Web会議ツール「Zoom」でできること5例|使い方や利用料金は?
Web会議ツールとは?
Web会議ツールとは、パソコンやスマートフォン、iPadなどからオンライン上で複数人とWeb会議ができるツールです。
最近ではテレワークの普及に伴い、会議や商談以外にもオンライン飲み会など、様々な用途で使われています。
Microsoft TeamsやSkypeなど、多くのWeb会議ツールが提供されていますが、この記事ではその中の1つである「Zoom」について紹介していきます。
Zoomとは?
Zoom(ズーム)とは、Zoom Video Communications, Inc.(NASDAQ:ZM)が提供するWeb会議ツールの1つです。
連絡先やメールからの招待URLをクリック、またはミーティングIDを入力することで、離れたところからでも同じWeb会議に参加することができます。
ミーティング、チャット、電話、ウェビナーなど、様々なシステムを備えており、用途に合ったサービスが使用できます。
Zoomでできること5例
ここからは、Zoomでできることについて、研修やミーティング、オンライン飲み会などの5つの例を紹介します。
Zoomで何ができるのかなど、活用方法についてさらに詳しく知りたい方は、ぜひ読んでみてください。
1:社内研修
Zoomは、場所問わず多くの人数が参加でき、コンテンツの共有なども可能なため、社内研修でも多く使用されています。
無償版でも100人まで参加できるため、一度に大人数の研修ができるほか、共有機能によりマニュアル等のテキストデータや資料の共有が簡単にできるので、スムーズに全体に説明できるメリットがあります。
形式も、ホワイトボード機能を用いれば講義のように研修できたり、グループに分割してグループワークすることも可能です。
2:社内および社外ミーティング
場所問わず、通信はセキュリティで保護されているので、社内以外にも取引先など社外とのWebミーティングにも活用できます。
グループチャットや過去のミーティング履歴の検索、カレンダーとの連携によるスケジュールのシェア、画面共有などもできるため、より効率的にミーティングができるでしょう。
オンラインミーティングへの参加方法
公式サイトのダウンロードセンターからクライアント、またはアプリをインストールし、ホストから事前にミーティングIDを教えてもらって入力することで、オンラインミーティングに参加できます。
パソコンからは、主にクライアントのインストールかブラウザ上での拡張機能を用います。一方、スマートフォンから参加する場合は、iOSならApp Store、AndroidならGoogle Playでアプリをインストールする必要があります。
ミーティングIDを入力するほかにも、招待URLから直接アクセスする方法もあります。
ホストとしてミーティングを開始する方法
ミーティングを作成し他の人を招待するためには、事前にZoomアカウント作成が必要です。
ホストとしてミーティングを開始する場合は、アカウントの登録後、Zoomをインストールして起動したのちに、「新規ミーティング」をクリックすることでミーティングが開始されます。
なお、他の人を参加させるには「招待」を選んで、連絡先やメールから参加者を招待する方法や、招待リンクをコピーして送り、ミーティングIDを伝えて入力してもらうなどの方法もあります。
3:オンラインセミナー
ライセンスの購入が必要ですが、Zoomウェビナーを用いることによって、オンラインセミナーなどのオンラインイベントも開くことができます。Zoomウェビナーでは、事前登録フォームを作成して、セミナー参加者を管理することも可能です。
発表者を100人まで登録することができるほか、発表者と視聴者、または参加者同士で意思疎通ができたり、投票機能などにより多くの人と交流することができます。
セミナーの内容はYoutubeなどの外部ライブ配信サイトでストリーム配信もできるため、多くの人にセミナーを提供できます。
料金は参加者数によって変わり、100名から10,000名、問い合わせが必要ですが最大で50,000名の参加者を受け入れることも可能です。
4:テレワーク
Zoomは無料で利用可能で、パソコンやスマートフォンなど様々なデバイスから簡単にアクセスできるため、テレワークにも向いています。
なお、Zoomを始めるにあたっては、特別な機器や機材は必要ありませんが、パソコンから使用する場合、別途ヘッドセットやマイク、Webカメラの用意が必要な場合もありますので、チェックしておきましょう。
5:オンライン飲み会など
ツールの使いやすさやバーチャル背景など、バラエティーに富んだカスタマイズができることから、オンライン飲み会にも向いています。
