AWS Lexとは?AWS Lexのメリット4点と活用事例4点を紹介!


AWSとは?
AWSとは「Amazon Web Services」の略で、Amazonから提供されているWebサービスのことです。
クラウドコンピューティングを利用し、サーバーやストレージ、データベースなどといった、多種多様なサービスの貸し出しをしています。
Amazonの使用しているサーバーがベースとなっているので安定性に長けており、個人ユーザーから企業ユーザーまで幅広く利用されています。
AWS Lexとは?
AWS Lexとは、テキストや音声を使用した会話型のインターフェイスを作成するためのサービスです。
AWS Lexには、Alexaと同様の会話エンジンを利用した高品質な音声認識と言語理解の機能が搭載されています。そのため、新規アプリケーションおよび既存のアプリケーションに明瞭で自然な言語「チャットボット」を追加する事が出来ます。
AWS Lexを使用することで、マルチプラットフォームを開発するのに要する労力が抑えられ、モバイルデバイスおよび複数のチャットサービスに音声もしくはテキストのチャットボットを容易にパブリッシュする事が可能です。
AWS Lexの使用を開始するには
AWS Lexは、AWSのマネジメントコンソールにサインインを行い「Artificial Intelligence (人工知能) 」カテゴリの 「Lex」へ移動するだけで簡単に使用を開始する事が出来ます。
実際にAWS Lexの使用を開始するためには、Amazon Web Servicesのアカウントが必要となります。まだ取得されていない方は、サインアップのプロセス中に表示される画面の指示に従い作成してください。
AWS Lexを利用するメリット4点
AWS Lexを使用する上で、知っておきたいメリットが4つあります。使用が簡単である点、ワンクリックでデプロイメントが出来る点、様々なAWSサービスと統合されている点、コスト効率性が良い点です。
サービスを使いこなすためには、正しい知識を身につけて理解を深めることが大切です。
メリット1:簡単に使用出来る
AWS Lexを利用するメリット1つ目は、簡単に使用出来る点です。
AWS Lexは、独自のチャットボットを数分で作成し、会話型のインターフェイスを数分で組み込むプロセスが出来るよう、簡単に使えるコンソールを提供しています。
AWS Lexは、フレーズ例を幾つか提供するだけで、テキストや音声を用いて対話の出来る優秀な自然言語モデルを作成します。質問したり、回答したり、高性能なタスクを完成させたりすることが出来るのです。
メリット2:ワンクリックでデプロイメントが出来る
AWS Lexを利用するメリットを2つ目は、ワンクリックでデプロイメントが出来る点です。
AWS Lexを使用すると、全てのチャネルやプラットフォームで簡単にチャットボットの構築やテスト、そしてデプロイが出来ます。
これには、ウェブアプリ、モバイルデバイス、および Facebook Messenger、Twilio SMS、Slackなどといったチャットサービスも含まれます。
AWS Lexは完全マネージドサービスなので、使用した量に応じて自動でスケーリングされます。よって、ボットの処理能力を高めるために、インフラストラクチャの管理やハードウェアのプロビジョニングについての心配はありません。
メリット3:様々なAWSサービスと統合されている
AWS Lexを利用するメリット3つ目は、様々なAWSサービスと統合されている点です。
AWS Lexでは、AWS Lambdaや Amazon CloudWatchとの組み込み統合が提供されています。また、Amazon CognitoやAmazon DynamoDBなどといったAWSプラットフォームの他のサービスとの統合が簡単に出来ます。
AWSプラットフォームにおけるセキュリティ、ユーザー認証、モニタリング、ストレージ、ビジネスロジック、モバイルアプリケーション開発が活用出来ます。
メリット4:コスト効率性が良い
AWS Lexを利用するメリットを4つ目は、コスト効率性が良い点です。
AWS Lexには、最低料金や前払いの義務はありません。実際に使用したテキストもしくは音声のリクエストに対する料金のみがかかります。
AWS Lexの従量制料金およびリクエストごとのコストは効率が高く、どこにでも会話型のインターフェイスを作成する事が出来ます。
AWS Lexの無料利用枠を使えば、初期投資をすることなくAWS Lexを簡単に試すことが可能です。
AWS Lexの活用事例4つ
AWS Lexの主な活用事例は4つあります。コールセンターのチャットボットと音声アシスタント、質問応答ボットと情報ボット、アプリケーションボット、エンタープライズ生産性ボットです。それでは1つ1つ紹介していきます。
