AWS Portalの機能を理解しよう(初心者向け)AWS Portalのそれぞれの名称
AWS Portalとは
Portalとは、クラウドプラットフォームの入口のことです。また、AWSはクラウドプラットフォームとして世界中で多く採用されているクラウドサービスです。
AWSのサービスの一つである「AWS Portal」には、用途別にそれぞれタイプがあります。
まずは、AWSの入口としての「AWS SaaS Portal」をはじめ、「AWS ISV/SaaS ポータルサイト」、「ユーザーポータル」、「AWS api gateway developer Portal」など、この記事ではAWS Portalの使い方を紹介して行きます。
AWS Portal知っておきたいキーワード
ここからは、AWS portalの各機能や名称を理解するために必要なキーワードを見て行きます。
まずは、AWS portalの「Saas」について、AWSの「API」について理解しておきましょう。
AWS Portal のSaasとは
AWS Portalの「Saas」は、「Software as a Service」の略称です。サービスプロバイダーが実行・管理しているパッケージサービスをAWSと連動させて使用できます。
AWSのインフラを使うため、インフラ構築の設計をしなくても用途別に特定のアプリケーションを使用できるメリットがあります。
AWS Portal APIとは
「API」とは「Application Software Program」の略称です。APIを用いることでソフトウェア同士を連携し、アプリケーション機能を共有して外部へ公開できます。アプリ同士をつなげることで、より利便性の高い機能を拡張できます。
このAWSのサービスでは、APIを作成することで、公開や管理、モニタリングや保護が可能になります。
REST API
REST(Representational State Transfer)とは、分散システムで複数のソフトウェア連携に適した設計のことです。アプリ連携時に、URLで示されるリソースの識別に規則性があるため、開発者が解りやすい設計ができます。
ただし、アクセス集中や拡張性がある反面、URLとプログラミング言語でコード記述が読みにくく、ハイパーテキスト駆動は難しい点がデメリットです。
HTTP API
「HTTP」とは、「HyperText Transfer Protocol」の略称です。簡単に説明すると、WEBサーバーとクライアント間のデータ送受信プロトコルのことです。
AWSリージョンが特定されたAPIを作成する際に、レスポンスの良いコストパフォーマンスを求める場合に力を発揮します。
なお、REST APIの上位互換ではありません。呼び出し先はHTTPプロキシまたはAWSLanbdaプロキシを設定します。
自動デプロイがデフォルト機能となっているため、公開中の情報が更新されるメリットがあります。
WebSocket API
WebSocketはプロトコルの一つです。HTTP APIよりもレスポンスがよく、「サーバープッシュ機能」で、一度つながると双方向の通信が可能になるのが特徴です。また、通信量の削減もできます。
さらに、ユーザーのブラウザとサーバー間の送受信インターフェースで、レスポンスよくメッセージの送受信などができます。SNSなど、アクセスが多いサービスに向いています。
AWS Portalのそれぞれの名称
AWS Portalは、それぞれ名称があります。主なAWS Portalは以下になります。
・AWS Saas Portal
・AWSユーザーポータル
・AWS API gateway developer Portal
・AWS Management Portal for vCenter
・AWS-Portal:ViewBilling
AWS Portal①AWS Saas Portalとは
AWS Saas Portalとは、各企業のAWS SaaSを利用したパッケージサービスです。パッケージサービスを制作する企業と、AWS Saas Portalの相互のつながりによるビジネス展開を支えています。
AWS SaaS Portalではサポートプログラムが用意されています。
「AWS ISV パートナーパス」という、AWSエンゲージメント加速ができるAWS統合ソフトウエアソリューションSaaS展開支援プログラムがありますので、安心して利用できます。
AWS ISVパートナーパスとは
AWS ISV(独立系ソフトウエアベンダー)パートナーパスは、AWSとのエンゲージメントをより強固なものにできるシステムです。
AWSを使用して生み出すソフトウェアを提供するパートナー企業のためのパスです。
AWS Portal②ユーザーポータルとは
ユーザーポータルを使用すれば、AWSアカウントIDとパスワードを使ってログインした後、ポータル内から他のアプリへのシングルサインオンアクセスが可能になります。
AWSアカウントから、Office365、Salesforceなどの複数のアプリをシームレスに起動できます。
初回のユーザーポータルにサインする場合は、AWS SSOへ招待を受け入れる必要があります。また、ユーザーポータルからログアウトすると認証情報がブラウザセッションから完全に削除されます。
サインアウトする場合は、ユーザーポータルの右上のサインアウトを選択します。
AWS Single sign-On使用とユーザーポータルにアクセスする
AWS SSO(Single Sign-On )ユーザーポータルを使用してAWSアカウントとアプリケーションにアクセスできます。
ユーザーポータルにサインインする場合は、AWS SSOコンソール開く→ダッシュボードを選択する→UserportalURLの選択をします。