参加方法が容易なため、普段パソコンを使用しない人でも簡単にアクセスできます。バーチャル背景やフィルターも変更できるので遊び要素もあり、部屋が散らかっている時や、プライベートな空間を映り込ませたくない場合にも対応できます。
Zoomで注目したい4つの機能
ここからは、Zoomで注目したい機能について、録画機能、画面共有、ブレイクアウトルーム、バーチャル背景の4つを挙げて紹介します。
Zoomでできるこれらの機能について詳しく知りたい方は、ぜひご覧ください。
1:録画機能
レコーディング機能を用いることで、ミーティングを録画することができます。
ミーティング画面下部の「レコーディング」をクリックすれば録画開始です。なお、レコーディング方法について、無料版ではローカルのみですが、有料版ではクラウドも選択できます。
ただし、録画するためには開始後に主催者側が許可設定する必要があるので、覚えておくといいでしょう。
2:使用しているデバイスの画面を共有可能
ミーティング画面から「画面の共有」をクリックすることで、デバイスの画面をミーティング相手と共有することができます。
画面全体や特定のブラウザ、アプリ、ホワイトボード機能やファイル等のデータなど、用途に応じて様々な画面を共有できるため、利便性があると言えるでしょう。
3:ブレイクアウトルーム機能
ブレイクアウトルーム機能とは、参加者を別のセッションに分割する機能です。
50までのセッションに分割でき、自動か手動かも選択できます。また、参加者自身がどのセッションに参加するかの選択も可能なため、グループに分かれてディスカッションなどする時にも役立ちます。
4:バーチャル背景
バーチャル背景とは、ミーティング中の背景をバーチャル画像に変更する機能です。
Zoomの設定画面から「背景とフィルター」を選択し、好きな背景を選択することで利用可能です。また、自分で好きな画像をアップロードし選択することもできます。
例えば、企業で使用しているデザインを背景にすることで、ブランディングに活用できます。他にも、部屋の片づけができていない、またはプライベートな空間を映したくない方にも有効に使えます。
Zoomがもつ6つの特徴
ここからは、Zoomのもつ特徴について、招待機能やWeb会議システムに対応したOSや参加可能人数、有償ライセンスなどを挙げて紹介します。
Zoomのもつ特徴を詳しく知って行きましょう。
1:様々なOSを利用したWeb会議が可能
Zoomは、Windows、Mac、Linux、iOS、Androidなどの様々なOSに対応しています。
様々なOSに対応していることから、パソコンやタブレット、スマートフォンなど様々なデバイスを通じてWeb会議をすることが可能と言えるでしょう。
2:音質や画質にこだわらなければ専用機器は不要
Zoomは、デバイスに元々備わっているオーディオやカメラで十分使用可能です。
カメラやオーディオの付属していないPCでビデオ通話したい場合や、質にこだわりたい場合は、別途ヘッドセットやスピーカー等の購入も考慮する必要がありますが、こだわりがない場合はデバイス1つで専用機器がなくても、ZoomでWeb会議することはできます。
3:招待してもらうと簡単に参加できる
Zoomを使用したことがない場合や、アカウントを持っていなくても、ホストからの招待に応じることで簡単にWeb会議に参加することができます。
招待の方法は主に電子メールからの招待、または招待リンクをクリックすることで参加できます。
4:Web会議に参加できる人数が多い
プランに応じて、ミーティングでは最大1,000人まで、ウェビナーでは最大10,000人までもの人が参加可能です。
ミーティングは無料版でも最大100人まで参加することが可能で、それぞれライセンスに応じて上記の人数まで定員を増やすことができます。
5:ワンクリックでWeb会議の録画保存ができる
レコーディング機能を用いると、ワンクリックでWeb会議の録画ができます。
ミーティング中に「レコーディング」をクリックすると録画が開始されます。保存は無料版ではローカルのみ、有料版ではクラウドへの保存も選択できます。
6:有償版であってもライセンス費用は主催者にしか発生しない
ライセンス費用が発生するのは、ホストである主催者のみです。
100人以上のミーティングやウェビナーは、有償版のライセンスを購入したユーザーしかホストになることができませんが、参加するだけの利用の場合は、有償版の購入は必要ありません。
Zoom導入をおすすめしたいケース
Zoomは大人数でのWeb会議が可能なため、共有機能を用いて画面や資料を共有して行うミーティングやディスカッションに適しています。また、招待リンクをクリックするだけで会議に参加できるなど、手続きが簡単なことも特徴です。