活用事例1:コールセンターのチャットボットと音声アシスタント
AWS Lexチャットボットをコールセンターで使用する事により、直接エージェントと対話せずとも、パスワード変更、予約のスケジューリング、口座の残高照会などの様々なタスクを実行する事が出来ます。
このチャットボットは、自然言語理解能力と自動音声認識を使用する事で、発信者の意図を読み解いて文脈を維持しつつ、スムーズな会話を管理します。
AWS LexにはAWS Lex関数が使用されています。これによって、発信者への情報提供、ビジネスアプリケーションのクエリ、必要に応じた更新が行われます。
活用事例2:質問応答ボットと情報ボット
最新ニュースの更新情報、天気予報、または試合の得点を入手するといった、日常的なリクエストに対してのチャットボットはAWS Lexを使って構築する事が出来ます。
AWS Lexボットを構築した後、リッチなメッセージフォーマットに対応するモバイルデバイスやチャットサービス、そしてIoT デバイスへとデプロイが出来ます。
活用事例3:アプリケーションボット
AWS Lexの持つ、高質な音声認識機能と自然言語理解機能により、強力なインターフェイスをモバイルアプリケーションへと組み込む事が可能となります。
テキストまたは音声のチャットインターフェイスを追加することで、銀行口座へのアクセス、料理の注文、チケットの予約、タクシーの呼び出しなどといった、顧客の行う基本的なタスクが支援されるボットをモバイルデバイスへと作成する事が出来ます。
AWS Lexは、Amazon Cognitoと統合されているので、全てのデバイスのユーザー管理、認証、そして同期を制御する事が可能です。
活用事例4:エンタープライズ生産性ボット
AWS Lexを使用する事で、一般的業務のアクティビティの合理化を図り、組織の効率化を実現出来るエンタープライズチャットボットの構築が出来ます。
例えば、従業員がチャットボットを用いることで直接Salesforceの営業データ、HubSpotのマーケティング成果、Zendeskの顧客サービスの状況を、数分で確認する事が出来ます。
AWS Lexを使用する事で、AWS Lambda関数を用いて様々なエンタープライズ生産性ツールへと接続出来るボットを構築する事が可能となります。
AWS Lexの料金
AWS Lexの料金システムは、使用した分に対してのみ請求される従量制料金です。最低利用料金や初期費用は発生しません。
AWS Lexの料金は、リクエストと応答による相互作用の料金、継続的ストリーミング会話の料金といった、 2つのモデルに基づいています。
なお、AWS Lexには無料利用枠があります。AWS Lexの利用を始めてから最初の1年間は、1か月あたり10000回のテキストリクエストと5000回の音声リクエスト、もしくは音声間隔を無料で処理することが出来ます。
出典:Amazon Lex 料金|AWS公式ホームページ
参照:https://aws.amazon.com/jp/lex/pricing/?nc=sn&loc=3
AWS Lexを活用しよう
この記事では、AWS Lexについて説明してきました。AWS Lexを使用する事で、ボットを構築してコンタクトセンターの生産性を向上させ、シンプルなタスクの自動化を図り、企業の運用効率を向上させる事が出来ます。
AWS Lexは完全マネージドサービスとして自動でスケーリングされるので、インフラストラクチャの管理に関する心配をする必要はありません。興味を持たれた方は、実際に活用してみてはいかがでしょうか。
この記事の監修者・著者

- AWSパートナー/Salesforce認定コンサルティングパートナー 認定企業
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ITエンジニア派遣サービス事業を行っています。AWSやSalesforceなど専門領域に特化したITエンジニアが4,715名在籍し、常時100名以上のITエンジニアの即日派遣が可能です。
・2021年:AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞
・2022年3月:人材サービス型 AWSパートナー認定
・AWS認定資格保有者数1,154名(2024年6月現在)
・Salesforce認定コンサルティングパートナー
・Salesforce認定資格者276名在籍(2024年5月現在)
・LPIC+CCNA 認定資格者:472 名(2024年6月時点)
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