株式会社昭栄美術様
ITエンジニア不足はこうして乗り切れる。自社育成スタイルの新しい採用手段
Salesforce人材の補充で社内のIT&DXを推進しアナログからの脱却を目指す

企画からデザイン、設営までをワンストップで担い、”ヒト・モノ・コト”が繋がる空間を共創していく株式会社昭栄美術。展示会ブースやショールーム、ポップアップストアなどのディスプレイ製作業務をフルサポートします。
千葉県市川市に敷地面積8300坪を誇る国内最大級の製作工場「SHOEIベイスタジオ」を保有し、東京ビックサイトや幕張メッセから30分圏内という利便性の高さで効率化を実現しています。また、イベント業界に先駆けて国際規格ISO20121を取得。スクラップアンドビルドの業界で如何にゴミを削減出来るか。リデュース・リユース・リサイクルを徹底し、業界のSDGsを推進しています。
プロフィール

笹木 恒一
株式会社昭栄美術
管理本部 経理課
課長代理

小早川 光男
株式会社昭栄美術
管理本部 人事総務課
係長
※2023年7月1日以前に掲載されている事例は、「株式会社オープンアップITエンジニア」への社名変更前の「株式会社夢テクノロジー」の顧客事例であり、記事上該当社名が記載されています。
人との繋がりで価値を生む
寄り添いながらお客様の課題解決を目指す
――普段はどのような業務をされているのでしょうか?
笹木氏(以下敬称略):私たち昭栄美術は、お客様と共に新たなバリューを生み出すための空間プロデュースを行っております。具体的には、イベントやショールームなどのディスプレイ製作ですね。企画から設営まで、ワンストップで担っております。
その中で私は管理本部経理課に所属し、経理作業をしながら情報システムの取りまとめも担当しています。社内ITツールの活性化やメンテナンス、その他ISO27001等に基づいて社内の情報セキュリティ強化や見直しを推進しております。
小早川氏(以下敬称略):私は管理本部人事総務課で採用業務や労務・社会保険の手続き、勤怠管理等をしています。その他には、ISOの事務局対応や人事以外の業務にも携わっております。
――今回弊社からは1名Salesforceのエンジニアを配属させていただきましたが、情報システムチームへの配属という認識でよろしいでしょうか?
小早川:そうですね。
アナログからIT&DXへの転換
急務でSalesforce専任エンジニアが必要だった

――今回Salesforceに特化した人材を探すこととなった背景を教えてください。
笹木:Salesforceを使った業務を全て私1人で進めるのは難しく、サポートやメンテナンス、活用提案を具現化するメンバーとして、Salesforceのエンジニアを1名探していました。
前任者からSalesforceの業務全般を引き継ぐことになり、知識が浅いまま手探り状態で進めている途中で「深いところに入ってくるとSalesforceの専門知識があるエンジニアじゃないとなかなか難しいな」と気づきまして。Salesforceはかなり独特な作りで、パッと見ただけでは分からないんですよね。
社内でSalesforceを浸透させて活用するためには、活用を推進する人間とエンジニアが必要です。「私1人だけで奔走するのではなく、しっかりと体制を整えていこう」ということで今回の募集に至りました。
――Salesforceの導入に至ったのは「営業の効率化を図るため」など、”DX”に関連する理由でしょうか?
笹木:そうですね。以前は紙やエクセルをベースにして管理していたため、属人化してしまう傾向にありました。
昭栄美術では、年間4000件の案件をチームに分かれて対応しています。紙やエクセルベースで管理すると、忙しければ忙しいほど、やればやるほど属人化が加速し、全体でのナレッジの共有が出来なくなっていく。その上、報告書や日報なども電話やメールといったアナログな方法を取っていたため、この際全ての情報を連携させようという流れになりました。
Salesforce導入はコミュニケーションやナレッジ共有のためという他に、会社の外でも業務が出来る環境を構築したいという側面もありました。「会社に帰らないと業務が出来ない環境」は時代にそぐわないですよね。社内のIT化とDX化を促進し、様々な問題を解消していこうと考えています。
IT人材不足の解消手段は中途採用だけではなかった
未経験エンジニアを育てる新しい採用スタイルへ

