AWSでWordPressのサイトを構築する方法|メリット6つや注意点も紹介
AWSとは
AWSとは、Amazonの提供する100種類以上のクラウドコンピューティングサービスの総称を指します。正式名称はAmazon Web Servicesといいます。
クラウドコンピューティングとは、インターネットを通じて、サーバー、データベース、ストレージ、ソフトウェアなどといったサービスを利用することです。
クラウドコンピューティングでは、インターネットが使える環境さえあれば、サーバーやストレージ、データベースなどを必要なだけ利用することが可能なのです。
WordPressとは
WordPressとは、ホームページ制作の知識が無い方でも、簡単にWebコンテンツを管理出来るシステムです。
通常、Webサイトに新しく記事を追加するとなると、HTML言語を学び、自身でテキストとコードを書いていく必要があります。
しかしWordPressの場合、HTMLコードを知らなくても、メモ帳にテキストを書いたり、画像を貼るような感覚で、記事を更新出来るのです。
AWSでWordPressのサイトを構築するメリット6つ
AWSで、WordPressのサイトを作る上で知っておきたいメリットが6つあります。
それは、簡単に利用が出来ること、サーバー環境が最適であること、簡単に複製が出来ること、自由度が高いこと、セキュリティが高いこと、低コストで稼働できることです。
それでは、WordPressの6つのメリットについて詳しく解説していきます。
AWSでサイト構築するメリット1:簡単に利用できる
AWSでサイト構築するメリットの1つ目は、簡単に利用できるという点です。
通常、自分でWebサイトをゼロから作成する場合、HTML言語やCSS言語などのプログラミング知識を学ぶ必要があります。
しかしWordPressであれば、これらの知識は全く必要ありません。
よほど特殊な機能を持った開発をしたい場合などを除けば、WordPressそのものの利用法さえ理解すれば、簡単にWebサイトを作成出来るようになります。
AWSでサイト構築するメリット2:サーバー環境が最適である
AWSでサイト構築するメリット2のつ目は、サーバー環境が最適であるという点です。
WordPress は適切でないサーバーを使用していると、サイトが表示される速度がすぐ遅くなるなどの不具合が発生することがあります。
PHP を処理する速度が早く、メモリの容量が大きく、またデータの転送量の上限が高いサーバーがWordPressに適しています。
すなわち、これらの条件を満たすAWSは、WordPressにとって最適な環境といえるのです。
AWSでサイト構築するメリット3:簡単に複製ができる
AWSでサイト構築するメリットの3つ目は、簡単に複製ができるという点です。
AWSでWordPressのサイトを作成する場合、AMI(Amazonマシンイメージ)としてインスタンスを保存し、別のインスタンスへと複製が出来ます。
構成が同じであるインスタンスを複製する事によって、テスト環境から、本番の環境を簡単に構築出来たり、バックアップが作成出来たりするようになります。
AWSでサイト構築するメリット4:自由度が高い
AWSでサイト構築するメリットの4つ目は、自由度が高いという点です。
レンタルサーバーを使用する場合、セキュリティや権限、マシンスペック、使用できるプログラムなどが規定されています。
また、オンプレミスサーバーを使用する場合、仕様を社内基準に合わせる必要がありますので、プログラムやリソースを十分に使用出来ない場合もあります。
しかしAWSを使用すると、サービスを必要なだけ組み合わせることで、柔軟なマシンスペックの選定や、十分なセキュリティ強化が可能となります。
AWSでサイト構築するメリット5:セキュリティが高い
AWSでサイト構築するメリットの5つ目は、セキュリティが高いという点です。
幾つかのインスタンスでウェブサイトを運用し、トラフィックをELB(Elastic Load Balancing)で分散することによって、負荷も分散出来ます。また、ELBの監視機能によって、障害の発生したインスタンスが切り離されて稼働が安定します。
セキュリティでは、ブルートフォースアタック対策、ログイン履歴監視、2段階認証などの機能が搭載されています。
さらに、アプリケーションの追加や、権限に制限が加わることによって、より一層高いセキュリティ性の実現が可能となります。
AWSでサイト構築するメリット6:低コストで稼働できる
AWSでサイト構築するメリットの6つ目は、低コストで稼働できるという点です。
AWSは初期費用がかからず、利用した分に応じて料金が発生する仕組みとなっていますので、ビジネス専用のオンプレミスサーバーやレンタルサーバーを用いてウェブサイトを構築するよりも、AWSを使用した方がコストを低く抑えられます。
低価格でこのようなシステムを使用出来ることによって、初心者にも敷居が下がり、ユーザーの増加へと繋がっています。
AWSでWordPressのサイトを構築する方法
AWSを使用してWordPressサイトを作成する手段には2種類あります。
Amazon EC2(Amazon Elastic Compute Cloud)を使う方法と、Amazon Lightsailを使う方法です。
それぞれ違った特徴やメリットがありますので、2つの違いをしっかり学習して理解を深めていくことがおすすめです。
それでは、この2つの違いについてを詳しく説明していきます。
Amazon EC2を使う場合
Amazon EC2を使ってWordPressサイトを作成するには、他のサービスと組み合わせなければいけません。
