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AWSの仮想デスクトップとは何か?利用手順と利点についても解説

AWSエンジニア 更新日:2022.11.14
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AWSの仮想デスクトップとは何か?利用手順と利点についても解説

仮想デスクトップとは?

仮想デスクトップとは、パソコンで稼働するOSやアプリケーションをサーバーに集約して管理し、実行する仕組みになります。

仮想デスクトップにアクセスするには、専用のアプリケーションをインストールしたハードウェアから、遠隔でサーバーに入り、ディスプレイ表示やキーボード入力、マウス入力をします。

あたかも、サーバーのデスクトップに入って操作しているような感覚で使えるものになります。

残業時間が削減された

仮想デスクトップを活用することで、リモートでの仕事が可能となり、残業時間が削減する効果が期待できます。

仮想デスクトップは、家でも会社でもリモートで繋げられるため、いつまでも会社で仕事をする必要がありません。つまり仮想デスクトップは、働き方を改善してくれるツールになります。

仕事場所が左右されない

仮想デスクトップは、リモートでサーバーに繋げれば、どこからでも仕事ができるため、仕事場所が左右されません。

仮想デスクトップを使えば、例えば、田舎の自然豊かな環境でも仕事ができてしまうのです。パソコンを使った仕事で疲れた後は、山に入って森林浴を楽しむこともできます。

Amazon WorkSpacesについて4つ

Amazon WorkSpaces(AWS)の特徴は、「利用端末に依存しない」、「オンプレミス環境に接続し連携できる」、「自動バックアップやセキュリティ対策されている」、「初期費用が不要で2パターンの課金形態がある」などです。

AWSの特徴について、順に説明していきます。

1:利用端末に依存しない

AWSは利用端末に依存せずに活用できます。AWSは、AndroidやChromebook、iOS(iPadのみ)、macOS、PCoIP Zero Client、Windowsからアクセスできます。

つまり、AWSはあらゆるパソコンやタブレット、モバイルからリモートで繋げられ、どのような端末からも利用できるのです。

2:オンプレミス環境に接続し連携できる

AWSは、オンプレミス環境で接続でき、大がかりな設備投資が不要となり、すぐに始められるのが特徴です。オンプレミス環境とは、サーバーやソフトウェアなどの情報システムを、使う方が管理する設備内に設置し運用することです。

つまり、AWSは、オンプレミス環境と接続可能なため、すでにあるオンプレミス環境と連携できる特徴があります。

3:自動バックアップやセキュリティ対策がされている

AWSの仮想デスクトップは、自動バックアップやセキュリティ対策がされています。

AWSの仮想デスクトップには、常に自動バックアップ機能があるため、安心して仕事ができます。

さらに、AWSの仮想デスクトップは、アプリケーションのセキュリティパッチやOSなどの対応をサーバーで一元管理できるため、セキュリティレベルの向上が見込めます。

これにより、社員の端末を社外に持ち出す際の情報漏洩リスクも低くなります。

4:初期費用が不要で2パターンの課金形態がある

AWSの仮想デスクトップサービスを利用するには、初期費用が不要で2パターンの課金形態があります。

1つは、時間料金の従量課金制度で、もう1つは、月額固定の固定料金制度です。それぞれの課金形態について、順に説明していきます。

時間料金の従量課金

AWS仮想デスクトップの課金パターン1つ目は、時間料金の従量課金です。時間料金は、その月にAWSを使った時間に応じて課金されるというものです。

時間料金を選ぶのに適している場合は、通常仕事で常時AWS仮想デスクトップを使わない方や、月に数日使う程度という場合で、パートタイムの作業者やジョブシェアリングの方、移動の多い方、短期プロジェクト、企業トレーニングなどです。

