CTCテクノロジー株式会社様
保守~設計・構築人材までを迅速に獲得。
SIerの戦略を支えるエンジニア派遣サービス
「エンジニア不足」を過去のものに!
社会のデジタル化が進む一方で、ITエンジニアの人材不足は深刻化の一途をたどっている。そんな中、異業種からキャリアチェンジした未経験若手人材を正社員採用した上で若手人材にIT/デジタルの基礎教育を施し、派遣することで企業の人材不足解決に一役買っているのが夢テクノロジーだ。 システムインテグレーターのCTCテクノロジーは、夢テクノロジーの支援のもとで全方位的な体制強化を実現。人的リソースの不安を解消することで、さらなる成長を目指している。
プロフィール
長橋 俊典様
CTCテクノロジー株式会社
EPアカウントサービス
東日本サービス本部 本部長
古市 憲邦様
CTCテクノロジー株式会社
EPアカウントサービス
東日本サービス本部
東日本サービス第3部 部長
工藤 悠様
CTCテクノロジー株式会社
EPアカウントサービス
EPアカウントサービス本部
EPシステムインテグレーションサービス部
部長
※2023年7月1日以前に掲載されている事例は、「株式会社オープンアップITエンジニア」への社名変更前の「株式会社夢テクノロジー」の顧客事例であり、記事上該当社名が記載されています。
複数の派遣サービスを利用したが
なかなか求める人材がいない
伊藤忠テクノソリューションズグループの中核企業として、主にシステムの保守・運用サービス領域に強みを持つCTCテクノロジー(以下、CTCT)。近年は、顧客企業のDXの潮流に合わせた形で、SI領域へもその事業範囲を拡大している。
「2019年に東日本システムインテグレーションサービス部を立ち上げSI領域に果敢に挑んだ結果、2021年EPアカウントサービス本部へと拡大。組織、エンジニア共にSI領域の幅も広がった事で、あらゆるお客様に対し、システムの設計・構築から保守・運用までを一気通貫でご支援できるITサービスベンダーになることを目指しています」と同社の長橋俊典氏は語る。
既存の保守運用領域ではもちろんのこと、SI領域などの体制を拡充していく上でも、カギを握るのはエンジニア人材だ。IT人材不足が慢性化する中、人材確保の難しさが同社の大きな課題になっていた。
「新卒採用活動に加え、複数の人材派遣サービスも活用していましたが、アカウント担当者から『該当する人材はいません』という回答が来るような状況でした。入社してもなかなかフィットせず、人が変わるとまた一から教育し直さなければなりません。育成の負担も大きかったのです」と同社の古市 憲邦氏は振り返る。
そこでCTCTが採用したのが夢テクノロジーのITエンジニア派遣サービス(以下、夢テク派遣)である。
ポイントになったのはスピード感だ。まず、夢テクノロジーの担当者がCTCTの求める人材像や事業特性を詳しくヒアリング。その上で、ごく短期間でエンジニア人材を手配し派遣する。この段取りの速さと供給力に非常に驚いたという。
「人材の質も求めた通りでした。保守部門では、障害対応などの際、お客様と幾度もやりとりしながら問題解決へ導く必要があります。その意味で、高い人間力が要求されますが、非常にやる気にあふれた芯の強い人材ばかりだったのです」(古市氏)
夢テクノロジーでは、毎月4000名以上の入社希望者から100名程度を正社員として採用し、CCNA※1、LPIC※2などのIT/デジタルの基礎教育を施す。その上で、技術力やパーソナリティを総合的に考慮して顧客企業に派遣する。この方式によって、ユーザー企業のニーズに柔軟に対応できる点が強みだ。
フレッシュな派遣エンジニアが
既存社員にも良い影響をもたらす
古市氏の部門での成功を受け、ITエンジニア派遣サービスの利用はCTCT社内に広がっている。SI領域を担うEPアカウントサービス本部はその1つだ。同社の工藤 悠氏は次のように語る。
「SI領域のエンジニア人材には人間力に加え、より高度かつ多様な知識・スキルが求められます。即戦力人材の採用は非常に難しいため、長期的な視野で若手を育てるしかないと考えていたときに、夢テクさんを知りました」
