病院SEとは?仕事内容・年収・資格・求人例など採用のために必要なことを解説
「病院SEを採用したいのだが、どのようなスキルを持った人を採用すればいいのか?」
「病院SEの求人情報を出すのに、載せる情報はどういったものがあるか?」
「採用するための方法には何があるのか?」
病院SEについてある程度知っているものの、実際に採用活動をする際にこのような悩みに直面する方は多くいます。
そこで本記事では、以下の内容をまとめました。
- 病院SEとは?仕事内容を解説
- 病院SEとして必要になるスキル/資格
- 病院SEの求人例と平均給与
- 採用手法と採用するためのサービス
- 採用コストとリスク
本記事を読んでいただくことで、病院SEの採用についての全体像や詳細までご理解いただけるかと思いますので、ぜひ最後までお読みください。
病院SEとは?仕事内容を解説
病院SEは、病院にまつわるIT全般を業務とすることが多いのですが、下記2点がメイン業務になります。
- 病院で利用している電子カルテシステムなどの保守や管理
- 現場担当者からの問い合わせやトラブルに対応するヘルプデスク業務
病院全体のシステムの管理から、実際に使うパソコンや電子機器のトラブル対応、さらにプリンタの調子が悪いなどの業務まで多岐にわたります。
そのため、医師や看護師などから何でも屋として頼られることが多いのが、病院SEの特徴とも言えるでしょう。
病院SEとして必要になるスキル
病院SEとして求められるスキルは数多くありますが、書類選考や面談・面接の際に下記3つのスキルの有無をチェックしておくことをおすすめします。
- コミュニケーション力
- 基本的なITスキル
- 医療に対する業務知識
ここで紹介するスキルがどれくらいあるのか、資格があるのか見極めましょう。
以下にて、具体的な内容を紹介します。
1.コミュニケーション力
病院SEに連絡がいって呼ばれるときは、基本的にトラブルが発生したときです。
トラブルが発生した現場では、発生したトラブルを正しく聞いて、どういったことが起きているのかをまず把握します。
その後、「どのように処理したらトラブルが解消するのか」という対応方法を分かりやすく伝える力も求められてくるでしょう。
聞く力と伝える力の両方のコミュニケーション能力が求められる職種であるため、このあたりは求職者とのやり取りにて確認することをおすすめします。
2.基本的なITスキル
病院SEは、病院内のシステムや周辺機器を保守・運用していく必要があります。
システム自体やネットワーク、セキュリティ、利用端末など、幅広くそれぞれに対する知識が必要になるシーンが多くあるでしょう。
そのため、それぞれに対する奥深い知識よりも、広く知っていることのほうが重要になります。
こうした知識やスキルは、パソコンやタブレットのトラブル対応をどれくらい経験していて、どのような対応をしたのかを確認することで、ある程度予測ができるでしょう。
3.医療に対する業務知識
病院SEとして病院に勤務する以上、医療に対する業務知識は不可欠です。
医療系や病院ならではの専門用語が分からないと、現場担当者との意思疎通にスピード感が出ないため、ある程度は知っておいてもらいたいところです。
自社として、持っておいてほしい知識を事前にまとめておき、どの程度知っているか聞いてみるのが一番早くスキルレベルが確認できるでしょう。
ただし、医療に対する業務知識は、基本的に実務経験があってこそのものと認識しておいたほうが無難です。
病院SEとして持っていたほうが良い資格
次に、病院SEとして採用する際に確認しておきたい資格を紹介します。
病院SEとして保有していたほうが良い資格は、以下の3点です。
- 基本情報技術者試験
- 情報処理安全確保支援士試験
- 医療情報技師能力検定試験
1つずつ、詳しく説明していきます。
基本情報技術者試験
1つ目の資格は「基本情報技術者試験」です。
これはSEとしては基礎的な資格となっており、ITに対する基本的な知識があることを証明するものになります。
病院SEとして採用するのであれば、最低限持っていてほしい資格の1つです。
ただし、持っていない場合でも、実務経験を積んでいれば同等の知識があると見なせます。
そのため、無ければNGというわけではないので、ご注意ください。
情報処理安全確保支援士試験
2つ目の資格は「情報処理安全確保支援士試験」です。
IT系の資格ですが、セキュリティ関連に特化した資格になります。