初めてテレワークへの移行を検討している企業や、既に実施済みであっても、現在のWeb会議ツールに不便さを感じている場合には、特にZoom導入をおすすめします。
Zoomの導入方法と利用のしかた
ここからは、Zoomの導入方法と利用の仕方について、招待機能やWeb会議システムに対応したOSや参加可能人数、有償ライセンスなどについて紹介します。
企業でZoomを用いる際の方法について詳しく知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
PC・モバイルで利用する場合
PC・モバイルからZoomを利用する場合は、Zoomの公式サイトからアプリやクライアントをダウンロードすることで簡単に導入できます。
自身がホストとなる場合は、初めにZoomアカウントを作成し、ZoomでWeb会議したい相手を招待します。
自身が参加者となる場合は、送られてくるURLをクリックするだけで自動的にアプリが立ち上がり、Web会議に参加できるようになります。
TV会議室システムから利用する場合
TV会議室システムから利用する場合は、有料ライセンスの購入後に送られてくる招待メールから必要事項を入力することで使用できます。
TV会議室システムから利用する場合は、有料のライセンスとH.323 CRCのライセンスを保有している必要があります。
招待メールから日本のIP、及びZoomのミーティングIDを入力することで、TV会議室システムからもZoomが使用可能になります。
Zoomの利用料金は?
ここからは、Zoomの利用料金について、無料プランと有料プランを比較して見ていきます。
Zoomは、基本的なミーティングなどは無料で使えますが、有料版のライセンスを購入することで参加人数の上限や有料版でのみ利用可能なシステムが解放されることもあります。
ここではZoomの利用料金や、無料版と有料版でできることの違いを紹介していくので、参考にしてみてください。
無料プラン
無料プランでは、ホストとしてZoomミーティングを利用できるほか、参加者側であればウェビナーや有料ライセンスが必要なミーティングにも参加できます。
自身がホストとなる場合は、100人までミーティングに参加可能です。なお、1対1での利用の場合は時間無制限で、3人以上のグループミーティングであれば40分まで利用可能です。
また、ミーティングに際してのチャットや画面共有、バーチャル背景などのサービスも無料プランで使用できます。
さらに、無料プランであっても参加者としてならウェビナーや100人以上のミーティングも利用することが可能です。ただし、これらをホストとして行う場合は有料プランへの加入が必要となります。
有料プラン
有料プランでは、Zoomミーティングの機能の拡張、Zoom Phone、ウェビナー、Zoom Roomsを利用できます。
Zoomミーティングは無料でも利用できますが、有料ライセンスを購入することで参加者の人数を増やしたり、クラウド録画ができるようになります。
Zoom Phone、ウェビナー、Zoom Roomsは使用にあたり有料プランへの加入が必要で、複数のライセンスから用途に応じたものを選択します。
Zoomを用途に応じて使い分けよう!
ZoomはWeb会議のみならず、セミナーからオンライン飲み会まで様々な用途に使用できるツールです。
特別な機器を必要とせず、デバイス一つで簡単にビデオ通話が行えるため、IT企業のみならず中小企業や個人でも簡単に導入することが可能です。
また、用途に応じてプランやツールを使い分けることで、ミーティングや企画会議をよりスムーズできるようになります。無料でインストールできるため、導入を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
この記事の監修者・著者
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ITエンジニア派遣サービス事業を行っています。AWSやSalesforceなど専門領域に特化したITエンジニアが3,000名以上在籍し、常時100名以上のITエンジニアの即日派遣が可能です。
・2021年:AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞
・2022年3月:人材サービス型 AWSパートナー認定
・AWS認定資格保有者数1257名(2023年7月3日現在)
・Salesforce認定コンサルティングパートナー
・Salesforce認定資格者295名在籍(2023年7月3日現在)
・LPIC+CCNA 認定資格者:472 名(2022年4月1日時点)
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