AWS中国リージョンの概要やリージョンについて詳しく解説


AWS中国リージョンについて
AWSにおける中国リージョンは、北京近郊を拠点としているAWS運用会社になります。
AWS中国リージョンを利用する際は、中国サービス特有の個別のアカウントでサインインする必要があります。
他国や既に所持している認証情報ではサインインができないので中国リージョンを利用する際はこういった注意が必要になります。
これは、逆もしかり中国リージョンで利用している認証情報では、他国のリージョンでサインインができません。
グローバルから中国リージョンへの移行は考え込むほど難しくはないので、構える必要はありませんが、こういった中国の規約要件などの理解をしておきましょう。
中国リージョンでアカウント作成しよう
中国リージョンでアカウントを作成するには、幾つかの手順や必要書類があります。
中国リージョンでアカウントの作成をするには、中国にある企業の営業許可書や中国で有効な会社メールアドレスや中国における名前、身元確認書類の写しや住所、携帯番号が必要になります。
上記の書類などは、中国リージョンでアカウントを取得する際に必須となっています。
中国リージョンでのサービス概要は?
全てのコアサービスの利用が可能や他国のリージョンと同じGUI(グラフィカルユーザーインターフェース)などが挙げられます。
例に挙げますと、コンピューティング、ストレージやネットワークなどが利用可能なサービスになっています。
また、中国リージョンの経験豊富な現地スタッフ、サポートエンジニアが提供している応答チャネルが1対1の手厚いサポートを年中無休で行っているので組織規模、リテラシーに関わらずユーザーは安心して中国リージョンでの円滑な利用が可能です。
そもそもリージョンって何?
中国リージョンについて、少し解説をしていきましたが、そもそもリージョンって何?という方は多いのではないでしょうか。
リージョンとは、地理的に近いデータセンターをグループ化したものを指します。
例:(AデータセンターとBデータセンターをまとめてリージョンといいます。)
複数のリージョンでグループ分けしておく事でリスク分散やBCP対策(事業継続計画)が有効になり、各国のリージョン内に複数のゾーンを設置する事で分離したシステム運用も可能になります。
この様な事をマルチサイト化と言い(マルチリージョン、マルチゾーンの利用)マルチサイト化しておく事でAWSシステムの負荷分散、冗長化や障害耐性の向上を図る事が可能になります。
中国リージョンってどうなの?
結論から申し上げますと中国リージョンは、難点はありますが、利用方法を理解しておけば問題なくAWSのサービスが利用できます。
中国リージョンのAWSでは、グローバルとは異なりますが、中国内大手企業と共同で運営を行っているので、中国でもAWSは利用できます。
グローバルとは異なる点もありますが(独立したコンソールや認証、IAM)、冗長化と可用性に関してはグローバル標準に適合している為、その点に関しては安心して利用ができます。
IAM(Identity and Access Management)に関して中国リージョンでは、ルートユーザー(Linux管理者)という概念がないので全てのユーザーがIAMユーザーに当てはまります。
ただ、いくつかの注意点があるのでそちらをしっかりと理解しておきましょう。
AWS中国リージョンでの注意点
中国リージョンでAWSを利用するにはアカウントの再作成が必要です。
これは、どういう事かと言いますと本来であれば、AWSアカウントを1つ作成しておけば各リージョンで利用可能ですが、中国では他国のリージョンから孤立している為、中国リージョン専用のAWSアカウントが必要になるのです。
更には、中国リージョンでAWSの機能が全て利用できるとは限られていないので、中国リージョンでAWSを利用する前に「アカウントの作成と利用できる機能」を事前に知っておく事が重要です。
中国リージョン利用の必要性
大胆な見出しですが、中国リージョンの必要性は結論から言いますと必要不可欠です。
中国は、GDP(国内総生産)が数千兆円規模となっており、近年大きく拡大している国となっており他国はもちろん日本においても魅力的な市場です。
製造も「Made In China」の物が増えており大きな存在になっています。
その上で中国市場とビジネスを行うにはITシステムAWSが不可欠な存在になっていますが、少し問題点もあり、中国の厳しい法律やパートナー問題が出てきます。
ニュースなどでも取り上げられていますが、法律やパートナー問題は今後も大きな課題になります。
日本国内でシステムなどを調達する場合に比べると少し負担が増えてしまうのも現実です。
中国リージョンでAWSを利用する上で理解しておきたい事は?
AWSの利用に限らず規制の厳しい中国でWEBなどを利用するにはICP登録が必須になります。
中国政府が発行するICP(Internet Content Provider)申請を行わないと通信の制限がされWEB公開が不可能になる事や、申請できるのは現地の企業のみと少し複雑なルールが設けられているので専門家に事前に相談をしておきましょう。
さらに中国では、個人情報や重要情報が中国国内に制限されているので、情報の管理などにも十分に気を付けておく事が大切です。
中国リージョンでAWS運用方法
国際回線の為、障害が出てくるケースもあります。
中国リージョンでAWSを利用する場合は、日本の仕組みで運用をしたいとおっしゃる方は多いと思いますが、いくつかの注意点があります。
日本から運用を行う場合は、国際回線で中国リージョンのAWSにアクセスする必要があります。中国に限らず国際回線は不安定な為、障害が生じやすいとも言われています。
こういった障害に対してAWS監視システム上で原因不明エラーが出る事もあり、この様な不安定な運用を承知の上で中国リージョンでの利用が求められます。
ソリューションプロバイダ(構築支援事業者)に運用を委託して、日本と同等の水準で運用を行うが最善の策とも言えます。
AWSの各リージョンについて
AWSでは、複数のリージョン提供しています。
全国で同じAWSアカウントが利用できる訳ではなく中国リージョンの様に条件が定められているリージョンも存在します。
AWSのアカウントは、多国でリージョン展開されていますが、要件に合ったリージョンでAWSインスタンスを起動しています。
米国西部では、米国東部リージョンとのアクセスが可能となっています。
表題の中国のAWSでは、北京(ぺきん)や寧夏(ねいか)のみにアクセスできます。
この様にアクセスの可否などもリージョン毎に異なるので、利用先のリージョンがどの様な状態で運用やアクセスなのか事前に調べておく事がここでも重要になってきます。
リージョンの意味などを理解して賢く利用してみよう
本記事の中国リージョンでの利用方法や注意点を踏まえた上で効率よくAWSの利用をする事がおすすめです。
中国リージョンでは、既存の認証情報でサインインができない為、個別にアカウントの作成が必要になります。
逆の場合も同じで中国リージョンのAWSアカウントで他のリージョンにはサインインができないので注意が必要になります。
また、WEB公開する為には、ICP申請を行わないとWEBの公開ができないのでその点もしっかりと理解しておく事で中国リージョンでのAWSの利用がスムーズかつ快適に行えます。
サービス自体は、AWSにおけるコアサービスは全て利用が可能ですので安心です。
急激な成長を遂げている中国でのビジネスは、企業は当然、日本国内に大きな利益をもたらします。
また、中国リージョンでは、新たなサービスの展開も続々行っているので期待して待っていましょう。
この記事の監修者・著者