基本的には、Amazon EC2によってWebサーバーを作成し、Amazon RDS(Amazon Relational Database Service)によってMySQLデータベースを作成していきます。
この2つのサービスを使って、データベースサーバーとWebサーバーを設定し、WordPressやPHPなどのシステムをインストールして、Webサイトを作成していきます。
Amazon EC2を使うメリット
EC2とは、日本語に直すと「弾力性に富んだ、クラウド・コンピューター」となります。
Webサービスにおいて、アクセスが一時的に集中した場合も、サーバー機能を自動で拡大出来るという意味です。
そんなEC2 には、安定感がある、プラグインが豊富、プログラミング情報が豊富、就職や転職の役に立つ、といったメリットがあります。
Amazon Lightsailを使う場合
Amazon Lightsailを用いてWordPressのWebサイトを作成するには、まずAmazon Lightsailを開始して、設定の際にWordPressの使用を選びます。
それだけの操作で、最初からWordPressがインストールされている状態のインスタンスイメージを利用することが可能となります。
必要であれば、ほかのサービスと組み合わせることで、新たに機能を加えたり、Amazon EC2へとWebサイトを移すなどの作業を行えます。
Amazon Lightsailを使うメリット
Amazon LightsailというVPSサービスを使うことで、簡単に単独でWordPressサイトを作成出来ます。
VPS とは、一台のパソコン上で仮想的なサーバコンピューターを何台も動かす技術を指します。
Amazon Lightsailを利用する上で、覚えておきたいメリットがあります。それは、構築環境がまとめて提供されていること、そして利用するサービスの数が少ないため、コストを低く抑えられることです。
AWSでWordPressのサイトを構築する時の注意点3つ
AWSを使用してWordPressのWebサイトを作成する際には、デメリットも存在しますので、あらかじめ注意しておく必要があります。
そのデメリットは、コストが把握しにくいこと、知識が必要であること、小規模なサイトを構築する場合には向いていないことの3つです。
ここからは、この3つの注意点について詳しく説明していきます。
AWSでサイトを構築する時の注意点1:コストが把握しにくい
AWSでサイトを構築する時の注意点の1つ目は、コストが把握しにくいという点です。
オンプレミスサーバーの場合は、一回構築してしまえば余分なコストはかかりません。また、レンタルサーバーの場合は、月ごとに料金が決まっています。
しかしAWSの場合は、利用するサービスごとに、料金がそれぞれかかるシステムとなっており、またデータの転送量によって料金が変化します。
よって、1つのWebサイトにコストがどの位かかるか、実際に稼働してみないと分からないのです。
AWSでサイトを構築する時の注意点2:知識が必要である
AWSでサイトを構築する時の注意点の2つ目は、知識が必要であるという点です。
AWSでは様々なサービスが提供されており、理想の環境を実現するには、必要なサービスを組み合わせて使用する必要があります。
そのため、AWSを使用する際には、専門知識を持つ管理者の存在が必要不可欠となります。必要な知識はレンタルサーバーより多く、オンプレミスサーバーのように、管理者へ全てを任せることも出来ませんので、注意が必要です。
AWSでサイトを構築する時の注意点3:小規模なサイトを構築する場合
AWSでサイトを構築する時の注意点の3つ目は、小規模なサイトを構築する場合についてです。
AWSでWebサイトを作成するためには、複数のサービスを組み合わせて使用しますので、無料で利用出来る枠が無くなると、月に数千円ほどのコストがかかってしまいます。
機能的に考えた場合も、AWSはビジネス等に使う大規模なWebサービスに相応しく、小規模な個人Webサイトにはいささか性能が過剰な面があります。
したがって、ごく小規模なWebサイトを運営する場合は、レンタルサーバーを使用した方が安く済む場合もあります。
AWSでWordPressのサイトを構築してみよう
以上のように、WordPressはホームページ制作の知識がない人でも、簡単にWebコンテンツの管理が出来るシステムです。
もしかしたら、普段私たちが見ているホームページなども、WordPressによって構築されているかもしれません。
この記事を参考にWordPressを実際に利用し、ホームページを作成されてみてはいかがでしょうか。
この記事の監修者・著者
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ITエンジニア派遣サービス事業を行っています。AWSやSalesforceなど専門領域に特化したITエンジニアが4,715名在籍し、常時100名以上のITエンジニアの即日派遣が可能です。
・2021年:AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞
・2022年3月:人材サービス型 AWSパートナー認定
・AWS認定資格保有者数1,154名(2024年6月現在)
・Salesforce認定コンサルティングパートナー
・Salesforce認定資格者276名在籍(2024年5月現在)
・LPIC+CCNA 認定資格者:472 名(2024年6月時点)
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