夢テクノロジーでは、基礎研修に加え、よりハイレベルなスキルの習得を目的とした高度研修も用意している。具体的には、社内選抜で厳しい条件をクリアした人材に対し、アマゾン ウェブ サービス(AWS)やMicrosoft Azure、Salesforce、仮想環境構築などのメニューから必要なものを選択して受講できる環境を整えているのだ。ここでハイレベルかつ実践的な知識を身に付けた上で、客先に派遣する。
「実際に研修の現場も見学し、クオリティの高さを確認しました。これなら、当部門の人材不足解決にも貢献してくれるはずだと感じたのです」と工藤氏は話す。
特に必要だったのはクラウドエンジニアだ。そこで同社は、夢テクノロジー担当者との相談のもと、主にAWSやネットワーク、仮想基盤の研修を受講したエンジニア人材を採用することにした。
「2021年11月からの3カ月で一気に10名を採用しました。古市から聞いていた通り、前向きな素晴らしい人材ばかりで、どんどん業務知識を吸収してくれています。現在は先輩エンジニアと一緒に実案件に入ってもらっている段階ですが、すぐに独り立ちしてくれると期待しています」と工藤氏は言う。
通常、経験の浅い派遣社員を受け入れる際は、一定の教育を施して育成する必要があるためそれなりの負荷がかかる。一方、夢テク派遣では、事前に必要なスキルをある程度備えた状態で派遣されるため、求める人材をコンスタントに現場に適用できる点はメリットといえる。CTCTのように、「先輩が後輩を育てる」というOJTのスキームで、軽い負担で人材育成のサイクルを回すことができるだろう。
また長橋氏は次のように続ける。「非IT業界からの転入者が多いためか、夢テクノロジーの派遣社員は『この業界でやっていくぞ』というモチベーションが非常に高い印象です。このフレッシュな情熱とやる気は、プロパーの社員にとっても良い刺激になっているのではないでしょうか。社内に良い影響をもたらしてくれています。」
タイムリーな人材獲得が可能になり
人材戦略を主体的に推進できるように
加えて、夢テク派遣による大きな効果といえるのが、「派遣エンジニアが短期間で辞めてしまう」という悩みが解消されたことだ。その理由は、エンジニアに対する手厚いケアと充実したサポート体制にある。
夢テクノロジーでは1カ月~3カ月に1度、アカウント担当者が派遣人材との面談を実施する。そのほか、本社人材開発本部(育成担当)ともメールを随時やり取りしており、エンジニアから相談があればその日のうちに面談して迅速な対応を行うという。このようなダブルフォローアップ体制を確立していることが、派遣先での長期的な就業を支えている。
2022年4月現在は、夢テクノロジーから派遣された約60名のエンジニアがCTCTで活躍中だ。「必要なときタイムリーに派遣してもらえる上、その定着がある程度見越せるので、人材戦略を主体的に考えられるようになりました。今後もクラウド系を中心に人材は継続的に増員していきたい。今後3年間で、受入人数を3~5倍に増やしていきたいですね」と工藤氏は展望を語る。
企業におけるIT需要が拡大の一途をたどる中、将来的な成長戦略を描く上でも、安定的な人材確保はまさに必須課題といえる。CTCTにとって夢テクノロジーは、まさに欠かせないパートナーといえるだろう。
「夢テクノロジーとは、今後は人材派遣サービスの提供者と利用者という関係性を超えて、より広い視野で互いにWin-Winになれる仕掛けを模索していきたいと考えています。一層強固なパートナーシップのもとで、これからも当社とともに取り組んでもらえればうれしいですね。それが私たちの“夢”です」(長橋氏)
夢テクノロジーとの取り組みによって、エンジニア不足という課題を乗り越えつつあるCTCT。その経緯は、あらゆるITベンダーにとって重要な示唆を与えてくれるものといえそうだ。
※1 Cisco Certified Network Associate
※2 Linux Professional Institute Certification(Linux技術者認定試験)