AWSでWordPressを運営するときの料金について|運用する方法も紹介


AWSでWordPressを運営するときの料金は?
WordPressでブログを書いたり、Webサイトを作成している人は多いでしょう。WordPressでWebサイトを運営するときに、レンタルサーバーを契約することが多いのですが、AWSと契約して運営することもできます。
そこで気になるのが料金です。ここでは、レンタルサーバーを契約してWordPressを運用するときにかかる料金と、AWSを契約してWordPressを運用するときの料金とどちらが安いのかについて紹介します。
結論から言うと、レンタルサーバーでWordPressを運用したほうが、AWSを使うよりも料金は安くつきます。
その理由については以下で紹介いたします。
無料レンタルサーバーでもWordPressを運用できる?
無料レンタルサーバーでも十分にWordPressサイトは運用が可能です。レンタルサーバーには、無料サービスと有料サービスの2通りがあり、サービス内容や広告の有無によって選択できます。
ただ、容量が少なかったり、広告が表示されたり、速度が遅かったりする場合がありますので、契約する前にサービス内容をよく確認するようにしましょう。例として、代表的な無料レンタルサーバーのスペックを表にしてみました。
サービス名 | XFREE(エックスフリー) | StarServer Free(スターサーバーフリー) | XREA Free(エクスリアフリー) |
---|---|---|---|
運営会社 | エックスサーバー株式会社 | ネットオウル株式会社 | GMOデジロック株式会社 |
HDD容量 | 1GB(1000MB) | 2GB(2000MB) | 1GB(1000MB) |
PHP | あり | あり | あり |
DB(MySQL) | あり | あり | あり |
メール | なし | なし | なし |
独自ドメイン | 可能 | 可能 | 可能 |
商用利用 | 可能 | 可能 | 可能 |
広告表示 | あり | あり | あり |
無料レンタルサーバーを選ぶときには、いろいろな制約があるので、事前に次のような項目を確認してから契約するようにしましょう。
- MySQLデータベースに対応しているかどうか
- WordPressを設置できる数はどうか
- サーバーは安定しているかどうか
- 表示速度が速いかどうか
- 管理画面が使いやすいかどうか
- サポート体制は充実しているかどうか
- 自動バックアップ機能はついているか
- 無料で独自SSLをつけられるか
- セキュリティ対策は十分か
- ドメインが取得できるか
- 他サイトからの移転、他サイトへの移転が容易かどうか
- 運営会社の経営状態はどうか
- 容量はどうか
- 広告の表示位置はどうか
有料レンタルサーバーでWordPressを運用した場合の料金は?
有料レンタルサーバーでWordPressを運用した場合の料金を検証してみましょう。
日本国内で有名なサーバー運営会社3社を比較してみました。
いずれも、無料レンタルサーバーよりかなりしっかりしたサービス内容になっているようです。年額利用料金もいずれも6000円~1万円と、それほど高くない設定になっています。
また、サポートもついているので困ったときには相談できます。
サービス名 | さくらのレンタルサーバー(スタンダード) | ロリポップ!(ハイスピードプラン) | ConoHa (ベーシック) |
---|---|---|---|
運営会社 | さくらインターネット株式会社 | GMOペパボ株式会社 | GMOインターネット株式会社 |
HDD容量 | 100GB | 150GB | 250GB |
PHP | あり | あり | あり |
DB(MySQL) | 50個 | 50個 | 無制限 |
メール | あり | あり | あり |
独自ドメイン | あり | あり | あり |
商用利用 | あり | あり | あり |
広告表示 | なし | なし | なし |
サポート | あり | あり | あり |
年額料金 | 6,284円(初期費用込み) | 6,000円(初期費用込み) | 9,720円(初期費用込み) |
AWSでWordPressを運用する方法は?
