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Azureでファイルサーバーを構築するメリット6つ|構築する方法は?

Azureエンジニア 更新日:2022.11.15
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Azureでファイルサーバーを構築するメリット6つ|構築する方法は?

Azureとは?

「Azure(アジュール)」とは、Microsoft(マイクロソフト)が提供しているクラウドサービスで、開発者向けのサービスを中心にビジネスを安定的に稼働するためのサービスが揃っています。

Microsoftからは2008年にイベントで発表された後、2010年に「Windows Azure」として開始されました。

そして、2014年からは「Microsoft Azure」という名称になっています。世界中にある拠点に膨大なサーバーが設置され、データセンターを展開していますが、この設備をクラウドプラットフォームとして提供しているのが「Microsoft Azure」です。

Azureでファイルサーバーを構築するメリット6つ

クラウドにファイルサーバーを構築するというところが増えています。Azureでファイルサーバーを構築すると、さまざまなメリットがあります。

ここでは、セキュリティ面も強いと言われているAzureでファイルサーバーを構築するメリットを6つ、ご紹介します。

ファイルサーバーを構築するメリット1:アクセスがしやすい

Azureでファイルサーバーを構築するということは、データファイルがクラウド上にあるということになります。

つまり、世界のどこからでもアクセスができるということです。インターネット経由なのでオンプレミスとは違ってベストエフォートになりますが、アクセスがしやすく、使い心地も良いです。

ファイルサーバーを構築するメリット2:容量を設定できる

Azureでファイルサーバーを構築する場合、使用料に合わせて容量を設定できるというメリットがあります。初めから大容量設定にしなくても良いので、使用する量に合わせて必要になったら容量を増やしたり、1年ごとに容量を増やしたりすることも可能です。

このような設定を行うことで、コストも節約できます。

ファイルサーバーを構築するメリット3:メンテナンスのコストを削減する

ファイルサーバーをクラウド上に構築できるAzureは、ハードウェアを購入する費用やデータセンターを運用していた費用を抑えられます。今までオンプレミスで運用していた場合、UPS電源や消耗品などのメンテナンス費用が必要でした。

Azureにすれば、ハードウェア関連のメンテナンスコスト、人的コストを削減することができます。

ファイルサーバーを構築するメリット4:万全なバックアップ

Azureでファイルサーバーを構築するメリットとして、「Azure Backup」というバックアップサービスが提供されていることです。作り込みの必要がない「Azure Backup」は、災害対策としても有効です。

さらに、「Azure Backup」は増分でのバックアップに対応していて、フルバックアップするより費用を節約できるようになっています。

ファイルサーバーを構築するメリット5:ディスクの増設が可能

Azureファイルサーバーを構築したら、AzureのWindows仮想マシンにデータディスクを増設することが可能です。必要な時にディスクを簡単に追加できるため、Azureでファイルサーバーを構築する際のメリットとなるでしょう。

ファイルサーバーを構築するメリット6:ライセンスが不要

Windows Serverでオンプレミスによってファイルサーバーを運用する場合には、ライセンス費用が必要でした。

しかし、Azureでファイルサーバーを構築すると、使用料金にライセンス費用が含まれるようになるためライセンスを管理する必要がなくなります。

Azureでファイルサーバーを構築するデメリット3つ

Azureでクラウド上にファイルサーバーを構築した場合、たくさんのメリットもありますが、デメリットもあります。当然ですが、クラウドであることの良い点と悪い点が存在するのです。

ここでは、Azureでファイルサーバーを構築するデメリットを3つ、ご紹介します。

ファイルサーバーを構築するデメリット1:通信費用がかかる

Azureでファイルサーバーを構築した場合、送信データ転送量によって課金されるので通信費用がかかってしまうというデメリットがあります。オンプレミスの場合は、運用費用や電気代がかかりますが、送信データの転送する量に応じた費用はかかりません。

また、AzureはVPNなどを利用するときにも追加で費用がかかります。結果的にクラウドサービスを利用した方が費用が高くなるケースもあります。

ファイルサーバーを構築するデメリット2:遅延が起こる

Azureでファイルサーバーを構築するデメリットとして、インターネット経由でやり取りをすることになるので、ネットワーク回線によってはどうしても遅延やスループットが低下するということが挙げられます。