月額固定の固定料金

AWSの課金パターン2つ目は、月額固定の固定料金です。月額固定料金の制度は、月々決まった料金を払えばAWSを使い放題できるというものです。

向いているのは、Amazon WorkSpacesを常時利用する方や、主に使うデスクトップとする方です。ちなみに、AWSの開始最初の月は、有効にした日から月末までの日割り計算で月額料金が設定されます。

バリューの場合はユーザーボリューム10Gで、月額料金21ドルとなっています。

出典:Amazon WorkSpaces の料金|aws
参照:https://aws.amazon.com/jp/workspaces/pricing/

AWSの仮想デスクトップを使用する利点

AWSの仮想デスクトップを使用する一番の利点は、仮想デスクトップ環境を安価に導入できることです。

AWSにより仮想デスクトップ環境の新規構築と、セキュリティ対策、サポート、破棄までを管理画面から一元管理できることです。物理的なパソコンのように、個別対応する管理コストを削減できます。

また、自動バックアップ機能があるので、社内のパソコンにデータを保存しておく必要がなく、サーバーで一元管理できます。そして、入退社によるパソコン環境の新規構築や破棄を簡単に一括で行えるという利点もあります。

他には、AWSのサーバーでセキュリティを一元管理できるため、セキュアに接続できます。自宅や出張先などからリモートで繋ぐ場合にもセキュアに仕事ができます。また、エンジニアが不要で導入可能という利点もあります。

AWSの仮想デスクトップの利用手順5つ

AWSの仮想デスクトップの利用手順は、「認証設定をする」、「社内ネットワーク環境を構築する」、「アプリケーションの展開をする」、「マスターの作成をする」、「運用を始める」です。

AWSの利用手順について、順に説明していきます。

1:認証設定をする

AWSの仮想デスクトップとの利用手順の1つ目は認証設定する、です。

認証設定ではActive Directoryと接続して多要素認証の設定など行っていきます。認証設定ではAWSで接続元の制限やデバイス認証デバイス証明書の認証、接続元IPアドレスの制限、プラットフォーム化のアクセスの有効化などの設定も行います。

2:社内ネットワーク環境を構築する

AWSの仮想デスクトップの手順2つ目は社内ネットワーク環境を構築する、です。

要件を実現するためにネットワーク環境をどのように構成し構築していくかを検討していきます。クライアントからAWSへの接続において、モバイル環境リモートオフィスなどでも仮想デスクトップを利用できるようにインターネット経由で利用可能な接続していきます。

通信については、インターネット経由ですが認証し、セッション接続し、デスクトップストリーミングと、通信は暗号化されているので安心して利用できます。

3:アプリケーションの展開をする

AWSの仮想デスクトップの利用手順3つ目はアプリケーションを展開する、です。

アプリケーションの展開についてはとてもシンプルです。利用する対象ユーザーの環境作成し利用ユーザーに対して通知していきます。

アプリケーションの展開において、どのような機能を持っているか対象ユーザーに伝え、安心して使ってもらいます。

4:マスターの作成をする

AWSの仮想デスクトップの利用手順を4つ目はマスターの作成をする、です。

カスタムイメージ、つまりマスターを作成することで一度に多くのユーザーの設定環境を構築できます。WindowsでAmazon Linuxなどを使ってカスタマイズした場合は、そのワークスペースからカスタムイメージを作成できます。

それぞれにユーザーが使う共通の初期設定していき、必要なミドルウェアなどインストールしたものからカスタムイメージつまりマスターを作成し、構成のワークスペースを簡単に展開できます。

5:運用を始める

AWSの仮想デスクトップの利用手順5つ目は運用を始める、です。

OSやアプリについての運用は従来と同じようなやり方で行っていきます。そして、AWSの利用状況に応じた柔軟な調整をシステム上行っていきます。また必要に応じてユーザーの追加削除やワークスペースのリソースの変更を実施していきます。