――今回弊社とご契約いただいた理由をお聞かせください。
小早川:まず、夢テクノロジーさんの営業の方は対応がとても早かった。「こういった人材を探している」と要望を伝えると、すぐに候補の方3名を提案して、リモート商談の段取りまでしてくださいました。他のエージェントさんに相談をしても全く返答が無いこともありましたが、夢テクノロジーさんのレスポンスの良さから「ここは大丈夫だろう」と。自ずと信頼感も生まれていきましたね。
また、将来的な転籍を前提とした派遣というのも大きな理由の一つです。中途採用で一定以上のスキルを持ったベテランエンジニアの方が転職されてきても、プロジェクトが一つ終わるとまた別の会社に転職されるというのは、エンジニア業界ではよくある話ですよね。我々は長く在籍していただける方を探しており、スポット的な人材は求めていなかった。であれば、中途採用でエンジニアを探すのではなく、紹介予定派遣のような形の方が我々の条件にマッチしていると気づきました。
そして、紹介予定派遣は互いにミスマッチを防げるメリットもある。いきなり正社員で入ってしまうと「言っていたことと全く違う」という事態が両方に発生する可能性がありますよね。3年の期間で双方が相性を確認し、納得した上で転籍できる。この、夢テクノロジーさんの「夢転籍」は、求職者側にも採用側にも利点がある良いシステムだと思っております。
笹木:最初から正社員でなくとも、未経験エンジニア育成の区切りとして「正社員登用」というのもありだと思いました。
ITエンジニアは社内の業務フローを知らないと良い仕事ができません。そして、業務フローを知るにはある程度の期間が必要です。一定期間を経て育成が進み、現場にも馴染んでくれたのにもかかわらず、そこで辞めることになってしまったり、派遣のまま継続になったりすると大変もったいない。こちらとしては会社に根付いて成果を出してもらいたいので、「正社員」という前向きな区切りは良い方に作用すると思いました。我々は正社員になってもらえるようケアしながら育成する、配属された方は正社員を目指して意欲を持って頑張れる。「正社員」が互いの共通目標になりますよね。
――難航していた採用活動。ITエンジニアを獲得するまでの苦悩や、求めていたスキル・条件などがあれば教えていただけますか?
笹木:採用を考えた当初は、中途で情報システムの全体を見られるような人間、いわゆる「即戦力になる正社員」という形を求めていたのですが、そこまでのハイスキルを持ったエンジニアを探すのはやはり難しかった。その中でSalesforceの知識もある人材を探すとなると、より厳しいというのが現実でした。
「それならばSalesforceに特化した人材を探そう!」と方向転換したのですが、そう簡単には見つかりませんでした。
人材補充を考えてから、夢テクノロジーさんに決定するまで結構な時間がかかってしまいましたね。
小早川:中途のITエンジニアを採用し、社内に馴染んでもらい、将来的にはシステム部門を担えるような人材が欲しいと考えていましたが、途中で難しいと気づきました。
しかし、何としてもITエンジニアを補充しなければなりませんでした。
人材紹介会社や媒体にお願いして募集をかけたのですが、ほとんど提案がありませんでした。応募が来ても競争が激しく、他社と人材の取り合いになり、より好条件の会社に行かれてしまいましたね。結構切羽詰まっていました。
そこで派遣や契約という手段を考え始め、夢テクノロジーさんの派遣サービスに辿り着きました。「会社に根付いて長く働いて欲しい」という我々が求めていた条件と、「配属3年後に転籍」という夢テクノロジーさんの特徴がメリットとして合致しましたね。
未経験ながら期待以上のスキルと人間性でした
社内のSalesforceと言えばこの人だと認識される人材に
――夢テクノロジーでは徹底した事前研修を設けており、一定以上のレベルを保持したエンジニアの派遣を実現させています。弊社エンジニアの働きぶりはいかがでしょうか?
笹木:昭栄美術にはSalesforce専門の技術者がいなかったため、事前に基礎研修を受けてから入ってきていただけたのはメリットでした。想定していたよりもSalesforceのことをしっかり勉強していて知識が豊富なので、現時点でも幅広く対応出来ています。むしろ、私も色々と教わりながらやっているような状況ですね。
そして、本人は物怖じせずに意見出来る素質も持ち合わせている。社内ではどんどん発言していくことが大事なので、その辺りの人間性にも大変良い印象を持っています。
小早川:私は業務上何かを一緒にすることはありませんが、非常に明るくコミュニケーションを上手く取りながら仕事をしているなという印象です。理解力も高く、頼み事をするとパッと対応してくれるので大変ありがたい。また、本人の意欲や向上心が高いので、より良い場所や環境を提供したいと思いながら接しております。

――専任のSalesforceエンジニアを受入れて数ヶ月。見えてきた展望や構想をお聞かせください。
笹木:最終的には「社内でSalesforceといえば、この人だ」というイメージが確立するまで活躍してもらいたいですね。そのステップを用意するのは私の仕事。一つひとつ解決していってもらいたいです。他部署と連携しながら進める業務も多いので、積極的に社内に名前を売ってもらって、当社で長く働いていただくという風に繋がっていけば良いなと。今は順調に進んでいると感じています。
また、会社のことに関して申し上げますと、この先規模が大きくなっていけば、ヘルプデスク業務やセキュリティ対策、ネットワーク・サーバー構築、PC設定、IT資産管理など、専門部署が必要になるタイミングが来ると想定されます。情報システムといっても幅広いので、それぞれが専門性を持って役割を担うべきという点から、将来的に部署を拡大する選択肢は当然あると思っております。
小早川:現時点で規模を拡大して、SEを増やして具体的に何かをするという計画はありませんが、今後の可能性の一つとしては入っていますね。
――弊社や派遣業界全体に対して要望や期待されていること等があれば教えてください。
笹木:夢テクノロジーさんのように、派遣予定の人材が基礎的な知識・技術を既に身につけた状態というのは大変良いことですよね。
今、エンジニアを探すのは本当に難しい。以前よりジャンルやアプリケーションが増えてスキルセットが細切れになっている。そして、お客様から「これを使ってほしい」とご要望があれば、使わなければいけない。技術や知識はもちろん、セキュリティ面にも気を配らないといけない。知らないままで進めて情報流出というのは完全にアウトです。
このような背景もあり、未経験でもITの基礎知識があって、特定分野の専門性が高い方に来ていただけるのは助かりますね。
特に情報システムの分野は人材の回転が早く、急に人が居なくなってしまったり、定着して勤めてもらえなかったりという現実があります。その一方で、長く勤めてほしいと考えている当社のような会社もある。だからこそ、紹介予定派遣という形式を採用し、正社員を目標に長い目で見て人材を育てていく方法は、ある意味時代のニーズにマッチしているのではないのかなと個人的には思っております。
小早川:我々と同じように中途採用がうまく行かず悩んでいる会社も多いと聞きますが、これからの時代は単に「正社員で何でもやります」という人材より「自分にはこれが出来る」という個の強みがある方が需要は高い。ジョブ型の雇用ですよね。となると、この先は派遣業界自体に伸び代があると思っています。我々も時代にマッチするよう頑張っていきます。
――本日はありがとうございました。
お問い合わせ先
株式会社オープンアップITエンジニア
https://openupitengineer.co.jp
IT営業企画本部 03-6859-5705