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Azureのストレージを使う手順4つ|種類や追加オプションを紹介

Azureエンジニア 更新日:2022.11.14
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Azureのストレージを使う手順4つ|種類や追加オプションを紹介

Azureとは?

Azureはマイクロソフトが提供するクラウドサービスで、世界規模に設置された膨大なデータセンターを保有しています。

その設備をクラウドプラットフォームとしてユーザーに提供し、日本でも利用者が多いです。プラットフォームにはIaaSとPaaPがあり、提供者(マイクロソフト)とユーザー(提供を受けて利用する側)で管理可能な範囲が異なります。

Azureのストレージとは?

Azureのストレージは、IaaS型サービスの1つとして提供されています。

永続的なデータ保存が可能で、拡張性と可用性を実現するRest APIも備わっています。基本的に利用した容量分のみ課金されるスタイルで、クラウドサービスなので先行投資は不要です。システム構築に向いている他、バックアップや災害対策のデータ保存先にも有用です。

Azureのストレージの種類4つ

Azureのストレージには、Azure Files(ファイルストレージ)・Azure BLOB(オブジェクトストレージ)・Azure Queue Storage(キューストレージ)・Azure Table Storage(テーブルストレージ)といった4つの種類が存在しています。

保存するデータの特性に合わせて使い分ける必要があるため、各ストレージの特徴を確認しておきましょう。

Azureのストレージの種類1:Azure Files

Azureのストレージの種類1つ目は、Azure Files(ファイルストレージ)です。SMBプロトコルを使って、レガシーアプリケーション用の共有ストレージを提供します。

Azureのクラウドサービス(仮想マシン)では、アプリケーションコンポーネント間でファイルの共有が行えます。ファイルサービスであるREST APIを介して、共有ストレージ内にあるファイルデータへアクセスできます。

Azureのストレージの種類2:Azure BLOB

Azureのストレージの種類2つ目は、Azure BLOB(オブジェクトストレージ)です。任意の非構造化オブジェクトデータ(テキストデータやバイナリデータなど)を格納・保存することができます。

このストレージには、VHD・ドキュメント・メディアファイル・アプリケーションインストーラーなどがあります。

Azureのストレージの種類3:Azure Queue Storage

Azureのストレージの種類3つ目は、Azure Queue Storage(キューストレージ)です。同期していないタスクの管理と、プロセスワークフローを構築することに利用されます。

クラウドサービスのコンポーネント間通信で利用するため、提供されるメッセージング機能は通信環境およびセキュリティの面で信頼性の高いものとなります。

Azureのストレージの種類4:Azure Table Storage

Azureのストレージの種類4つ目は、Azure Table Storage(テーブルストレージ)です。NoSQLキーに属するデータストアで、構造型のデータセットを格納・保存します。

大量のデータでも高速なアクセスが実現されるため、格納・保存したいデータの数や量が多い場合には使用が勧められます。

Azureのストレージを使う手順4つ

Azureのストレージを使う手順は、アカウント作成・ファイル共有の作成・ファイルのアップロード・ファイルのダウンロードの4つに分かれます。 1つ1つの段階でどのようなことをするのか、大まかに把握しておきましょう。

Azureのストレージを使う手順1:アカウントを作成する

Azureのストレージを使う手順1は、アカウントを作成することです。Azureのストレージを使うには、ストレージアカウントの登録が必要です。アカウントを作成する時には、格納するコンテナの設定もします。

Azureストレージの操作は一般的にマイクロソフト・アジュール・ストレージ・エクスプローラを利用しますが、この中でアカウント作成はできないため、起動前にアカウントを作成しておきましょう。

Azureのストレージを使う手順2:ファイル共有を作成する

Azureのストレージを使う手順2は、ファイル共有を作成することです。作成するファイル共有にはStandardとPremiumがあり、ファイル共有を作成する上で必要なストレージアカウントの種類はこのどちらを作成するかで異なります。

1つの共有に対して、格納可能なファイル数に制限はありません。ストレージアカウントの容量上限まで、ファイルを格納することができます。

Azureのストレージを使う手順3:ファイルをアップロードする

Azureのストレージを使う手順3は、ファイルをアップロードすることです。作成したコンテナに、ファイルをアップロードします。画面上でコンテナを選択すると右側にメニューが出るため、その中のUpload(アップロード)を押すとファイルがアップロードされます。

Azureのストレージを使う手順4:ファイルをダウンロードする

Azureのストレージを使う手順4は、ファイルをダウンロードすることです。ダウンロードは、アップロードを行った画面下部からできます。

ファイルに付属するURLをブラウザで入力するとアップロードされたものが閲覧できますので、ダウンロードしたいデータを選びましょう。プライベート設定の場合はアクセスできませんので、閲覧権限を確認してください。

ファイル共有の削除をする

ファイル共有の削除は、閲覧制限の変更で行えます。ファイルを共有する必要がなくなった時や共有する必要がないファイルは、閲覧制限でプライベート設定にしておきましょう。セキュリティに関わることなので、状況に応じて使い分けてください。

