AWSのクラウド開発をしよう!パラメータシートの記載方法を解説


パラメータシートとは?
プログラムを作る時に確認する詳細設計書のことを、パラメータシートと言います。
パラメータシートはプログラマーが行う工程について、まとめた内容が記載されています。
システム開発をする時は、まず最初に設計を行います。開発する規模によって異なりますが、設計をする際は、詳細設計書の他に要件定義と基本設計を行う必要があります。
システム開発の流れ
業務を効率化するために、コンピューターのシステムを構築することをシステム開発と言います。
IPAが定めた共通フレームのガイドラインによって工程が指定され、ソフトウェア、アプリケーション、WebサイトなどのIT関連のものは、全て同じ工程で構築されています。
ここからは、一般的なシステム開発の流れを解説します。
要件定義
要件定義とは、プロジェクトの依頼主が求めている要件をまとめている書類のことを指します。
システム開発をする目的や、開発期間、性能、導入、運用方法などの要件をまとめたものです。
依頼主とシステム開発会社側の両者で作成し、双方の認識を合わせ、トラブルを防ぐことが重要になります。
外部設計
外部設計とは、基本設計書のことで、要件定義書を基に図やデータを入れて作成され、外的な見た目に関する設計図を指します。
依頼主に向けて作成するので、基本的には専門用語や複雑なデータは記載しません。
開発するシステムの機能ごとに、それぞれの担当のエンジニアが基本設計書を作成します。また、作成した基本設計書をお互いにフィードバックすることで改善され、その後全体を把握できる設計書が完成します。
内部設計
システム開発会社の社内で作成する、詳細設計書(パラメータシート)を指します。
要件定義と外部設計は依頼主などの外部に向けて作成されますが、詳細設計書はエンジニア向けの作業用文章になります。
プログラミング
システムエンジニアが作成した詳細設計書を基に、プログラミングを行います。
基本的にはプログラマーがプログラミングを行い、詳細設計書の内容を実現するにはどのようなコードが必要なのかを選択するのも、プログラマーの役割になります。
システムエンジニアがプログラミングを行うケースもあります。
テスト
プログラミングが完了すると、テストの工程を実施します。
モジュールごとにテストを行う単体テスト、各モジュールを結合して行う統合テスト、全てのプログラムが要件定義通りに動くかを確認するシステムテストがあります。それぞれの段階で不具合がなくなるまで、テストを繰り返します。
最後に、実際に業務をする環境にシステムを置いて、不具合がないかを確認する運用テストを実施します。
運用・保守
納品後、システムの不具合や追加の要望、メンテナンスなどを対応します。
運用は、日々システムが行う作業が滞りなく実施されているか管理することを目的としていて、保守は不具合があった場合、システムに手を加えて根本的な問題を解決することを指します。
クラウド開発の種類3つ
Amazonが提供しているAWSやMicrosoftが提供しているAzureなどは、インターネットを経由してサーバーやデータベースなどのクラウドサービスを提供しています。
他にも、ストレージを使ったデータの保存やバックアップなどのサービスも提供されています。クラウドとは反対に、自社で全ての設備を用意することを、オンプレミスと言います。
ここからは、クラウド開発の種類3つをご紹介します。
SaaS
SaaSとは、Software as a Serviceの略で、今までパッケージ製品のソフトウェアとして提供されていたものが、インターネット経由で提供されることを指します。
SaaSと呼ばれるサービスの中には、GmailやOutlookなどのメールツール、Facebook、TwitterなどのSNS、Salesforceなどのマネジメントツールがあります。
インターネット上にデータを保存できることや、複数人の人が同時に編集できることがメリットです。
Paas
Paasとは、Platform as a Serviceの略で、ソフトウェアが稼働するためのプラットフォームであるハードウェアやOSなどを、インターネット上でサービスとして提供することを指します。
Paasの代表的なサービスとして、Google App EngineやMicrosoft Azureがあります。
元々あるシステム設計に沿って開発できるため、時間がかからずにシステム開発ができ、コストを抑えることができます。
IaaS
IaaSとは、Infrastructure as a Serviceの略で、仮想サーバーやネットワークなどのインフラをインターネット上のサービスとして提供することを指します。
代表的なサービスとして、Google Compute EngineやAmazon Elastic Compute Cloudがあります。
Amazon Elastic Compute CloudはEC2と呼ばれ、AWSのサービスの1つです。
AWSが提供しているIaaSを利用するメリット
AWSサービスはクラウド開発のIaaSにも該当します。
IaaSは、他のクラウドサービスSaaSやPaaSより、自由度が高いことがメリットです。ホスティングサービスと比較しても、開始までにかかる時間が短く、CPU数、メモリ数などのスペックのカスタマイズを簡単に行うことができます。
AWSでのパラメータシートへの記載方法
AWSでのパラメータシートには、AWSサービスの設定値を記載します。
AWSサービスでサーバーを利用する場合はEC2、ネットワークを利用する場合はVPCというサービスでインフラ構築を簡単にすることができます。
ここからは、AWSサービスと、サービスごとのパラメータシートへ記載することをご紹介します。
EC2
EC2とは仮想サーバー構築サービスのことで、仮想環境をクラウド上に作ることができます。LinuxやWindowsなどのメジャーなOSを使うことができます。
インスタントという単位でサーバー環境を構築でき、パラメータシートへは、インスタントごとの設定値を記載します。
EC2のインスタントは複数作成できるため、インスタントの数が多い場合は、レイアウトや記載方法に工夫が必要です。
VPC
プライベートなクラウド環境を作ることができるサービスです。
EC2やRDSなどの仮想サーバー同士を内部的に通信したい場合などに利用します。ネットワーク制御を行うVPCは、最初に設定するものとして、大切なものになります。
VPCで使用するCIDERやVPCピアリングル、VPCエンドポイントなどの情報をパラメータシートへ記載します。
Cloudwatch
AWSやAWS上で稼働しているサービスを監視するサービスです。
企業の事業活動を継続的に行っていくための、システムの安定稼働や止めることができないシステムを運用する時に利用することができます。
またAmazon Cloudwatchは、障害の時間を最小化する役割と、最適なリソース配分を実現するための情報を提供する役割の、システム監視に必要な両方の役割に対応することができます。
パラメータシートには、Cloudwatch eventsの設定値を記載する必要があります。
AWSのSaaS/PaaS/IaaSを利用しよう!
AWSでは、SaaS/PaaS/IaaSのそれぞれの形態でサービスを提供しています。
AWSでのクラウド開発は、クラウド事業者は提供したサービスを管理し、クラウド利用者はクラウド事業者が管理するサービスを利用するため、マネージドサービスと言われています。
また、AWSのサービスによってはパラメータシートを記載し運用するものなどあります。サービスごとにパラメータシートを分けて記載すると効率よく作成できます。
この記事の監修者・著者

- AWSパートナー/Salesforce認定コンサルティングパートナー 認定企業
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ITエンジニア派遣サービス事業を行っています。AWSやSalesforceなど専門領域に特化したITエンジニアが4,715名在籍し、常時100名以上のITエンジニアの即日派遣が可能です。
・2021年:AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞
・2022年3月:人材サービス型 AWSパートナー認定
・AWS認定資格保有者数1,154名(2024年6月現在)
・Salesforce認定コンサルティングパートナー
・Salesforce認定資格者276名在籍(2024年5月現在)
・LPIC+CCNA 認定資格者:472 名(2024年6月時点)
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