AWSの仮想デスクトップの活用法3つ

AWSの仮想デスクトップの活用法は、「在宅勤務でのテレワーク利用」、「臨時雇用や従業員への利用」、「教育機関での利用」の3つが考えられます。

どのような活用方法があるのか、順にくわしく説明していきます。

1:在宅勤務でのテレワーク利用

AWSの仮想デスクトップの活用法1つ目は在宅勤務でのテレワーク利用です。

コロナの影響によりリモートワークが推進されていますが、AWSの仮想デスクトップはリモートワークにとても順応しています。AWSの仮想デスクトップは、セキュリティが確保されているため在宅勤務のような環境においても安全に安心して仕事ができます。

AWSの仮想デスクトップを使えば、WindowsまたはLinuxのデスクトップ環境をわずか数十分で構築でき、必要な時に迅速にスケールアウトして一気に数百から数千もの仮想デスクトップを世界中の従業員に提供することが可能です。

2:臨時雇用や従業員への利用

AWSの仮想デスクトップの活用方法2つ目は臨時雇用や従業員への利用です。

臨時雇用の労働者に対する環境については、多くの組織は費用削減していくことを目的にしています。そのような状況においてはAWSの仮想デスクトップ環境がとても順応します。

AWSの仮想デスクトップを利用すればWindowsおよびLinuxデスクトップを素早くデプロイできるため、新たにデバイスを購入し配送することなく新しい労働者の仕事をサポートできます。

3:教育機関での利用

AWSの仮想デスクトップの活用法3つ目は教育機関での利用です。

AWS仮想デスクトップ環境は教育機関において学生たちの学習体験を効率化しいつでもアプリケーションにアクセスして学習の成果を向上させられます。

AWSの仮想デスクトップは教育環境において学生達のデータのプライバシーとセキュリティの要件にも合致するように構築されています。

タブレットからの使用はサブ的に考える

AWSの仮想デスクトップは、タブレットからの使用はサブ的に考えるといいでしょう。

AWSの仮想デスクトップは、様々なタブレットから利用できます。AppleのiPadAmazon FireタブレットやNexusタブレット、Androidタブレットなどからも利用できます。タブレットからの利用は、限定的な利用になりますのでサブ的な利用がおすすめです。

AWSの仮想デスクトップ利用料金について

AWSの仮想デスクトップ利用料金については以下のようになります。

バリューの場合はユーザーボリューム10Gで、月額料金21ドル、時間料金が毎月7.25ドルプラス1時間当たり0.17ドルとなっています。

スタンダードの場合は月額料金が29ドル、時間料金の場合は7.25ドル毎月かかるプラス1時間あたり0.26ドルとなっています。

パフォーマンスプラスの場合には月額料金が41ドル、時間料金は7.25ドル毎月プラス1時間で0.43ドルとなっています。

出典:Amazon WorkSpaces の料金|aws
参照:https://aws.amazon.com/jp/workspaces/pricing/

AWSの仮想デスクトップをシステムに利用する

AWSの仮想デスクトップを社内に導入してみましょう。AWSを導入すれば、安価にセキュアなリモート環境が構築できます。リモートワークを始めたい企業には、おすすめです。

AWSを導入すれば、社員が増えても減っても、簡単に環境の変化に対応できます。

この記事の監修者・著者

株式会社オープンアップITエンジニア
株式会社オープンアップITエンジニアAWSパートナー/Salesforce認定コンサルティングパートナー 認定企業
ITエンジニア派遣サービス事業を行っています。AWSやSalesforceなど専門領域に特化したITエンジニアが3,000名以上在籍し、常時100名以上のITエンジニアの即日派遣が可能です。

・2021年:AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞
・2022年3月:人材サービス型 AWSパートナー認定
・AWS認定資格保有者数1257名(2023年7月3日現在)
・Salesforce認定コンサルティングパートナー
・Salesforce認定資格者295名在籍(2023年7月3日現在)
・LPIC+CCNA 認定資格者:472 名(2022年4月1日時点)
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