AWSのEBSの特徴9つをご紹介!AWSのEBSの料金とは?
IT・技術関連
更新日:2024.09.05


AWSのEBSとは
Amazon Web Services(AWS)のAmazon Elastic Block Store(EBS)とは、負荷の重い大規模なワークロードにも対応できる高機能なブロックストレージサービスです。
データベースやアプリケーション、ファイルシステムなど、多種多様なワークロードに利用できます。
現在、EBSボリュームの最大サイズは16TBです。
セットで使われるEC2について
Amazon Elastic Compute Cloud(EC2)は、AWS上の仮想サーバーです。 EBSはEC2インスタンスにマウントし、データを保存できます。EC2インスタンスは揮発性のため、エフェメラルストレージのデータはインスタンス終了時に削除されますが、EBSを使用することでデータを保持できます。 また、EC2自身にもEBSに専用の帯域幅を割り当て、パフォーマンスをチューニングする機能があります。AWSのEBSの特徴9つ

AWSのEBSの特徴1:EBSのSnapshot機能
EBSのSnapshot(スナップショット)機能は、EBS内のデータをバックアップできる機能です。スナップショットの保存先はAmazon S3です。 スナップショットを作成する際、前回からデータが書き換えられている部分のみを抽出し、保存します。この機能により、スナップショットの作成時間が短縮され、静止点も短くできます。 また、作成時にアイコンを使ったり、タグ付けをすることで、確認をしやすくなります。S3とは
Amazon Simple Storage Service(Amazon S3)とは、データをオブジェクト単位で保存するオンラインストレージです。 アップロードされたデータは3つ以上のデバイスに保存されます。これにより、バックアップに高い堅牢性を付与できます。 また、S3内のスナップショットは、他のAWSアカウントとの共有(クロスアカウント)、およびリージョン間コピーができます。AWSのEBSの特徴2:2種類のディスクタイプ
EBSのディスクタイプには、ソリッドステートドライブ(SSD)、ハードディスクドライブ(HDD)の2種類があります。 SSDタイプは、IOPSに優れることがメリットです。HDDタイプは、スループットに優れること、ボリュームサイズ1GBあたりの単価が低いことがメリットです。 SSDタイプは、ユースケースとして、頻繁にデータの読み書きを行うワークロードがあります。一方で、ボリュームサイズの単価が比較的高いことがデメリットです。サイズの大きいデータを扱う場合は、HDDタイプの方が向いています。 HDDタイプは、ユースケースとして、サイズの大きいデータを取り扱うワークロードがあります。デメリットとして、IOPSが比較的低いことが挙げられます。サイズの小さい読み書きに対しては非効率であるため、この場合はIOPSが高いSSDタイプの方が向いています。AWSのEBSの特徴3:エラスティックボリューム機能
エラスティックボリューム(EV)は、ボリュームのサイズ拡張やタイプ変更、パフォーマンス調整を行える機能です。 変更は6時間ごとに申請でき、料金も発生しません。後から簡単に変更できるため、現在で使う分のみを作成すれば良く、将来的な設計は不要です。 ただし、この機能でボリュームのサイズ縮小はできません。その場合は、小さなボリュームを新しく作成し、データを移行する必要があります。AWSのEBSの特徴4:可用性の高さ
EBSは、99.999%の可用性を保つ設計になっています。すなわち、停止率が0.001%に抑えられています。100000時間(=約11年半弱)稼働して、停止しているのは1時間だけという計算です。 長時間にわたり安定して稼働でき、停止した場合でもすぐに復旧できます。 また、耐久性も高く、年間故障率は0.1~0.2%に抑えられています。AWSのEBSの特徴5:障害時のデータ保護
新しいボリュームを作ると、アベイラビリティーゾーン(AZ)にデータが自動的にレプリケーションされます。 この機能とスナップショット機能により、障害からデータを保護し、データが破損した時にも簡単に復元(リストア)できます。また、高速スナップショット復元を適用すれば、復元を高速化できます。 その他、複数のAZ間でボリュームを複製(ミラーリング)するマルチAZ構成を導入すると、AZの障害にも対応できます。AWSのEBSの特徴6:Amazon データライフサイクルマネージャー
データライフサイクルマネージャー(DLM)は、スナップショットにスケジュールを設定し、自動で作成・削除を行うようにする機能です。 定期的なバックアップでデータ保護を強化できる他、手動で行う必要性もなくなり、手間を減らせます。また、古いデータを削除することでサイズを節約できます。 このように、DLMを設定しておくことで、世代管理が容易になります。AWSのEBSの特徴7:AWS Key Management Serviceを使用した暗号化