アクセスが集中すれば性能が低下することを理解しておく必要があります。

ファイルサーバーを構築するデメリット3:サーバー再起動の可能性

Azureでファイルサーバーを構築した場合、クラウドベンダー側がメンテナンスを実行するなどといった理由でサーバーの再起動が起こってしまうことがあります。頻度としては高くないですが、これはAzureでファイルサーバーを構築したときのデメリットのひとつになります。

Azureでファイルサーバーを構築する方法

Azureでファイルサーバを構築するにはいくつかの方法があります。ここではAzureの仮想マシンを利用する方法やAzureのストレージを利用する方法について、ご紹介します。

Azureの仮想マシンを利用する

Azureの仮想マシンを利用する場合、オンプレミスのドメインリソースを利用する方法があります。VPNやExpressRouteなどの閉域回線を使います。Azureの仮想マシンを利用すると、容量の追加が簡単にできるほか、スループットの変化にも柔軟に対応できます。

ただし、ストレージの管理やネットワークの構成などのコストがかかってしまうケースがあるので注意が必要です。

Azureの仮想マシンと接続するには?

Azureの仮想マシンと接続するには、閉域回線であるExpressRouteやVPNなどを利用しましょう。一定以上の帯域を確保できるExpressRouteは価格設定が高めですが、料金固定のプランもあるので、おすすめです。

なお、ExpressRouteやVPNを活用するときには「VPN Gateway」を利用することになります。

Azureのストレージを利用する

Azureでファイルサーバーを構築する場合、Azure仮想マシンで使用するストレージを利用します。利用することができるストレージは2パターンあり、「管理ディスク」と「非管理ディスク」となっています。

非管理ディスクを使用することでコストを抑えられる可能性があります。なお、複数のディスクを使用する場合は、別々のストレージアカウントを配置するようにしましょう。

Azureの導入事例

Azureは、日本でも数多くの導入事例があります。「住友生命」では、既存の事業で得られたデータに加えて、Azure上のデータを融合しビッグデータを構築しています。Azureを活用して、将来的には保険の枠を超えるサービスを展開する予定です。

「オリンパス」は、Azureを活用して医療現場の機器の洗浄作業の効率化や診断支援を行っています。また、Azureを導入して医療機器の使用状況のデータを解析し、蓄積しています。

「DREAM FACTORY(ドリファク)」というフジテレビが運営する動画投稿サイトでは、AzureのAI 技術を活用して今までになかった動画視聴体験を提供しています。Azureの技術によってダイジェスト映像を自動編集したり、複数言語による字幕を自動生成したりしているほか、新しい機能の開発も行っています。

「セブン銀行」では、スピード、リージョン、連携性、セキュリティというAzure 4つの利点を活かしてセブン銀行が求めたサービス改革を実現しています。今までなかった新しい銀行のカタチを確立しました。

Azureの導入を検討しよう

Azureは、さまざまな企業が活用しているクラウドサービスです。クラウドサービス自体が進化を続けてきており、数多くの新しい機能を利用することができるようになってきています。

マイクロソフトが全世界で提供していて、作業の効率化や利便性の向上も期待でき、使いたいときに使える仮想サーバーを安心して利用できるAzureの導入を検討してみてください。

この記事の監修者・著者

株式会社オープンアップITエンジニア
株式会社オープンアップITエンジニアAWSパートナー/Salesforce認定コンサルティングパートナー 認定企業
ITエンジニア派遣サービス事業を行っています。AWSやSalesforceなど専門領域に特化したITエンジニアが3,000名以上在籍し、常時100名以上のITエンジニアの即日派遣が可能です。

・2021年:AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞
・2022年3月:人材サービス型 AWSパートナー認定
・AWS認定資格保有者数1257名(2023年7月3日現在)
・Salesforce認定コンサルティングパートナー
・Salesforce認定資格者295名在籍(2023年7月3日現在)
・LPIC+CCNA 認定資格者:472 名(2022年4月1日時点)
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