近年、企業には人やパソコンウイルスなどによる情報流出の危険性があります。
特に病院は診断内容や治療内容というセンシティブな個人情報を取り扱っているため、より一層の注意が必要です。
患者の個人情報が一度でも流出してしまえば、信頼を取り戻すのが難しいことはお分かりいただけるかと思います。
そのため、セキュリティ関連の知識があり、リスクに対する意識が高い人が病院SEとして適任と言えるでしょう。
医療情報技師能力検定試験
3つ目は「医療情報技師能力検定試験」です。
IT技術の進歩は目覚ましく、日進月歩で進んでいます。
それに合わせて、医療現場のITシステムも進んでおり、ITを利用した様々な機器が増えることが予測されます。
この資格は病院SEなどの狭い範囲でしか活躍しない資格であり、保持者はそう多くありません。
しかし、持っていれば病院SEとして十分に活躍できる人材である可能性が高くなるでしょう。
病院SEの平均年収
引用元:求人ボックス(2023年1月24日時点)
病院SEの平均年収から、どの程度の月給が必要になるか見ていきましょう。
求人ボックスで掲載されている給与を見ると、おおむね20.3万~55.8万円という幅で、平均月給は27.3万円でした。
以下の計算式に当てはめれば、病院SEの平均年収は約436.8万円だと言えるでしょう。
「平均月収27.3万円×16ヶ月分(給与12ヶ月+賞与2ヶ月×2回)=436.8万円」
ただし、病床が多い病院のほうがシステム規模も大きくなるため、年収は高くなる傾向があります。
良い人材を確保するという意味合いでは、平均月給以上の金額は用意しておきたいところです。
病院SEの求人例として出ている求人
実際に掲載されている病院SEの求人をいくつか紹介します。
- 二次救急病院における病院SE
- 100床規模の病院SE
- 400床規模の病院SE
- 地方病院の病院SE
他院・他社で出している求人例を参考に、年収や勤務条件などの募集要項を定めましょう。
求人1.二次救急病院における病院SE
参考元:求人ボックス
救急を行っている病院のSE求人になります。
電子カルテシステムを中心に、病院で扱うシステムやパソコン、プリンタなどの保守を実施します。
この求人の特徴は、看護師資格取得支援制度というような資格支援制度です。
看護師に限らず、何らかの資格取得に対して補助がある場合は求人票に書いておくと良いでしょう。
求人2.100床規模の病院SE
参考元:求人ボックス
病床100床程度の小規模な病院のSE求人になります。
子ども手当や子どもの看護休暇などが用意されています。
子育てがまだ残っている人には、こういった休暇や手当が用意されている求人に目がいきやすいため、採用しているのであれば記載しておくと良いでしょう。
求人3.400床規模の病院SE
参考元:求人ボックス
400病床の大規模な病院のSEの求人になります。
基本的な条件はほぼ変わりませんが、ここは当番制があるという記載があります。
病院によっては宿直などの当番があるかと思いますので、そういう当番などがあれば記載しておくのが良いでしょう。
求人4.地方病院の病院SE
参考元:求人ボックス
地方病院のSEの求人です。
この求人の特徴は、休暇の取得率を公開していることです。
企業として有給取得率などを売りにできるのであれば、積極的に公開しましょう。
近年は働き方改革が広がってきており、働き方に注目する人も多くいるため、有効なアピール方法と言えます。
病院SEを募集するにあたっての注意事項
病院SEを募集するにあたり、気をつけるポイントがいくつかあります。
主なポイントは、以下のとおりです。
- 採用背景(欠員補充/増員)
- 人員構成と採用ポジション(役割/年齢)
- 担当領域(アプリケーション/インフラ)
- 仕事内容(業務領域/働き方)
- システム環境(OS/DB/プログラム言語)
- 求めるスキル(レベル感/経験年数)
- 仕事の魅力(身につくスキル/キャリアなど)
- 会社の魅力(将来性/福利厚生など)
募集したい人材をイメージしながら具体的に募集要項を作成すると、よりイメージに近い人員を集められます。
効率的に効果の高い採用ができるよう、募集ポイントを押さえておくと良いでしょう。
病院SEの採用手法
病院SEを実際に募集する方法はいくつかありますが、以下4つが代表的な手法となります。
- 求人サイト
- ダイレクトリクルーティング
- リファラル採用
- ITエンジニア派遣サービス