AWS Key Management Service(KMS)は、データを暗号化し、セキュリティを強化するサービスです。 KMSを使用することで、簡単に暗号化キーを取得し、データを暗号化できます。また、暗号化キーはKMSで一元管理され、キーの権限を設定したり、CloudHSMクラスターで作成したキーを使用したりできます。 EBSにおける暗号化にはAES方式が採用されています。AWSのEBSの特徴8:ボリュームタイプ
EBSには5種類のボリュームタイプがあります。 EBSのディスクタイプには、SSD、HDDの2種類が存在していることをご紹介しました。さらに、SSDタイプは3種類、HDDタイプは2種類のボリュームタイプに分別されます。 この他、旧世代のボリュームとしてマグネティックがありますが、現在では最新世代の使用が推奨されているため割愛します。 5種類はそれぞれパフォーマンスに違いがあり、用途の向き不向きも異なります。 それでは、これらのボリュームタイプは、それぞれどのような用途が向いているのでしょうか。また、どのような選び方をすれば良いのでしょうか。 この項目では、EBSに用意されている5種類のボリュームタイプについて、特徴やユースケースを挙げながらわかりやすくご紹介します。プロビジョンドのIOPSのSSD(io1およびio2)
プロビジョンドのIOPSのSSD(io1およびio2)は、IOPS、スループットの両方に優れ、高いパフォーマンス性を持つことが特徴です。 ユースケースとして、I/Oの負荷が高く、レイテンシーの影響が大きいデータベースがあります。 io2は、io1と同じ価格でありながら、より高い耐久性を有する最新版のボリュームです。EBSの汎用のSSD(gp2)
EBSの汎用のSSD(gp2)は、コストとパフォーマンスのバランスが良く、幅広いワークロードに対応できます。EBSのデフォルトで設定されているボリュームでもあります。 ユースケースとして、ブートボリューム、開発環境およびテスト環境の構築があります。 IOPSはio1(io2)より低いため、速度が重要なワークロードの場合は、値段は上がるがより高性能なio1(io2)がおすすめです。ColdのHDD(sc1)
ColdのHDD(sc1)は、低コストで大容量のボリュームを確保できることが特徴です。 コストが低い分、スペックも低めに抑えられています。よって、アクセス頻度の低い、かつサイズの大きいデータの倉庫としての使用が向きます。 頻繁にアクセスする必要のあるデータの場合は、スループット最適化のHDD(st1)がおすすめです。スループット最適化のHDD(st1)
スループット最適化のHDD(st1)は、スループットに優れることが特徴です。sc1ほどではないものの、低コストで大きなサイズを使用できます。 ユースケースとして、ビッグデータやログ処理、データウェアハウスがあります。 IOPSはSSDタイプより大幅に低く、サイズの小さいデータには向いていません。それらを扱う場合はgp2がおすすめです。AWSのEBSの特徴9:マルチアタッチ
マルチアタッチは、io1を同じAZにあるNitroベースのインスタンスに同時に接続できる機能です。 1つのボリュームを複数インスタンスで共有することで、一貫性を管理するアプリケーションの開発がしやすくなり、可用性も高まります。追加料金も発生しません。 現時点では、サポート対象はio1のみで、他のボリュームには未対応です。AWSのEBSの料金

AWSのEBSの特徴を知ろう

この記事の監修者・著者

- AWSパートナー/Salesforce認定コンサルティングパートナー 認定企業
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ITエンジニア派遣サービス事業を行っています。AWSやSalesforceなど専門領域に特化したITエンジニアが4,715名在籍し、常時100名以上のITエンジニアの即日派遣が可能です。
・2021年:AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞
・2022年3月:人材サービス型 AWSパートナー認定
・AWS認定資格保有者数1,154名(2024年6月現在)
・Salesforce認定コンサルティングパートナー
・Salesforce認定資格者276名在籍(2024年5月現在)
・LPIC+CCNA 認定資格者:472 名(2024年6月時点)
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