AWS Network Firewallの機能3つ|対応リージョンは?


AWS Network Firewallとはどんなサービス?
AWS Network Firewallとは、Amazon Virtual Private Cloud(VPC)に必要なネットワークの保護を簡単にデプロイすることができるサービスです。
セットアップが簡単で、数回クリックするだけでネットワークトラフィックに合わせた自動拡張機能がついているようなネットワークセキュリティを確保することができます。
つまり、非常に簡単にネットワークファイアウォールを実現することができるサービスです。
AWS Network Firewallの料金
AWS Network Fireの料金はfirewallのエンドポイントごとに支払います。
また、エンドポイントで処理されたトラフィック料も支払うことになります。さらに、NATgatewayを作成する場合も料金が加算されます。
ネットワークファイヤウォールエンドポイントは1時間ごとに約$0.395、トラフィックは1GBごとに約$0.065を支払います。また、NATgatewayはネットワークファイヤウォールエンドポイントの料金に加算されていきます。
対応するリージョン
AWS Network Firewallに対応するリージョンは多数あります。
2020年の11月に、AWS Network Firewallの東京リージョンが発表されました。その後、2021年の3月5日にAWS Network Firewallの東京リージョンが利用可能となりました。
AWS Network Firewallの機能3つ
AWS Network Firewallには、便利な機能が3つあります。
AWS Network Firewallの柔軟なエンジンを使用すると、ネットワークトラフィックをきめ細かく制御することができ、Networkのsecurityの面でも有効的です。
簡単に使用することができるのが特徴のAWS Network Firewallに、どのような機能があるのかご紹介します。
1:トラフィックに合わせた自動的なスケーリング
AWS Network Firewallは、トラフィックに合わせて冗長性を用いた自動的なスケーリングを提供しています。
トラフィックの負荷に合わせたFirewallの容量の設定を自動的にスケーリングします。安定したパフォーマンスを維持するだけでなく、コストを最小限に抑えることができます。
2:アクティビティのリアルタイム表示
AWS Network Firewallでは、CloudWatchメトリックスを介することにより、ファイアウォールのアクティビティをリアルタイムに表示することができます。
そして、ログをS3、CloudWatch、 Kinesis Firehoseに送ると、ネットワークトラフィックの可視性を上げられます。
3:AWS Firewall Managerと統合されている
AWS Network Firewallは、AWS Firewall Managerと統合しています。よって、セキュリティ管理者がFirewallのルールを一元的に設定できたり、デプロイが容易にできたりするようになりました。
AWS Firewall Managerと統合していることで、デプロイされたNetwork Firewallで下流に自動更新されます。
AWS Network Firewallを導入するメリット5つ
AWS Network Firewallはどのようなサービスか、どういう機能を持っているのかどうかを理解いただけたでしょうか。
AWS Network Firewallはセキュリティ面でインストールしておいたほうが良いサービスだといえるでしょう。
では、AWS Network Firewallを導入することでユーザーにはどのようなメリットがあるのでしょうか?さっそくみていきましょう。
1:コストを抑えられる
AWS Network Firewallを用いることで、ネットワークトラフィックに基づいてファイアウォールの容量を自動的にスケーリングすることができます。
AWS Network Firewallでは、ファイアウォールの容量の大きさで料金が変化します。もちろん使用容量が大きければ大きいほど、コストが大きくなってしまいます。
そこでAWS Network Firewallの自動スケーリング機能により、コストを最小限に抑えることができます。
2:可用性の高さ
AWS Network Firewallは、ネットワークトラフィックに応じて柔軟に拡張することが可能です。
そのため、高い負荷に対しても、自動的に拡張することができるため、AWS Network Firewallには高い可用性があると言えるでしょう。
3:ステートフルなフィルタリングが可能
AWS Network Firewallは送信元/宛先IP、送信元/宛先ポート、およびプロトコルに基づいて、何千ものファイアウォールルールを作成することができます。
そのため、きめ細かいポリシー施行ができ、ステートフルなフィルタリングが可能であると言えます。
4:本来の機能の使用に集中できる
AWS Network Firewallを用いることで、自動的にネットワークトラフィックに応じてファイアウォールを拡張や収縮することができます。
また、ファイアウォールのルールもAWS Firewall Managerと統合されているので自動更新されます。そのため、本来の機能の使用に集中することができます。
5:既存のセキュリティエコシステムと相互運用が可能
Network Firewall は、AWSに関連するCrowdStrike、Palo Alto Networks、そしてSplunkなどを含む、既存のセキュリティエコシステムと相互運用が可能です。
また、Suricataルールセットから既存ルールをインポートする手段も可能です。
AWS Network Firewallの6つの使い方手順
AWS Network Firewallのメリットを理解していただけたでしょうか。AWS Network Firewallの良さがわかったところで、使用方法がわからなければ使用することができません。
それでは実際にAWS Network Firewallを使用するにはどのようにインストールすればいいのかを順に説明していきます。
1:ファイアウォールを作成する
まずは、サブネット上にファイアウォールを作成します。
ファイアウォールの任意の名前やVPCの選択、必要に応じてファイアウォールの説明書きもオプションで行うと良いでしょう。
また、アベイラビリティーゾーンやサブネットを選択し、ファイアウォールを作成します。
2:ファイアウォールポリシーを設定する
ファイアウォール作成と同時に、ファイアウォールポリシーも設定します。
既存のファイアウォールポリシーを使用する場合はそのままで良いですが、新しくファイアウォールを作成する場合は、新しいファイアウォールポリシーに名前をつけます。
また、ここでも必要に応じて説明書きを付け加えておくと後からわかりやすいでしょう。
3:ステートレスルールグループを追加する
次にファイアウォールポリシーのステートレスルールグループを追加します。
AWS Network Firewallでの判定順は、はじめにステートレスルール、その次にステートフルルールという順番です。
ステートレスルールグループでは優先度や検査するトランスポートプロトコル、送信元アドレスや送信先アドレス、送信元ポートや送信先ポートの範囲を設定します。
4:ステートフルルールグループを追加する
ステートレスルールグループが追加できたら、次にステートフルルールグループを追加します。
ステートフルルールを追加することで、より細かいファイアウォールのルールを設定することができます。また、ネットワークトラフィックにも柔軟に対応することが可能となります。
ステートフルルールグループを追加することで、AWS Network Firewallのメリットを活かすことができるでしょう。
5:ルートテーブルを編集する
次にルートテーブルを編集します。
ネットワークでトラフィックがInternet Gatewayを通過する際、Firewall Endpointを通らせるために、Internet Gatewayにルートテーブルを設定します。
Edge Associationsのタブの中に含まれる、既存のInternet Gatewayにルートテーブルを関連づけます。
6:ログ記録を編集する
最後にログ記録を編集します。ログはログタイプを選択することができます。AlertログかFlowログです。
それぞれのログに対して送信先を設定します。Alertログ、Flowログの両方とも「S3」「CloudWatch log group」「Kinesis data firehose」の中から送信先を選択します。
それぞれの送信先が選択できたら、ロググループを作成します。
今後のAWS Network Firewallの日本リージョンへの拡大は?
AWS Network Firewallは、東京リージョンがすでに発表され、利用可能な状態です。
今後、大阪リージョンが発表されるかどうかは定かではありませんが、大阪リージョンは3つのAZを持つという発表がされています。
今後、AWS Network Firewallは、東京リージョンに次いで大阪リージョンが発表される可能性があるでしょう。
AWS Firewallを導入してみよう
AWS Firewallを導入することで、ネットワークセキュリティを確保することができます。
また、AWS Firewallのネットワークセキュリティを導入することで、コスト削減や高い可用性が実現します。ユーザーインターフェイスに沿って数回クリックするだけで、容易にAmazon VPC全体にネットワークセキュリティをデプロイすることができます。
AWS Firewallは、簡単かつ非常に高い信頼度のおけるネットワークセキュリティの一つであると言えるでしょう。
この記事の監修者・著者

