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エンジニアを育成したい!人材育成の6つ問題点と方法あわせて紹介

人材教育 更新日:2022.11.11
エンジニア採用
エンジニアを育成したい!人材育成の6つ問題点と方法あわせて紹介

エンジニアの人材育成はなぜ必要?

IT業界は慢性的人不足であり、優秀なエンジニアは多くの企業で採用の悩みを抱えています。即戦力となる人材が入社してくれれば問題ありませんが、募集したからといってそのような人物が応募してくれるかは分からないため、今いるエンジニアの人材育成が非常に重要になります。

 

また、自社でエンジニアの育成をすることは、長期的に会社の中枢を担う人材を育てられるというメリットがあるでしょう。

人材育成で成果を出すためにすべきこと

人材育成で成果を出すためにすべきことが、現状を把握することと必要な目標を的確に設定することです。

 

先に目標を設定しようと考える方もいますが、目標設定は現状を把握した後です。良い目標を設定しても、その目標を達成するには、実現可能なことと不可能なことを冷静に判断しなければなりません。冷静に判断するには、事実に基づいて現状を把握することが大切です。

まずは現状を把握する

会社によってどのようなエンジニアが存在しているのかは異なり、今後必要とされる存在も違います。在籍しているエンジニアの持っているスキルを洗い出して整理し、丁寧に現状を見定めておきましょう。

 

目標を設定する際、個人の技術レベルにばらつきがあると、次の段階で目標を設定する際、達成が難しい人と既に達成している人が出てくるケースがあるので、曖昧な現状把握にならないよう注意が必要です。

必要な目標を的確に設定する

目標を的確に設定することによって、「目標を達成するためには何をしなければならないのか」と自分への問いかけが生まれ、仕事への意識向上を図れるでしょう。

 

目標設定のコツは、各エンジニアで能力の差がある場合、個別に目標を設定すること、また目標内容は高すぎず低すぎないようにすることです。達成しにくい目標にするとモチベーションが下がり、簡単にクリアできる低すぎる内容も目標としてふさわしくないでしょう。

エンジニアに求められる能力5つ

次は、エンジニアに求められる能力5つについて紹介していきます。エンジニアを育成していくには、エンジニアとして求められる能力を知っておく必要があるでしょう。

 

エンジニアに求められる能力には、実務的な技術力・論理的思考力・読解力と想像力・コミュニケーション能力・リーダーシップや統率力、などがあります。

エンジニアに求められる能力1:実務的な技術力

エンジニアに求められる能力として1つ目は、実務的な技術力です。エンジニアである以上、顧客はITで問題を解決することを期待するため技術力は求められ、机上の空論ではなく実作業で可能な技術力を発揮し、開発に生かす必要があります。

 

技術力を磨くには、浅く広くより得意分野を絞って突き詰めたほうが良いでしょう。得意分野への信頼感が高まり、1つの分野を極めると他の技術も応用で身に付けやすくなります。

エンジニアに求められる能力2:論理的思考力

エンジニアに求められる能力として2つ目は、論理的思考力です。エンジニアにとって、問題解決の際、物事に潜む法則を見抜く論理的思考は重要なスキルです。

 

論理的思考は、相手に情報を上手く伝える際にも必要になりますし、説得力ある説明ができるかも論理的思考力が試されます。問題解決のために答えを導く過程や、これまでの技術の応用を考える際も、論理的思考は活躍するでしょう。

エンジニアに求められる能力3:読解力と想像力

エンジニアに求められる能力として3つ目は、読解力と想像力です。開発では、顧客の要望を受けとる上でも、現状を把握する上でも、読解力は必要不可欠でしょう。また、問題をどう解決するかという点で想像力が問われます。

 

相手の要望、意見をくみ取る際も、言われた言葉のまま受け取るのではなく、どんな事を言っているのか想像しながら聞き、同調することで信頼を得るでしょう。

エンジニアに求められる能力4:コミュニケーション能力

エンジニアに求められる能力として4つ目は、コミュニケーション能力です。

 

クライアントやプロジェクトメンバーとコミュニケーションを取って業務に当たります。顧客が抱えている本当の問題を察知できなければ、顧客が希望する内容の製品・サービスを制作できないでしょう。

 

現場では周囲との分担し協力して作業していくため、メンバーとは何度も議論を交わすことも多くあり、コミュニケーション能力は必須です。

エンジニアに求められる能力5:リーダーシップや統率力

エンジニアに求められる能力として5つ目は、リーダーシップや統率力です。エンジニアとしてゆくゆくはチームリーダーとして活躍する日も来るでしょう。

 

