Salesforceにおけるアウトバウンドメッセージの機能概要と送信の設定方法について
IT・技術関連
更新日:2024.09.05


Salesforceにおけるアウトバウンドメッセージとは
Salesforceにおけるアウトバウンドメッセージはワークフロールール機能の一部で、Salesforceの項目が変更された際に自動的にアクションを起動します。
変更された項目に関する、以下のようなメッセージを送信します。受信したエンドポイントは、アウトバウンドメッセージに記載されたアクションを実行します。
・メールアラートの送信
・ToDo レコードの作成
・アウトバウンドメッセージの送信 など
Salesforce アウトバウンドメッセージの機能概要

Salesforceでアウトバウンドメッセージ送信の設定

1、ユーザプロファイルを設定する
ユーザプロファイルの設定により、アウトバウンドメッセージを送信先となるユーザを指定します。 指定されたワークフローのアクションにより、指定されたユーザへのセッションID を含むアウトバウンドメッセージがトリガされます。 このアウトバウンドメッセージを受信したエンドポイントが、Lightning プラットフォーム API を呼び出し、同じ操作を実行します。この更新により、さらに新たなワークフロー、アクション、アウトバウンドメッセージがトリガされ、変更が循環していきます。 ①アウトバウンドメッセージを設定して、セッションID を指定します。 ②[送信ユーザ] 項目で、ユーザを指定します。 ※ユーザ側ではアウトバウンドメッセージを無効化しないことが前提です。循環型の変更を回避したい場合
アウトバウンドメッセージに応答する1人のユーザを指定し、このユーザのアウトバウンドメッセージを無効化することで、循環型の変更を回避できます。 アウトバウンドメッセージの無効化: ユーザのProfileから、[アウトバウンドメッセージの送信] を解除します。2、アウトバウンドメッセージを定義する
Salesforce ユーザインターフェースから、次の手順を実行してアウトバウンドメッセージを定義します。アウトバウンドメッセージの新規作成から、送信先、アウトバウンドメッセージに記載する内容などを設定します。①アウトバウンドメッセージを作成・編集する
アウトバウンドメッセージの新規作成と既存のアウトバウンドメッセージの編集を説明します。既存のアウトバウンドメッセージでは、ワークフロールールと承認プロセスが表示されます。 新規作成する場合: [設定] > [クイック検索] ボックスに「アウトバウンドメッセージ」と入力> [アウトバウンドメッセージ] > [新規アウトバウンドメッセージ] 既存のアウトバウンドメッセージを編集、削除する場合: [設定] > [クイック検索] ボックスに「アウトバウンドメッセージ」と入力> [アウトバウンドメッセージ] > [アウトバウンドメッセージ]②アウトバウンドメッセージを設定する
アウトバウンドメッセージに含める情報を持つオブジェクトを選択し、以下の項目を入力します。セキュリティのため、送信ポートは制限されます。 ・アウトバウンドメッセージの名前と説明 ・メッセージを受信するエンドポイント URL (SOAP メッセージの送信先) ・送信ポートの設定 ポート80:HTTP 接続のみ、ポート443:HTTPS接続のみ、ポート1024から66535:HTTP 接続または HTTPS 接続③送信ユーザを指定する
アウトバウンドメッセージを送信するSalesforce ユーザを指定します。ここで指定したユーザにより、アウトバウンドメッセージのデータのアクセス権が制御されます。 [送信ユーザ] 項目 > ユーザを選択④送信するセッション IDを指定する
アウトバウンドメッセージに含む、[送信セッション ID] を選択します。 リスナーから Salesforce への API コールバックを作成する際にセッション IDが必要です。セッション IDは、ワークフローをトリガしたユーザではなく、送信ユーザとして定義されたユーザを示します。⑤アウトバウンドメッセージに含める項目を選択する
ここで作成・編集している、アウトバウンドメッセージに含める項目を選択し、[追加]をクリックします。 その後、[保存]をクリックすると、ここまでの入力内容が一旦保存されます。⑥アウトバウンドメッセージの詳細ページを確認する
アウトバウンドメッセージの詳細ページから、API バージョンとWSDLを確認します。 組織でアウトバウンドメッセージを有効にしていない場合は、これらのオプションが表示されません。その場合は、Salesforce に連絡して対応してもらいます。 ・[API バージョン] 項目 アウトバウンドメッセージが作成された際、自動的に現在の API バージョンに設定されます。変更する場合はメタデータ API を使用します。API バージョンは、Enterprise または Partner WSDL を使用した Salesforce への API コールバックで使用されます。 ・WSDL [WSDL はこちら] から、アウトバウンドメッセージに関連づけられている WSDL を参照できます。エンドポイントサービスへの到達方法、エンドポイントサービスに送信するデータを確認します。3、Salesforce クライアント証明書でSalesforce ID を検証する
Salesforce クライアント証明書を使用して、Salesforce の ID を検証することができます。Salesforce アプリケーションのユーザインターフェースから、アウトバウンドメッセージと一緒に送信するクライアント証明書をダウンロードします。①Salesforce クライアント証明書のダウンロードの手順
①[API クライアント証明書を管理] を開きます。 [設定] > [クイック検索] ボックスに「API」と入力> [API] > API WSDL ページ> [API クライアント証明書を管理] ②[API クライアント証明書]を開きます。 [証明書と鍵の管理] ページ> [API クライアント証明書] > [API クライアント証明書] ③ [証明書のダウンロード]をクリックして、ダウンロード場所を指定します。指定の場所にクライアント証明書(.crt ファイル)が保存されます。 [証明書] ページ> [証明書のダウンロード]②アプリケーション(エンドポイント)への設定
アプリケーション(エンドポイント)サーバが、クライアント証明書(双方向 SSL/TLS)を要求するよう設定し、ダウンロードした証明書との一致によりSalesforce の ID を検証します。サーバへのクライアントのロールを取得するタイミングで実行されます。 ①アプリケーションサーバに、ダウンロードした証明書をインポートします。 ②アプリケーションサーバが、クライアント証明書を要求するよう設定します。 ③SSL/TLS ハンドシェイクで使用する証明書との一致により、検証します。Salesforceのアウトバウンドメッセージの配信状況を追跡する

Salesforceにおけるアウトバウンドメッセージの設定を理解する

この記事の監修者・著者

- AWSパートナー/Salesforce認定コンサルティングパートナー 認定企業
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ITエンジニア派遣サービス事業を行っています。AWSやSalesforceなど専門領域に特化したITエンジニアが4,715名在籍し、常時100名以上のITエンジニアの即日派遣が可能です。
・2021年:AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞
・2022年3月:人材サービス型 AWSパートナー認定
・AWS認定資格保有者数1,154名(2024年6月現在)
・Salesforce認定コンサルティングパートナー
・Salesforce認定資格者276名在籍(2024年5月現在)
・LPIC+CCNA 認定資格者:472 名(2024年6月時点)
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