- AWSパートナー/Salesforce認定コンサルティングパートナー 認定企業
-
ITエンジニア派遣サービス事業を行っています。AWSやSalesforceなど専門領域に特化したITエンジニアが4,715名在籍し、常時100名以上のITエンジニアの即日派遣が可能です。
・2021年:AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞
・2022年3月:人材サービス型 AWSパートナー認定
・AWS認定資格保有者数1,154名(2024年6月現在)
・Salesforce認定コンサルティングパートナー
・Salesforce認定資格者276名在籍(2024年5月現在)
・LPIC+CCNA 認定資格者:472 名(2024年6月時点)
最新の投稿
- 2024-12-27営業インタビュー情報共有の活性化の中心に。SP企画部の新たな取り組み
- 2024-07-01営業インタビュー最短で当日にご提案可能。 OPE営業の対応が早い3つの理由
- 2024-07-01営業インタビュー研修見学ツアーが高評価!「お客様のOPEに対する期待を高め、継続に貢献できればと思います。」
- 2024-07-01営業インタビュー信頼関係を構築し、エンジニアの長期就業へ

- 求人・転職サイトや自社採用サイトを使っているが、自社に合ったITエンジニアが応募してこない…
- すぐに採用したいが、応募がぜんぜん集まらない
オープンアップITエンジニアをご検討ください!
当社のITエンジニア派遣サービスは
- 派遣スピードが速い!(最短即日)
- 4,500名のエンジニアから貴社にマッチした人材を派遣
- 正社員雇用も可能
こんな特長があり、貴社の事業やプロジェクトに合った最適なITエンジニアを派遣可能です。
まずは下記ボタンから無料でご相談ください。