで無料で使用できます。メールに換算すると300文字程度のメールであれば約300,000通、YouTubeなどの動画投稿サイトの中画質の動画なら30時間ほど視聴することができる量です。

料金に換算すると1.35USD分のデータ送信が無料で使用できます。

AWS S3の料金を節約する方法3つ

S3は使用した分だけ請求される従量課金制や無料枠があるとはいえ、少しでも料金を安く抑えたい場合、S3を使用する上で、料金を節約する方法が3つあります。CSSスプライトの活用、キャッシュによる圧縮、Cloud Frontの導入について説明します。

これらのポイントを押さえて上手に使用料金を節約しましょう。

料金を節約する方法1:小さい画像はCSSスプライトを活用する

小さい画像をCSSスプライトにまとめる様にしましょう。CSSスプライトとは、多くの画像を1つの画像にまとめることを指しています。1つの画像にまとめることでリクエスト回数を減らすことや、ページの読み込みを高速化させることができます。

ただしスプライト画像を作成する手間がかかってしまうため、Sass/Compassを利用してCSSスプライトを自動化させる様にして手間を省くなどの工夫をしましょう。

料金を節約する方法2:クライアントキャッシュさせて圧縮する

キャッシュをして圧縮させることで、ユーザーとサーバー間でのやりとりを高速化させることができます。

Cloud Frontを利用することで、コンテンツ圧縮をさせることができます。Cloud FrontのディストリビューションのBehaviorを選択し、対象を選択しEditを押します。Compress Objects Automaticallyの設定を「Yes」に変更し、「Yes,Edit」を押したら完了です。

料金を節約する方法3:CloudFrontの導入を検討する

前の項目でご紹介しましたCloud Frontの導入によってコストを削減できます。Cloud Frontを利用することでさまざまなWebコンテンツの配信をスムーズにすることができます。

Cloud Frontを介したS3サーバーへのリクエストによるデータ通信のコストはS3から送信するものよりも、安く抑えられます。またCloud Frontにも無料枠があります。

料金の計算方法におすすめのシミュレーションツール

実際にAWS S3を利用する前に、どれくらいの料金がかかるのか見積もりが欲しいという方にはAWS料金計算ツールを使用してシミュレーションを使ってみましょう。

このサービスはAWSのコスト見積もりが出せるだけでなく、AWSのサービスを調べることもできます。使用する上でAWSアカウントやクラウドに関する知識も不要です。見積もりをする前にAWSをどの様に使いたいのか計画を立てるようにしましょう。

AWS S3の料金を知っておこう

AWS S3の機能や料金システムについて少し理解することができたでしょうか。AWS S3はセキュリティの高さ、容量無制限などその他ユーザーに合わせてカスタマイズすることができる便利なツールです。

自分に適した使い方をもとに計画を立てることで、さらにコストを抑えることもできます。皆さんも自分に合わせた使い方をしてAWS S3を利用しましょう。

この記事の監修者・著者

株式会社オープンアップITエンジニア
株式会社オープンアップITエンジニアAWSパートナー/Salesforce認定コンサルティングパートナー 認定企業
ITエンジニア派遣サービス事業を行っています。AWSやSalesforceなど専門領域に特化したITエンジニアが4,715名在籍し、常時100名以上のITエンジニアの即日派遣が可能です。

・2021年:AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞
・2022年3月:人材サービス型 AWSパートナー認定
・AWS認定資格保有者数1,154名(2024年6月現在)
・Salesforce認定コンサルティングパートナー
・Salesforce認定資格者276名在籍(2024年5月現在)
・LPIC+CCNA 認定資格者:472 名(2024年6月時点)
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