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情報処理安全確保支援士試験の概要4つ|資格の維持法や過去問について

その他 更新日:2023.02.28
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情報処理安全確保支援士試験の概要4つ|資格の維持法や過去問について

情報処理安全確保支援士とは

 

情報処理安全確保支援士と呼ばれる資格があるのをご存知でしょうか。この資格は、情報セキュリティの知識や技能を有しているとみなされた人物に与えられます。試験合格者には経済産業大臣から合格証書が交付され、所定の登録手続きを行うことにより国家資格として「情報処理安全確保支援士(登録セキスぺ)」の資格保持者に認定されます。今回は情報処理安全確保支援士の詳細について紹介していきますので、ぜひご参考にしてください。

情報処理安全確保支援士の難易度

情報処理安全確保支援士の試験に合格する難易度はどのくらいなのでしょうか。この資格の合格率は、約13~15%程度だとされています。つまり、受験者の合格する割合は7人中1人程度です。どちらかといえば難易度の高い資格試験で、中には3回以上の受験を重ねてようやく合格する人もいます。 応用情報技術者試験合格レベルの知識などを有している人物が多く受験するかなり難しい試験です。

情報処理安全確保支援士試験の4つの概要

 

情報処理安全確保支援士試験は、普段からIT関連の情報処理やシステムにかかわっている専門家が受験をするのに見合う内容とされ、IT系の資格の中でもハイレベルなクラスの難易度を誇ります。では、さらに情報処理安全確保支援士試験とはどのような内容なのかを詳しく追っていきましょう。ここでは、情報処理安全確保支援士試験の主な概要をご紹介します。

情報処理安全確保支援士試験の概要1:対象者

情報処理安全確保支援士への試験対象者としては、特にサイバーセキュリティに関する専門的な知識や技能を持って活用する人が相応しいといえます。この資格を有することで、一般企業や団体、組織内での安全な情報システムを企画したり、設計、開発、運用を支援するためのレベルを認識することができます。他にもサイバーセキュリティ対策への調査や分析などを行ったり、それに基づいた必要なアドバイスを行える人物と見なされます。

情報処理安全確保支援士試験の概要2:業務と役割

 

情報処理安全確保支援士の業務では、情報セキュリティマネジメントに関するシステムの企画から設計、その開発や運用での「セキュリティ確保」に関する業務や対策の適用と管理に従事しながら適切なアドバイスもします。主な流れとしては、情報セキュリティ方針、規程の策定、リスクアセスメント及びリスク対応などへの推進、支援をしたり、セキュリティの観点からの暗号利用、マルウェア対策、脆弱性への対応などの適用を図ります。

情報処理安全確保支援士試験の概要3:必要な技術

情報処理安全確保支援士として円滑な業務を行うために、必要な水準はいくつかあります。すべてに関して言えることは、情報セキュリティの知識をベースにしながらも、IT全般についての知識をフルに活用できるだけの知識や経験を有していることにあります。例えば、セキュリティのみではなく、ネットワークやデータベースなどの構築や設計、その運用なども理解していなければ、セキュリティも機能しないからです。

  • 情報システムや基盤への脅威分析に関する知識を持っていること
  • 情報セキュリティの動向・事例をもとに、対象システムに適用し評価できること
  • リスク対応に関する知識があり、他者へのアドバイスができること
  • ネットワークやデータベースの知識をもち、暗号、認証、フィルタリングなどが適用できること
  • システム開発や品質管理などの知識を持ちアドバイスもできること
  • トラブル発生時の分析と監査に関する知識があり専門家として取り組めること

情報処理安全確保支援士試験の概要4:試験時間や出題形式

情報処理安全確保支援士の資格試験において、その試験時間は、午前と午後に分かれ、さらに各時間帯で2つに分類される4段階の形式で行われます。主な出題形式としては午前Ⅰ(40分)と午前Ⅱ(50分)で多肢選択式(四肢択一)、午後Ⅰ(90分)と午後Ⅱ(120分)にて記述式問題が出題されます。出題数は午前の選択式で計55問、午後の記述式で計3問の問題に取り組むことになります。

情報処理安全確保支援士登録者(登録セキスペ)について

 

情報化社会の加速に伴い、ますますITへの依存度が高くなってきました。そのためサイバー攻撃も増加・高度化しています。サイバーセキュリティ対策は重要な課題になりつつあります。その対策として、2016年10月より「情報処理の促進に関する法律」が改正されました。情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)は、経済産業省が公認した国家資格です。では、登録セキスペについてさらに詳しくご紹介します。

登録セキスペについて1:登録者本人のメリット

情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)には、いくつかのメリットがあります。まずは、毎年行われる講習への参加が義務化され、そこで最新情報の入手ができ、複数の有資格者による集合講習で、登録セキスペ同士との交流の場が得られます。資格を取得して終わりというのが一般的な中、登録セキスペは継続的に知識やスキルを身に付けられる利点が生まれます。日進月歩な情報社会に対応し、ニーズにマッチさせています。

登録セキスペについて2:所属組織のメリット

 

情報処理安全確保支援士の資格を有することにより、登録セキスペ本人だけではなく、当人をスタッフとして所属させている企業や団体にも大きなメリットが生まれます。では、どのようなメリットがあるのかを詳しく追ってみましょう。ここでは、情報機器を企画して販売するITベンダー側のメリットと、それに該当しない、ごく一般的な企業という2つの側面から見ていきます。

