AWS CLI Dockerとは?概要から使い方まで徹底解説!
IT・技術関連
更新日:2024.09.05


AWS CLI Dockerイメージとは
AWS CLI Dockerイメージとは、AWSのCLI(Command Line Interface)を利用できるDockerイメージです。
AWS CLIでは、AWSマネジメントコンソール上で行っていた操作をコマンドで使用できます。これにより、操作ミスを防ぎ、操作の効率化が図れるようになります。
また、Dockerイメージ上でAWS CLIのコマンドを使用できるため、環境による影響を受けずに簡単にコマンドを実行する環境を手に入れられます。
さらに、コマンドを共有するだけで、AWSマネジメントコンソール上の複雑な操作を誰でも簡単に行えるため、オペレーションの共有や引継ぎを行うことが容易になるというメリットもあります。
AWS CLI Docker イメージの導入方法

Dockerの導入方法
Dockerをインストールするためには、Dockerの公式サイトから手順に沿ってダウンロードを進めてください。 Dockerがインストールできているかどうかを確認するためには、ターミナル上、もしくはコマンドプロンプト上で、 $ docker –version Docker version 19.03.8, build afacb8b と入力することで確認することができます。表示はインストールしているDockerのバージョンによります。 これで、AWS CLI Dockerイメージを使う準備が整いました。AWS CLI Dockerイメージを使ってみよう

AWS CLI Dockerイメージを確認する
Dockerのインストールが完了したら、早速AWS CLI Dockerイメージを使ってみましょう。 AWS CLI Dockerイメージを使うには、まず、以下のコマンドを実行します。 $ docker run –rm -it amazon/aws-cli –version これはターミナルで $ aws –version と実行することと同じで、AWSのバージョンを確認することができます。 このコマンドでは、AWS CLI Dockerイメージがない場合は、ダウンロードを開始し、既にDockerイメージが存在している場合は、そのままAWSのバージョンを確認することができます。AWS CLI Dockerイメージに認証情報をマウントする
次にAWS CLI Dockerイメージ上で、自分のアカウントを操作するために、認証情報をDockerイメージにマウントします。 「AWS CLI Dockerイメージを確認する」で紹介したコマンドを実行するだけでは、Dockerイメージを取得しただけに過ぎず、実際にS3からファイルをダウンロードするといったような操作を行うことができません。 そこで、認証情報をDockerイメージ上にマウントする必要があります。具体的には、AWSの認証ファイルであるconfigファイルとcredintialファイルをDockerイメージ上にマウントします。 AWSの認証ファイルを~/.awsに格納した状態で、以下のコマンドを実行してください。 $ docker run –rm -ti -v ~/.aws:/root/.aws amazon/aws-cli s3 ls これにより、/root/.awsにAWSの認証ファイルがコピーされます。ホストファイルシステムと連携する
AWS CLI Dockerイメージに、認証情報を与えることに成功したら、次にAWSの実際のサービスをコマンド上で操作してみましょう。ここでは、例としてS3からファイルをダウンロードすることを考えます。 以下のコマンドを実行することで、S3からファイルをダウンロードすることができます。 $ docker run –rm -ti -v ~/.aws:/root/.aws -v $(pwd):/aws amazon/aws-cli s3 cp s3://aws-cli-docker-demo/hello . また、ダウンロードした後に以下のコマンドを実行することで、結果を確認することができます。 $ cat hello Hello from Docker!エイリアスを作成する
上記の「ホストファイルシステムと連携する」で行なったように、毎回システム連携する際に、「$ docker run –rm -it -v ~/.aws:/root/.aws -v $(pwd):/aws amazon/aws-cli」 という長いコマンドを打ち込むことは面倒ですし、ミスにもつながります。 そこで、エイリアスを作成し、コマンドを短縮化することで、これらを解消します。エイリアスを作成するためには、以下のコマンドを実行します。(Mac OS) $ alias aws=’docker run –rm -it -v ~/.aws:/root/.aws -v $(pwd):/aws amazon/aws-cli’ これにより、「ホストファイルシステムと連携する」で行ったコマンドを「$ aws s3 cp s3://aws-cli-docker-demo/hello.」にまで短縮することができます。EC2と連携する
次にEC2上のインスタンスを確認してみましょう。 この章では、「エイリアスを作成する」で作成したエイリアスを使用してコードを書いていきます。 エイリアスを作成していない人は下記のコマンドの最初にあるawsを $ docker run –rm -it -v ~/.aws:/root/.aws -v $(pwd):/aws amazon/aws-cli に置き換えてコマンドを実行しましょう。 以下のコマンドを実行することで、EC2上のインスタンスを確認することができます。 $ aws ec2 describe-instances また、以下のコマンドを実行することでEC2上のインスタンスを起動できます。この際に、大文字で表記されている変数については、実際に起動するインスタンスのものに置き換える必要があります。 $ aws ec2 run-instances –image-id IMAGE_ID –count 1 –instance-type INSTANCE_TYPE –key-name KEY_NAME –security-group-ids SECURITY_GROUP_ID –subnet-id SUBNET_ID このようにしてEC2インスタンスをDocker上で起動することで、コマンドの実行だけでEC2インスタンスを実行することができます。 これにより、マネジメントコンソール上での細かな操作を覚える必要がなく、他の人にEC2インスタンスを起動する操作を共有しやすくなります。AWS CLI Dockerイメージを使う上での注意点
- AWS CLI Dockerイメージではawsコマンドしかサポートされておらず、AWS CLIコマンドの外部で、通常のlessやgroffといったコマンドを使用することはできません。
- /awsのディレクトリはユーザーによってのみコントロールすることができます。
- 最新のタグに依存する場合の下位互換性の保証はありません。
- 下位互換性を保証するために、ユーザーは特定のタグに固定する必要があります。
AWS CLI Dockerイメージのバージョン指定
注意点で述べたように、特定のタグに固定して実行する必要があるため、ユーザーは基本的にはバージョンを指定して、操作を行う必要があります。 最新のバージョンで行う場合は以下のコマンドを実行してください。(commandの部分を変更してください。) $ docker run –rm -it amazon/aws-cli:latest command バージョンを指定する場合は以下のコマンドを実行してください。 $ docker run –rm -it amazon/aws-cli:2.0.6 commandまとめ

この記事の監修者・著者

- AWSパートナー/Salesforce認定コンサルティングパートナー 認定企業
-
ITエンジニア派遣サービス事業を行っています。AWSやSalesforceなど専門領域に特化したITエンジニアが4,715名在籍し、常時100名以上のITエンジニアの即日派遣が可能です。
・2021年:AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞
・2022年3月:人材サービス型 AWSパートナー認定
・AWS認定資格保有者数1,154名(2024年6月現在)
・Salesforce認定コンサルティングパートナー
・Salesforce認定資格者276名在籍(2024年5月現在)
・LPIC+CCNA 認定資格者:472 名(2024年6月時点)
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