プロジェクトリーダーになれば、チームをまとめ、チームの課題や進捗をヒアリングする、作業に遅れが出ていれば人員を整える、自ら作業を手伝うなど臨機応変に対応します。問題が発生した際の決断力や方針決定の対応は、リーダー的地位になる前から意識しておくべきでしょう。

エンジニアの人材育成に関する6つの問題点

次は、エンジニアの人材育成に関する6つの問題点について紹介していきます。問題点を知ることで、事前に何かしら対策することも可能です。

 

エンジニアの人材育成に関する問題点には、社員が根付かない・若手と先輩社員の世代間ギャップがある・勉強のための時間が取れない・中堅以上のモチベーションが高まらない・育成のための人手が足りない・人材育成の体制が整っていない、などがあります。

エンジニア育成の問題点1:社員が根付かない

エンジニア育成の問題点として1つ目は、社員が根付かないことです。IT業界は激務な現場なことが多く、特に若手社員の離職が問題になっています。

 

業務過多から体調面を崩し辞める、顧客と自社の間に挟まれてメンタル的に辛くなり辞める、転職しやすい業界なので良い条件であれば転職を決断しやすいなど、離職の理由は様々ですが、長期間同じ会社に勤める人材が少ない点が育成の壁になっているでしょう。

エンジニア育成の問題点2:若手と先輩社員の世代間ギャップがある

エンジニア育成の問題点として2つ目は、若手と先輩社員の世代間ギャップがあることです。先輩社員が新人だった頃は、見て覚えるのが当たり前、わからないことは必死に食らいついていく姿勢が当たり前という傾向にあったでしょう。

 

しかし、最近の若手エンジニアは積極的に学ぶ姿勢が乏しく、質問してこなかったため理解していると認識したところ、急に辞めてしまう事態も少なくもありません。価値観が違うため育成でもその点を理解する必要があります。

エンジニア育成の問題点3:勉強のための時間が取れない

エンジニア育成の問題点として3つ目は、勉強のための時間が取れないことです。基本的に、IT業界は多忙です。

 

製品・サービスの開発は最初から最後まで予定通りに進むことはなく、途中で不具合などトラブルが発生すれば、残業が発生します。

 

プロジェクトには納期があるため、遅れが出れば間に合わせる為に作業時間は長くなり、勉強のための時間がとりにくい背景から、育成が捗らないケースは多いでしょう。

エンジニア育成の問題点4:中堅以上のモチベーションが高まらない

エンジニア育成の問題点として4つ目は、中堅以上のモチベーションが高まらないことです。IT業界は、技術革新が速いため、知識のアップデートは必須です。

 

しかし、中堅以上の層は一つの会社に長く在籍することが良いと考える方が多く、転職を意識する機会が少ないでしょう。

 

今の若い世代に比べ転職に消極的なため、自分の市場価値を意識する機会も少なく、知識やスキルを伸ばして自分の価値を高める発想になかなか至らないでしょう。

エンジニア育成の問題点5:育成のための人手が足りない

エンジニア育成の問題点として5つ目は、育成のための人手が足りないことです。エンジニアは売り手市場であり転職しやすい傾向があるため、経験ある社員が減少している企業も少なくありません。

 

経験のある社員が揃っていても、人手不足のため通常の業務で手一杯となり、人材育成に時間を割けないケースもあります。このような状況の場合、若手社員は、人材育成されない状況で勤務していく可能性が高いでしょう。

エンジニア育成の問題点6:人材育成の体制が整っていない

エンジニア育成の問題点として6つ目は、人材育成の体制が整っていないことです。育成しようとしてもどのような工程で、最終的にどういう状態の技術レベルに引き上げるか定めておかないと、人材育成が成功しているか問題があるのかもわからなくなります。

 

人材育成の手順やプログラム、期間など、人材育成の体制を整えることは手間や時間もかかるため、エンジニア育成から遠ざかっている企業も多いでしょう。

エンジニアの人材育成方法4つ

ここでは、エンジニアの人材育成方法4つについて紹介していきます。エンジニアの人材育成として自社にあった方法を試していきましょう。

 

エンジニアの人材育成方法には、スキルマップを活用する・OJT研修を行なう・勉強会を開く・Off-JT研修を導入する、などがあります。

エンジニアの人材育成方法1:スキルマップを活用する

エンジニアの人材育成方法として1つ目は、スキルマップを活用することです。スキルマップとは、自社のエンジニアスキルを可視化した一覧表です。スキルマップは、計画的な人材育成を図るために使われます。

 

スキルマップの横軸には扱えるプログラミング言語やソフト名称、横軸にエンジニア社員の氏名を書いていきます。人の能力がリストアップされ、技術達成度も記入していけば成長が順調かどうか一目でわかるでしょう。