それでは、AWSでWordPressを運用する料金はどれくらいかかるのかについて、検証していきましょう。
AWSで、WordPressの運用を開始するには、AWSアカウントが必要です。まずはAWSにサインアップしてください。
小規模のWordPressブログやWebサイトを運用する場合は、Amazon Lightsailを使うのがおすすめです。Amazon Lightsailは、AWSが提供する仮想プライベートサーバーのサービスです。
Amazon Lightsailは、コンピューティング、 転送量など、Webサイトに使うサーバーとして必要な機能を組み合わせ、1つのパッケージとして提供されています。
そのため、Amazon Lightsailを契約すれば、一般的なレンタルサーバーを利用するように、Webサイトを運営できます。
Amazon Lightsailには、WordPress用のアプリケーションも用意されており、すぐにWebサイトを運用するこができます。
しかし、Amazon Lightsailは1つのパッケージとして提供されているため、必要な機能をカスタマイズして使うことや、使用量に応じてプランを変更するということはできません。
また、AWSは外国のサービスになりますから、サポートがつながりにくかったり、なかなか返答がもらえないというケースも予測されます。
Amazon LightsailでWordPressを運用するのにかかる料金は?
Amazon Lightsailの利用料金は、月額3.50USD~となっています。
3.50USDのプランのサービス内容は次のようになっており、超過分は追加課金されることになっています。なお、サービス開始の1か月は、無料で利用できるようになっています。
年額料金を見ると、4,400円~15,000円くらいかかる計算になります。
※1USD=105円で計算しています。
3.50USD/月 | 5USD/月 | 8USD/月 | 12USD/月 | |
---|---|---|---|---|
仮想サーバー | Linux/Unix | Linux/Unix | Windows | Windows |
メモリ | 512MB | 1GB | 512MB | 1GB |
プロセッサ | 1コア | 1コア | 1コア | 1コア |
ディスク | 20GB SSD | 40GB SSD | 20GB SSD | 40GB SSD |
転送 | 1TB | 2TB1TB | 1TB | 2TB |
年額料金 | 42USD | 60USD | 96USD | 144USD |
AWS Elastic BeanstalkとRDSでWordPressを運用する場合
Amazon Lightsailを使わずに、AWS Elastic BeanstalkとAmazon Relational Database Service(RDS)を使ってWordPressを運用することもできます。
Elastic BeanstalkとRDSを使ってWordPressを運用する料金は、年額6,300USD(661,500円)かかります。
この場合、Amazon Lightsailのように1つのパッケージになっているわけではないので、お好みのAWSサービスを組み合わせて、WordPressを運用できます。
Elastic Beanstalkにコードをアップロードすると、WordPressアプリケーションのデプロイが自動的に始まります。さらに、WordPress容量のプロビジョニング、ロードバランシング、スケーリング、モニタリングも自動的に行います。
MySQLはRDSを使用します。Elastic BeanstalkとRDSの月額料金は、月額450USD(47,250円)です。
これは最低限のリソースの場合で、Webサイトへのトラフィックが増加したためにAuto Scalingを使用してWebサーバーのインスタンス数を増やした場合、追加料金がかかります。
Webサーバを1つ追加するたびに月額約75USD(7,875円)がかかります。
AWSよりレンタルサーバーのほうが安い
レンタルサーバーとAWSの料金を比較してみると、レンタルサーバーを使ったほうが、長期的に料金は安くなるようです。
無料のレンタルサービスでWordPressを運用できる場合はもちろん、有料のレンタルサービスを使ってWordPressを運用する場合も、AWSを使うより安くなるケースもあります。
ただ、Webサイトの規模、機能性によって選択肢は変わってくると思います。法人利用で再規模なWebサイトを構築したいと考えている方は、AWSを使ったほうが、サーバーの保守費用、人件費などが安くなる場合もあります。
運営するWebサイトの内容や規模によってサービスプランを選択するのが良いでしょう。
この記事の監修者・著者

- AWSパートナー/Salesforce認定コンサルティングパートナー 認定企業
-
ITエンジニア派遣サービス事業を行っています。AWSやSalesforceなど専門領域に特化したITエンジニアが4,715名在籍し、常時100名以上のITエンジニアの即日派遣が可能です。
・2021年:AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞
・2022年3月:人材サービス型 AWSパートナー認定
・AWS認定資格保有者数1,154名(2024年6月現在)
・Salesforce認定コンサルティングパートナー
・Salesforce認定資格者276名在籍(2024年5月現在)
・LPIC+CCNA 認定資格者:472 名(2024年6月時点)
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