AWS Portal③AWS api gateway developer Portalとは
「AWS api gateway developer portal」とは、ユーザーがAPIを利用できるようにするためのアプリケーションで、サーバーレス開発者(developer)ポータルのことです。
Amazon API Gatewayは、各RESTやHTTP、WebSocket APIを作成し、公開、管理、モニタリングや保護をするためのAWSサービスです。
サーバーレス開発者ポータルを使うと、API Gatewayマネージド型APIを、直接API Gatewayから公開できます。
なお、非API gatewayマネージド型APIを公開する場合は、OpenAPI定義をアップロードすることで可能になります。
AWS Portalに必要なHTTP APIのOpenAPIの定義
AWS Portalに必要なAPI定義では、HTTP APIへOpen API3.0定義ファイルを使用する方法があります。
Open API3.0定義ファイルをインポートすることでHTTP APIへのインポートが可能になります。
また、REST APIをOpen API3.0定義ファイルとしてエクスポートすると、REST APIからHTTP APIに移行することができます。
AWS開発者Portalを作成できる
AWSユーザーがDeveloperPortalを使用するには、DeveloperPortal登録と開発者アカウント作成が必要です。
API使用テスト時に必要なAPIキーを提供され追跡可能です。
AWS Portal④AWS Management Portal for vCenterとは
AWS Management Portal for vCenterのvCenterとは、VMware社のソフトウェア製品の一つである「仮想サーバー」です。
AWSネットワーク(VPC仮想プライベートクラウド)の管理や環境の作成の管理ができるインターフェースです。
AWS Management Portal for vCenterの管理者を決定し、AWSネットワークの管理をします。管理者はアクセス権限をユーザーに与えることが可能で、デフォルトでは各リージョン毎に5つのVPCを作成することができます。
vCenterとは
AWS portalで使うことができる、vCenter ServerとはアメリカのVMWare 社が提供する仮想化インフラです。
vCenter Serverは「vSphere」の仕組みを持つハイバーバイザー「ESXi 」と、「ESXi 」上で実現される、仮想マシン「VM」を統合管理します。
つまり、管理機能担当の仮想マシンまたはホストになるのがvCenter Serverです。
AWS Portal⑤aws-portal:ViewBillAWSとは
AWS-Portal:ViewBillingとは、AWS Billing and Cost Managementコンソールページ表示のアクセス許可を、IAMユーザーに付与したり拒否したりというコントロールができる機能です。
このAWS Billing and Cost Managementは、AWS請求の支払いや使用量のモニタリング、コスト分析や管理ができるため、支出コントロールに役立ちます。
AWS Portalを使ってみよう
AWS Portalのそれぞれの機能を理解し、AWSを活用してみましょう。そのためには、基本的なAWSの知識を身に付けておくのが先決です。
AWS Portalは、AWSのインフラを使ってソフトウエアの拡張的な利用ができる機能です。
なお、AWSアカウントには無料利用枠が用意されていますが、クレジットカードを登録してから使用するようになります。
容量や利用料金のアラートを設定・確認しながら、AWSPortalを使ってみましょう。
この記事の監修者・著者
-
ITエンジニア派遣サービス事業を行っています。AWSやSalesforceなど専門領域に特化したITエンジニアが4,715名在籍し、常時100名以上のITエンジニアの即日派遣が可能です。
・2021年:AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞
・2022年3月:人材サービス型 AWSパートナー認定
・AWS認定資格保有者数1,154名(2024年6月現在)
・Salesforce認定コンサルティングパートナー
・Salesforce認定資格者276名在籍(2024年5月現在)
・LPIC+CCNA 認定資格者:472 名(2024年6月時点)
最新の投稿
- 2024-07-01営業インタビュー最短で当日にご提案可能。 OPE営業の対応が早い3つの理由
- 2024-07-01営業インタビュー研修見学ツアーが高評価!「お客様のOPEに対する期待を高め、継続に貢献できればと思います。」
- 2024-07-01営業インタビュー信頼関係を構築し、エンジニアの長期就業へ
- 2024-06-30キャリアインフラエンジニアはやめとけって本当?きつい理由を口コミを交えて解説
- 求人・転職サイトや自社採用サイトを使っているが、自社に合ったITエンジニアが応募してこない…
- すぐに採用したいが、応募がぜんぜん集まらない
オープンアップITエンジニアをご検討ください!
当社のITエンジニア派遣サービスは
- 派遣スピードが速い!(最短即日)
- 4,500名のエンジニアから貴社にマッチした人材を派遣
- 正社員雇用も可能
こんな特長があり、貴社の事業やプロジェクトに合った最適なITエンジニアを派遣可能です。
まずは下記ボタンから無料でご相談ください。