AzureストレージやBLOBからファイル自体の削除は、別の方法で行われます。様々な手段が存在しますが、AzCopyを使用して仮想ディレクトリから削除するなど方法があります。

Azureのストレージの追加オプション4つ

Azureストレージの追加オプションには、Table Storage・ページBLOB・データ冗長・キューがあります。

データ冗長にはローカル・Geo・ゾーンといった3つの種類が存在し、そのうちのGeoにはGeo冗長ストレージ(GRS)とGeoゾーン冗長ストレージ(GZRS)があります。

それぞれ内容が異なるため、自分が使うにあたり必要なオプションを見極めるためにも、各特徴を把握しておきましょう。

Azureのストレージの追加オプション1:Table Storage

Table Storageは、NoSQLの構造化データをクラウド内の保存場所に格納するサービスです。スキーマレスのキー属性ストアを実現するため、アプリケーションの進化ニーズに合わせたデータ修正が容易に行えます。

アドレス帳・デバイス情報・メタデータなど、サービスに必要なデータセットを柔軟に格納できます。高速でコスト効率に優れており、アカウント容量上限内ならテーブルに任意数のエンティティを保存できます。

Azureのストレージの追加オプション2:ページBLOB

ページBLOB(追加BLOB)は、513バイトのブロックページで構成されています。頻繁でランダムな読み取り・書き込み操作のために設計しているので、インデックスに基づくスパースデータ構造の格納向きです。

更新を必要とし、範囲をもとにしたファイルに使われる頻度も高い傾向にあります。ページBLOBは、Azure SQL DBの永続的ストレージやAzure IaaSのディスク基盤にも用いられています。

Azureのストレージの追加オプション3:データ冗長

Azureストレージの追加オプションにあるデータ冗長には、ローカル冗長ストレージ・Geo冗長ストレージ・ゾーン冗長ストレージといった3つのタイプが存在します。

Geo冗長ストレージの項目では、Geo冗長ストレージ(GRS)とGeoゾーン冗長ストレージ(GZRS)についても触れています。それぞれの特徴を確認しておきましょう。

ローカル

ローカル冗長ストレージ(LRS)は、データはプライマリリージョンの物理的な場所内で同期的に3回コピーされるといった特徴を持っています。

レプリケーションオプションの中では最もコストがかからないとされますが、高い可用性が必要なアプリケーションには向いていません。こういったメリット・デメリットが自分の使いたい用途や目的に合っているかを考え、オプションとして導入するかを検討しましょう。

Geo

Geo冗長ストレージ(GRS)は、ローカル冗長ストレージ(LRS)を使用したプライマリリージョンの1つの物理的な場所です。データを同期的に3回コピーし、その後セカンダリリージョンの物理的な場所にも非同期的にコピーされます。

Geoゾーン冗長ストレージ(GZRS)の方はデータを、ライマリリージョンの3つの可用性ゾーン間で同期的にコピーし、その後セカンダリリージョンの物理的な場所へ非同期的にコピーします。

ゾーン

ゾーン冗長ストレージ(ZRS)は、データをプライマリリージョンの3つの可用性ゾーン間で同期的にコピーします。高い可用性を要するアプリケーションでおすすめされる使い方は、プライマリリージョンではゾーン冗長ストレージを使用し、セカンダリリージョンにもレプリケートする方法です。

Azureのストレージの追加オプション4:キュー

Azureキューは、多くのメッセージを格納するサービスです。 HTTPかHTTPSを使っているため、認証済みの呼び出しを介してどこからでもメッセージにアクセスすることができます。

メッセージの許容最大サイズは64KBですが、ストレージアカウントの総容量上限を超えなければ多量のメッセージを含めることができます。一般的には、非同期的な処理用の作業バックログを作る際に用いられます。

Azureのストレージの使い方を知ろう

Azureストレージの中には、様々なサービスがあります。いずれもクラウド型で提供されますが、何をどうできるかなど提供される内容はサービスで異なります。

利用する用途や目的に応じて、適したサービスやオプションを選びましょう。最適なものを選ぶことでAzureストレージはより良いメリットをもたらし、先を見据えた便利なシステムとなります。

この記事の監修者・著者

株式会社オープンアップITエンジニア
株式会社オープンアップITエンジニアAWSパートナー/Salesforce認定コンサルティングパートナー 認定企業
ITエンジニア派遣サービス事業を行っています。AWSやSalesforceなど専門領域に特化したITエンジニアが3,000名以上在籍し、常時100名以上のITエンジニアの即日派遣が可能です。

・2021年:AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞
・2022年3月:人材サービス型 AWSパートナー認定
・AWS認定資格保有者数1257名(2023年7月3日現在)
・Salesforce認定コンサルティングパートナー
・Salesforce認定資格者295名在籍(2023年7月3日現在)
・LPIC+CCNA 認定資格者:472 名(2022年4月1日時点)
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