- AWSパートナー/Salesforce認定コンサルティングパートナー 認定企業
-
ITエンジニア派遣サービス事業を行っています。AWSやSalesforceなど専門領域に特化したITエンジニアが4,715名在籍し、常時100名以上のITエンジニアの即日派遣が可能です。
・2021年:AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞
・2022年3月:人材サービス型 AWSパートナー認定
・AWS認定資格保有者数1,154名(2024年6月現在)
・Salesforce認定コンサルティングパートナー
・Salesforce認定資格者276名在籍(2024年5月現在)
・LPIC+CCNA 認定資格者:472 名(2024年6月時点)
最新の投稿
- 2024-12-27営業インタビュー情報共有の活性化の中心に。SP企画部の新たな取り組み
- 2024-07-01営業インタビュー最短で当日にご提案可能。 OPE営業の対応が早い3つの理由
- 2024-07-01営業インタビュー研修見学ツアーが高評価!「お客様のOPEに対する期待を高め、継続に貢献できればと思います。」
- 2024-07-01営業インタビュー信頼関係を構築し、エンジニアの長期就業へ

- 求人・転職サイトや自社採用サイトを使っているが、自社に合ったITエンジニアが応募してこない…
- すぐに採用したいが、応募がぜんぜん集まらない
オープンアップITエンジニアをご検討ください!
当社のITエンジニア派遣サービスは
- 派遣スピードが速い!(最短即日)
- 4,500名のエンジニアから貴社にマッチした人材を派遣
- 正社員雇用も可能
こんな特長があり、貴社の事業やプロジェクトに合った最適なITエンジニアを派遣可能です。
まずは下記ボタンから無料でご相談ください。