それぞれの特徴について、1つずつ説明していきます。
求人サイト
1つ目は「求人サイト」です。
「リクナビ」や「doda」などが代表例です。
就職活動や転職活動をする際に、最初に登録する人が多いため、求人サイトに掲載した求人は、人の目に触れる機会が多くなります。
サイトによって登録しているユーザー層が異なるため、自社の採用ニーズに合った人材がサイトに登録されているかどうかの見極めが必要です。
事前に、業種や職種、年代や性別などの会員情報を確認するようにしましょう。
ダイレクトリクルーティング
2つ目は「ダイレクトリクルーティング」です。
これは、転職希望者が自分のプロフィールを公開し、そのプロフィールに興味を持った企業がアプローチを行う形式の採用手法です。
求人サイトは募集要項を出して”待つ”だけですが、ダイレクトリクルーティングは企業からスカウト採用を行うという”攻め”ができるため、良い人材を確保しやすい傾向があります。
リファラル採用
3つ目は「リファラル採用」です。
こちらは、自社社員や知人・友人など、信頼できる人脈を介した採用方法です。
まだはっきりと転職する意思がない状態でも、会社の紹介などで、一足先に採用活動を始められます。
この方法を採用することで、市場に出ていない、または出てこない潜在的な転職候補層へのアプローチが可能になります。
ITエンジニア派遣サービス
4つ目は「ITエンジニア派遣サービス」です。
新たに社員を雇うことばかりが、病院SEを確保する方法ではありません。
ITエンジニア派遣サービス経由で必要な人材を確保し、システムを運用することも、安定稼働を支える方法の1つです。
当社「株式会社オープンアップITエンジニア」のITエンジニア派遣サービスは、各会社のニーズにあった必要なIT人材を確保し、各企業へ送り出すサービスです。
人材の教育を考える必要がない上、必要な期間だけ雇うことも可能であり、柔軟に人員の増減の対応ができます。
病院SEの採用コストとリスク
病院SEを採用するには、大きなコストがかかることと、どういった人材なのか分からないというリスクがつきまといます。
採用すると、求人サイト(成果報酬型の場合)や転職エージェントに対して対価を支払います。
また、採用した人をSEとして一人前にするために、病院側が様々な教育を行い、スキルを伸ばしていく必要があるのです。
教育にもコストがかかってくるため、その点も考慮しておいたほうが良いでしょう。
リスクという視点では、面接という短い時間では個々人の特性が判断しにくいため、実際に採用するまではスキルの見極めが困難です。
そのため、求めていたのと違う人材を採用してしまう可能性もあります。
正社員として雇うと、雇用形態を変えることが難しいため、派遣社員から始めて問題なさそうであれば正社員へ切り替えるというやり方が一番リスクを抑えられるでしょう。
まとめ
本記事では病院SEとして必要なスキルや資格、求人の出し方や採用方法、採用リスクなどを紹介しました。
新しくSEを迎えるためには、人材の見極め、教育準備などが必要になります。
また、どこまでいっても採用のリスクを小さくすることはなかなか困難です。
その点、ITエンジニア派遣サービスであれば、会社の採用ニーズにマッチしたエンジニアを素早く採用できます。
病院SEの採用活動をする場合には、ITエンジニア派遣サービスを一度検討してみることをおすすめします。
» オープンアップITエンジニアのITエンジニア派遣サービスはこちら
この記事の監修者・著者
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ITエンジニア派遣サービス事業を行っています。AWSやSalesforceなど専門領域に特化したITエンジニアが4,715名在籍し、常時100名以上のITエンジニアの即日派遣が可能です。
・2021年:AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞
・2022年3月:人材サービス型 AWSパートナー認定
・AWS認定資格保有者数1,154名(2024年6月現在)
・Salesforce認定コンサルティングパートナー
・Salesforce認定資格者276名在籍(2024年5月現在)
・LPIC+CCNA 認定資格者:472 名(2024年6月時点)
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