ITベンダー

ITベンダーとは、情報機器やソフトウェアなどを製品化し販売したり、それらを組み合わせたオーダーメイドシステムの開発や構築をする、主なIT関連サービス企業のことです。システムインテグレータ(SIer:System Integrator)とも呼ばれています。ITベンダーの中に登録セキスペが存在すること自体がかなり頼もしいと言えます。顧客の視点を持ってセキュリティ強化が可能となり、信頼性を向上させられます。

ユーザ企業

ITを活用する企業や組織が常識となりつつあります。そのため登録セキスペが社員として配置されていれば、事業リスクとセキュリティの両方の側面から、経営とITが一体化し、同時にセキュリティ対策も取れるというメリットが生まれます。その後も最新技術の情報やそのシステム調達、セキュリティベンダーと密接に連携ができるので、よりスピーディな対策が実現できます。

登録セキスペについて3:登録するには

 

情報処理安全確保支援士の資格を取得し登録セキスペになるためには、手続きを行わなくてはなりません。その方法や手続きに関する内容についてご紹介します。情報処理安全確保支援士の資格は国家資格であり、独立した士業としても公認されます。登録セキスペになったら、それを証明するためにも必ず登録する義務が発生します。

登録セキスペの権利と義務

情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)の試験合格者、及び同等以上の能力を有する人物は、法律に基づき、経済産業省へ登録申請手続きをしなくてはなりません。その際に登録証(カード型)が交付されます。登録証には登録番号、氏名、生年月日、登録年月日、更新回数等が記載され、更新回数によりカラーパターン( グリーン、ブルー、ゴールド)が変わっていきます。また、資格所有者として認定のロゴマークの使用が認められます。

情報処理安全確保支援士の資格維持

 

情報処理安全確保支援士の資格を所持した後は、その資格を生かせるメリットがあります。しかし資格を裏付けるくらい、それなりに維持していく努力もしなくてはなりません。それこそがこの資格のデメリットにもなります。では、情報処理安全確保支援士の資格を維持するためにはどのような注意点があるのかをご紹介します。

維持するためには手間や費用がかかる

 

情報処理安全確保支援士の資格を取得すると、登録申請費用が必要です。登録免許税の収入印紙代が9000円、登録手数料が10700円、合計19700円です。さらに申請のために住民票の写し300円なども発生しますので、必要費用として2万円を準備しなくてはなりません。その後も、年に1回のオンライン講習に2万円、3年に1回の集合講習の費用で8万円、3年間合計で14万円の自己負担をしなくてはなりません。

知識や技術を維持する努力が必要

情報処理安全確保支援士の資格は所得して、その資格試験で終わりという訳ではなく、その後に業務などでも関わる技能や知識の向上に、自分なりの努力をしていく必要があります。先述したように、IT関連の技術は進歩し続けています。昨日までの常識がどんどんと旧態化していくので、時代のニーズと合わせて、自分自身もアップロードしていかなければ通用しなくなります。

情報処理安全確保支援士の過去問対策

 

情報処理安全確保支援士の資格を取得するための試験対策はどのように行えばよいのでしょうか。この資格だけに限ったことではありませんが、資格試験の出題傾向というのは、おおむね決まっています。それらの情報を早めに把握して、公式テキストや過去問題集などを購入して、徹底的に学んでいく姿勢が重要です。では、具体的にどのようなテキストなどがあるのでしょうか。

おすすめの本

情報処理安全確保支援士の受験用として、公式販売されているテキストは存在しませんが、あらゆる出版社にて、この資格試験の傾向と対策を取りまとめた参考書が広く市販されています。その中でも、このシリーズを学習すれば大体の予測がつき役に立つと、過去の受験者から評価が高いものは、「情報処理教科書 情報処理安全確保支援士(上原孝之著)」です。まずはこのテキストを一冊丸々学習してみることをおすすめします。

過去問が見られるサイト

当然、どのような資格試験でも過去の問題がどのようなものだったのかは気になるところです。情報処理安全確保支援士の資格の場合も、過去の問題を一般公開しています。情報処理推進機構が運用するWebサイトがあり、過去問がPDFにされています。一定条件によってダウンロードも許可されていますので、試験に臨むという方は、参考にしてみてください。

情報処理安全確保支援士試験に注目しよう!

 

IT関連及び情報処理系の最難関資格試験として、情報処理安全確保支援士はスタートしました。弁護士や医師、公認会計士と同じように、独立した士業として認められる資格です。現実に、この資格のみで個人事業主やプロとして成立している人は存在しませんが、公式な入札条件などでは、この資格を有した人材を確保した企業を求められています。費用コストや維持の面でのデメリットもありますが、将来性はますます高まっています。

この記事の監修者・著者

株式会社オープンアップITエンジニア
株式会社オープンアップITエンジニアAWSパートナー/Salesforce認定コンサルティングパートナー 認定企業
ITエンジニア派遣サービス事業を行っています。AWSやSalesforceなど専門領域に特化したITエンジニアが3,000名以上在籍し、常時100名以上のITエンジニアの即日派遣が可能です。

・2021年:AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞
・2022年3月:人材サービス型 AWSパートナー認定
・AWS認定資格保有者数1257名(2023年7月3日現在)
・Salesforce認定コンサルティングパートナー
・Salesforce認定資格者295名在籍(2023年7月3日現在)
・LPIC+CCNA 認定資格者:472 名(2022年4月1日時点)
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