エンジニアの人材育成方法2:OJT研修を行なう

エンジニアの人材育成方法として2つ目は、OJT研修を行なうことです。OJT研修とは、実地研修のことであり、現場の先輩社員に指導を受けながら仕事をする教育方法です。

 

OJT研修は、現場で覚えていくこともあり成長が著しいケースもありますが、過度の負荷をかけすぎると新入社員が離職してしまう可能性も出てくるので注意が必要です。

エンジニアの人材育成方法3:勉強会を開く

エンジニアの人材育成方法として3つ目は、勉強会を開くことです。勉強会を社内で開くことで、自社の業務を理解した人材を育成できる、先輩や同僚エンジニアとの交流も生まれ仕事がしやすくなるというメリットがあります。

 

勉強会に参加するエンジニアにとっても、社内ということで疑問点について質問しやすかったり、自分が詳しく学びたいことを積極的に訴えたりしやすいでしょう。

エンジニアの人材育成方法4:Off-JT研修を導入する

エンジニアの人材育成方法として4つ目は、Off-JT研修を導入することです。Off-JTは、実務から離れ、研修やセミナーによって能力を磨く机上研修のことをいいます。

 

基礎から学ぶことが可能なため、知識の習得具合のバラつきを防止したい場合や、ある程度知識を身につけた段階に持って行きたい場合に有効です。ただ、外部に頼るため育成に費用がかかり、業務に必要な知識は別途育成が必要になるでしょう。

人材育成に活用できる人材開発支援助成金とは?

最後に、人材育成に活用できる人材開発支援助成金について紹介していきます。人材開発支援助成金とは、人材を訓練する際にかかる費用の一部を国が助成してくれる制度です。人材育成を抱える企業にとってありがたい制度でしょう。

 

人材育成に活用できる人材開発支援助成金には、特定訓練コース・一般訓練コース・教育訓練休暇付与コース・特別育成訓練コースなどがあります。

特定訓練コース

特定訓練コースは、職業能力開発促進センターや生産性向上人材育成支援センターなどが開催している、特定の訓練を受けることで助成金を受給できるコースです。

 

OJT研修とOFF-JT研修が組み合わさった研修コースであり、採用5年以内35歳未満の若年人材育成訓練や熟練技能者の指導力強化、認定職業訓練、グローバル人材育成訓練など、いくつかのメニューがあります。

一般訓練コース

一般訓練コースは、特定訓練コースに入らない訓練を受ける場合に適応される助成金コースです。特定訓練コース以外のOFF-TJ研修を事業主、もしくは事業主団体などが実施する場合支給されます。

 

実際の訓練時間が20時間以上であることや、セルフ・キャリアドックを就業規則に明記することなど条件があるので注意しましょう。

教育訓練休暇付与コース

教育訓練休暇付与コースは、有給教育訓練休暇制度と長期教育訓練休暇制度のどちらかを導入し、雇用保険の労働者が自発的に上記どちらかの休暇を使って訓練を受けた際に支払われる助成金です。

 

企業に勤める労働者自身が、自発的にキャリアアップの機会を得られることが狙いです。

特別育成訓練コース

特別育成訓練コースは、有期契約労働者に対して、正規雇用労働者など雇用条件を変更するため、職業訓練を実施した場合に支払われる助成金です。

 

一般的な職業訓練や実習などを行った企業に対して支給されます。特定訓練コース同様、OFF-JT研修・OJT研修、どちらの助成にも対応しています。

長期的な目線で人材育成を行おう

エンジニアの人材育成はなぜ必要なのか、エンジニアの人材育成の問題点と方法についてなど紹介しましたがいかがでしたでしょうか。

 

エンジニアを育成する上で必要なものといえばプログラミングなどの技術力ですが、それだけではエンジニアは務まりません。論理的思考力やコミュニケーション能力、リーダーシップや統率力など、長期的な目線で会社の中枢を担う人材育成を行いましょう。

この記事の監修者・著者

株式会社オープンアップITエンジニア
株式会社オープンアップITエンジニアAWSパートナー/Salesforce認定コンサルティングパートナー 認定企業
ITエンジニア派遣サービス事業を行っています。AWSやSalesforceなど専門領域に特化したITエンジニアが3,000名以上在籍し、常時100名以上のITエンジニアの即日派遣が可能です。

・2021年:AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞
・2022年3月:人材サービス型 AWSパートナー認定
・AWS認定資格保有者数1257名(2023年7月3日現在)
・Salesforce認定コンサルティングパートナー
・Salesforce認定資格者295名在籍(2023年7月3日現在)
・LPIC+CCNA 認定資格者:472 名(2022年4月1日時点)
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